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愛知県豊川市で外壁レンガ積みをしている輸入住宅 N邸。1月の終わりごろに来日したカナダのレンガ職人たちの仕事も、終盤を迎えました。残すところ、三角形になった東側の妻壁部分だけとなりました。素晴らしい早さと正確さでここまで漕ぎつけました。レンガも現場にあるのは、あと1パレット半。丁度使い切ったという感じですが、レンガのゴミが殆ど出ない。通常は、窓やドア、そして建物のコーナーといったところでレンガの長さが納まらなくて、レンガをカットすることが一般的ですが、彼らはレンガの目地幅をうまく調節して、カットしなくても済むように積んでいきます。勿論、全てそういう訳にはいきませんが、それでも出来るだけレンガがゴミにならないように気遣いしながら積んでくれます。さすが、プロのレンガ職人ですねぇ。最後の一山あるレンガを、ブリック・ハンガーを使って今日は屋根付近まで運びました。明日、全て積み終わったらレンガの外壁は完了です。いよいよ月曜日にはカナダに帰ってしまいます。ちょっと淋しい気がしますね。
2014年02月21日
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カナダ・ノバスコシア州から船積みされた外壁用レンガの到着が遅れている為、カナダのレンガ職人の仕事が暇になってしまった。豊川市のレンガ積み輸入住宅 N邸は、もうあと少しで外壁のレンガ積みが完成という状況なんだが、海の天候に左右される船での輸入では致し方ない。レンガは、石の塊のようなもんだから、航空便で輸入するなんてことは費用的にもあり得ない。だから、そういう問題が起きることを覚悟の上で、レンガを調達しているのだ。まあ、そうは言っても、協力してくれる輸入手続き業者さんの努力もあって、木曜には現場にレンガが到着する予定なんですよ。そんなこんなで、暇を持て余すカナダ人たちを連れて、昨日は八丁味噌の味噌蔵見学、岡崎城見学、日本酒の酒蔵見学に行きました。こういうアテンドをこなすのは、結構気を遣うし、時間も使う。特に日本語が出来ない人たち相手だと、私くらいしかこの仕事をやれる人がいないから仕様がない。でもねぇ、こういう気遣いをちゃんとしてあげると、またお願いしなきゃいけない時に、気を良くして来てくれるのだから頑張らなきゃね。これ、すごく大切な仕事なんです。味噌はちょっと苦手だったようだけど、岡崎城に連れて行ったら忍者はどこにいる?とか言ってはしゃいでいた。写真の彼は、無料武者体験をさせてもらえるとあって、メチャメチャ楽しそうでしょ。そりゃ、こんな経験、日本人でもそうそうないですから・・・。最後は、お酒を試飲して、すっかりご機嫌。帰りの車の中はもう冗談の飛ばし合いといった状態でした。そうそう、彼らは奥さんへのお土産に途中浴衣を買いました。さすがに外人さんは、レディに優しいですよね(笑)きっとまた、彼らはレンガ積みに来てくれますよ。
2014年02月18日
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来日からほんの数日で積み上げたレンガの外壁。壁の長さは、10m以上あるんですが、奥の方まで見事に一直線でしょ。そして、コーナーの部分もピン角で垂直に立ち上がっているのが分かりますね。本物のレンガの家は、やっぱり美しいですねぇ。彼らの作業は、2月20日過ぎくらいまで続きます。仕事をご覧になりたければ、愛知県豊川市の現場にご案内しますよ。是非、遊びにいらして下さい。
2014年02月13日
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愛知県豊川市のレンガ積み輸入住宅、N邸でレンガを施工するカナダ人の職人。レンガの上に器用にモルタルを載せて、どんどん壁を積み上げていきます。先日、お客さんのご家族が裏側にサインしたキーストーンをアーチ壁の中央に載せて、更に上へと積み上げていきます。こういうアーチ状に積まれたレンガは、お互いに持ち合う形になりますから、下に支えがなくても落ちてきません。(施工中は、レンガを載せる為に仮の受けを設けますが・・・)美しいアーチの壁は、レンガ積み外壁のシンボル的な仕事です。だから、私たちは家のどこか1ヵ所にこうしたアクセントを設けるようにしています。勿論、そうしない方がデザイン的にくどくないという場合もありますから、そこの決定は全体のバランス・センスに依ります。どうでしょうか、アトランティック・カナダから来たライトブラウンのレンガの雰囲気は?シンプルなデザインですが、大きな外壁面一杯に積まれるとやっぱり綺麗ですよね。
2014年02月12日
