長崎街道 宿場の人々

長崎街道 宿場の人々

2021.05.21
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分らず仕舞いで、次の呼野宿に向かった。  
 国道322号線沿いに秋月街道の宿場はあるはずだが、今やバイパスが幹線道路になり、
見過ごしやすい。秋月街道は旧道になっており、走ると呼野駅の信号があった。日田英彦
山線で、かつては銅山の採掘が盛んで4000人の人口がいたという。山の土地を一坪買
い、金を掘る人も居たという。  
 東の方には平尾台が見え、九州最大の石灰岩カルスト地形の勇姿を見せている。石灰石  
はセメントの主原料として用いられる。採掘で山の上部はかなり採掘され白い肌が見える。  
 三菱マテリアルという会社が大規模に採掘を続けている。山の上部は1キロ四方の広場

工場があり、工場の中で破砕機によって石灰石が破砕されるシステムらしい。日本の経済
には欠かせない事業である。  
 通り過ぎる我々には、山間の緑多き、のどかで静かな町だなと想像する。住む人にとって
は良くない環境らしい。岩山を爆薬を装填し発破する。爆破音や岩を砕く機械の騒音が山間
に谺するらしい。平尾山を眺めていると「ドカーン」と音がした。鹿威しかと思ったら爆破
の音だったのだ。更に石の粉塵がまき散らされ、周辺は砂埃になり、木々の葉も真っ白にな
ったらしい。  
 現在は、地域住民を交え、安全委員会が組織された。徐々に、悪環境は改善されつつある
という。今や人口は減り、街道沿いは空き家が多い。ほとんど旧街道の史跡らしいものはな
く、「お糸さんの碑」があった。ため池を作るときに、難工事のため14歳の娘が人柱にな
るといった伝説がある。自ら志願していったというが悲しい物語である。  

訪ねてみようと思った。





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Last updated  2021.05.21 17:35:34
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