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先週は東京出張等でなかなか現場を見に行けなかったが、久々に豊川のレンガ積み輸入住宅の現場に伺った。相変わらずカナダのレンガ職人は、3人仲良く仕事をしていたが、施工が早い早い。もう外壁の4分の3積み上げてしまった。13,000個あったレンガも11,000個使い切っているから、次回到着するレンガが早く来ないと遊んでしまう。そんな彼らだが、仕事の精度はいつものように素晴らしい。写真は、窓下に取り付けられたライムストーンのボトムシル。本物の石だからこその風合いがありますよねぇ。シルの下には、雨がここで落ちるようにと入れられたアンダーカット・ラインが入っているのがお分かりだろうか。こうすることで、窓からの雨だれで壁が汚れないようになるという訳だ。窓の両サイドから下に、汚れが付いている外壁ってみっともないですもんね。サイディングやブリック・タイルの外壁では、こんな芸当は出来ません。これぞレンガ積みの真骨頂です。また、レンガが積まれた目地を見て下さい。どこまでもストレート、どこまでも水平でしょ。これが、屋根の下の高さまで同じように続くんです。それも家全体、4つの壁全てそうなんですから、素晴らしい。家づくりって、感動しなきゃ詰らないですよね。
2014年02月10日
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先日レンガ積みの施工がスタートしたという記事を書きましたが週末に丁度東京からお客さんご一家が豊川の現場に来られるということだったので、イベントを行いました。アーチ壁の中央に入れるキーストーンやレンガの裏に日付やご家族のサインや絵を描いてもらい、それを実際に積んでもらうというもの。子供たちはまだ小さいですから、それはそれは喜んで描いて頂けたのではないでしょうか。レンガの裏ですから、積んでしまえば見えなくなりますが、一生心に残るイベントになるはずです。そして、もし後世の人がこの家の補修や調査を行うなんてことをしたなら、これがまた世に表れるのですから、ロマンがありますよねぇ。30年で建て替えられるようなおうちでしたら、こんなイベントは意味のないものになってしまうかも知れませんが、100年200年という寿命をこの家が持ってくれるなら、それは素晴らしいタイムカプセルとなるのです。こういうことが出来る輸入住宅は少ないでしょうが、こういう家づくりを広く知らしめることで、日本の多くのビルダーが使命感を抱いてくれることに期待をしています。
2014年02月03日
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昨日からカナダのレンガ職人たちが、レンガ積みの仕事を開始した。一昨日は飛行機が遅れて、乗継便に乗れず。本当に到着するのかも結構不安な状況でした。私が彼らを宿舎に送り届けて、ようやく家に戻ったのが、午後11時半。すごいことをやる前の神様のお試しってやつですね。昨日の早朝、現場の前にある国道1号線で事故があって、一時通行止め。レンガ職人との事前打合せをすべく、車で現場に向かったものの到着直前で大渋滞。40分くらい遅れて、ようやく到着。現場には、既に現場スタッフが到着しており、作業も順調に始まっていました。このクルーのボスは、以前名古屋市天白区のレンガの家を施工してもらったことがあるので、全然心配ないと言えばそうなんですが・・。道具、材料、職人、全てが揃っていい仕事が可能となります。愛知県豊川市の現場に、カナダの東海岸からレンガが届き、トロントからレンガ職人がやってくる。そして、そういう仕事を段取り出来る私たちが日進市に存在する。そして、そういう我々をNETで見つけたお客さんから家づくりのご依頼を頂く。これって、一種奇跡的なことだと思いませんか。これも、豊川稲荷のお蔭でしょうか・・・(笑)写真は、作業をスタートして数時間経った時の様子です。積んだレンガのモルタルがある程度乾いた頃に、目地をジョインターでしごいて整えているところです。ワイヤー・トラス(横筋)や基礎に打ち込まれたアンカー(縦筋)。水平レベルを取る為の糸引きも見えますね。こうした一連の手順があって、美しいレンガ積みの輸入住宅が出来上がるのです。
2014年01月30日
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今日の夕方到着するカナダのレンガ職人をそろそろ空港まで迎えに行かなければいけない時間になってきた。3人も来るし、場所が豊川なので、ちょっと大変。まあ、英語で全部対応出来る人間が、私だけだし生活の気遣いをちゃんとしてあげられるのも私だけだろうから仕方ないと言えば仕方ないか・・・。でも、昨日までに私以外のスタッフが、現場の段取りや生活用品の宿舎への搬入を全てやってくれているんだからこれくらいやらないとね。今回、アトランティック・カナダのShaw Brick社から輸入したレンガの量は、18,000個。そのうち、第一陣として到着したものが、15,000個。26パレット分もあるんだから、すごい大変な搬入作業でした。モルタル目地として使うセメントや砂・消石灰、耐震用の金物や鉄筋、窓下用の石のカウンター材など、現場は材料で溢れかえっている状態です。でも、これらは当面使うだけの量でしかありません。外壁にレンガを積むって、どれ程特別なことか、こうしたことからもお分かり頂けますでしょうか?さあ、明日からレンガ積みの施工が始まります。その模様は、また次回。
2014年01月28日
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豊川市で施工中のレンガ積み輸入住宅 N邸にノバスコシア州からレンガが到着した。その数何と13,000個。でも、これだけあっても外壁を全部積むには足りません。2週間後にはあと5,000個届く予定です。すごい量ですよね。それと一緒に、レンガのサンプルも送られてきた。と言っても、積みレンガの状態ではなく、薄くスライスしてタイル状にされたレンガです。(そのまんまだと重いし、取扱いも大変ですからね)結構バリエーションもあって、きれいでしょ。真っ黒なレンガも個性的で面白いですが、オーソドックスな赤レンガも色の統一感があって美しいと思いませんか?これからは、こうしたアトランティック・カナダのブリック・メーカー Shaw Brickのものも輸入していきたいと思います。お客さんからすれば、選択肢が増えて楽しいですよね。さて、この中でどのレンガが一番お値打ちそうに見えますか?シンプルな赤レンガだと思うでしょ。でも、右下の赤レンガは意外とお高いんです。それは、レンガを焼く時間が5日も掛かるそうだからです。現地で伺った話では、レンガは3~5日掛けて高温で焼かれるそうですから、最も長い時間を掛けて赤レンガは焼かれるんです。焼けば焼く程、粒子密度の濃い堅いレンガとなりますから、品質は最高なんだそうですよ。どうです、皆さんもこんなレンガで家を建てたくなってきませんか?現物は、ホームメイドにありますので、見にいらして下さいね。さあ、明後日から、いよいよレンガ積みの施工が開始です!
2014年01月27日
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外壁にレンガを使いたいというのは、輸入住宅や高級住宅を建てたいという人の要望であることが多い。日本人に人気のフランク・ロイド・ライトが設計した建物でも、レンガが使われるケースが多いことも、憧れを抱く要因なのかも知れない。犬山の明治村にも保存されている旧帝国ホテル本館の正面玄関もそうした彼の作品であることは言うまでもない。そんなレンガの外壁だが、今日本で行われている施工の殆どは、薄いスライス・ブリックを外壁面に張り付けた「レンガ張り」。ライトが設計した頃のように、レンガを積んで外壁を造るなんてことは時間も手間も掛かるから、絶滅してしまったと言っても過言ではない。まあ、そんな「レンガ積み」を続けているうちの会社は、絶滅危惧種ですなぁ~(笑)でも、旧帝国ホテルや東京駅のレンガ積みは、関東大震災でも全く崩れたりしなかったんだから、その耐震性は折り紙付き。レンガ・タイルより数段重い本物の積みレンガの建物が、どうして地震に強かったか?それは、「レンガ張り」が建物の構造に張り付いて、構造体に大きな負担(重量)を掛けるのに対し、「レンガ積み」は建物外壁の外側の基礎の上にレンガを積むので、構造体には1gも重量負荷が掛からないからなんですね。(計算表参照)現在一般的な「サイディング張り」の外壁も「レンガ張り」と同様に構造体に張り付きますから、こちらも相当な負担です。他にもいろいろなメリットがありますが、それはまた次回。レンガ積みの家は、費用以上の価値があります。
2014年01月20日
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建方工事も完了し、内装はいよいよドライウォールの下地工事に入った豊川市の輸入住宅 N邸。そんな最中、アトランティック・カナダのノバスコシア州から日本初登場のShaw Brickが、名古屋港に到着。また、1月末にはカナダから3名のレンガ職人がやってきます。今回は、チームで外壁のレンガ積みを施工しますから、おおよそ3週間という早いペースで、外壁が完成する予定です。2名がレンガを積んで、残った1名がモルタルを練ったり、レンガを作業スペースの近くまで運んだりして、手際よく仕事を進めます。こんなプロの仕事は、日本では滅多に見ることが出来ないでしょうから、ご覧になりたいという方は、ご相談下さい。頂いたメール・アドレスに詳しい場所の地図をお送りします。また、その際には、現場でレンガ積みがどういったものかを村瀬 自らがご説明します。珍しいShaw Brickのレンガや本物の石(ライム・ストーン)で出来たウィンドウ・シル(窓下カウンター材)も必見ですよ。やっぱり、本物っていいですよねぇ。
2014年01月18日
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欧米の建物では、窓の下にボトムシルと呼ばれるカウンター材(膳板、ウィンドウ・シル)が施工される。これは、レンガ積みや石造りの外壁が用いられる住宅ならではのデザインと言えますね。レンガ・タイルを外壁に張る日本の輸入住宅ではフェイクのウレタン素材で作られた飾り枠を付けることがせいぜいですが、本来のボトムシルは、石灰石やコンクリートで造られているから、その手触りや重厚感は偽物とはかけ離れている。窓の奥行きが、全然違いますよね。ホームメイドのレンガ積みの輸入住宅でも、こうしたボトムシルを輸入しますが、北米では写真のような豪華なデザインのボトムシルも存在します。少々お金も掛かりますが、欧米のお城や建物に憧れを感じていらっしゃる方でしたら、垂涎の一品かも知れませんね。勿論、私たちなら、こうした本物の材料を使ってレンガの家を建てることも簡単です。どうです、皆さんの家づくりでも外壁に使ってみたいと思いませんか?
2014年01月15日
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まだまだ改善の余地はありますが、こんな動画を作ってみました。また、今後修正を加えて、よりよい内容にしていきますよ。乞うご期待!
2014年01月13日
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建物の周囲のコンクリートが、ひな壇のようになっていますね。幅がおおよそ150mmあるのですが、ここに厚さ90mmのレンガが外壁(外装材)として積まれていきます。このひな壇は、実は建物の下全体に敷かれたベタ基礎がそのまま張り出したものなんです。このコンクリートの厚みからも分かるように、屋根までレンガを積んでもビクともしない基礎強度を持っています。構造が木造の輸入住宅本体と、レンガ積みの外壁とがこうして別々に基礎の上に載ってきますから、いくらレンガが重くても構造体には何ら負担は掛からないという訳です。それに対して、スライス・ブリックのようなレンガ・タイルを張った建物は、写真の青い部分(構造体)に全て張り付くこととなります。建物にしてみれば、コバンザメのようなタイルが体中にくっつくのですから、重さで建物が少しずつ圧縮されるリスクを背負ってしまうんですね。まあ、それはサイディング張りでも同じですから、外装材としてはレンガ積みが一番軽い構造体を実現出来る建材です。でも、建物の長い外周全体にレンガを積む訳ですから、大変な労力と時間が掛かります。今の日本には、こういう面倒な仕事をしようという職人は殆どいません。だから技術も途絶えてしまいました。私たち、ホームメイドは、レンガ積みのプロをカナダから招聘して施工します。わざわざ呼ぶのは、その技術の高さに於いては、日本人では敵わないからです。
2014年01月06日
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カナダの東海岸にあるSHAW BRICKでは、ROCKFACEと呼ばれるシリーズの積みレンガがある。名前の如く、石のようなゴツゴツした表情が特徴のレンガなんだが、一見しただけではレンガには見えないかも知れない。日本だと表面が平らなレンガ・タイルか、少しアンティーク感を出したカルチャード・ブリックのようなものしか存在しない。私たちが今まで外壁に積んできたレンガでは、ゴツゴツ感があってもレンガだと分かるものしかなかったと思う。勿論、通常のレンガのように内部に穴が明けられているから鉄筋も通せるので、耐震性もいつものHanson社のレンガと変わらない。まあ、このROCKFACEも元々粘土なんだし、それを数日高温で焼いて固くなっているから、本物の石と言っても差し障りがないくらいかも知れない。耐震性の問題で、今までどうしても石を外壁に使えなかったんだけど、これなら本物の石の重厚感も出るし、中世ヨーロッパのお城のイメージも再現出来るんじゃないかなぁ。このROCKFACEは、グレー・ストーンの色以外に赤やベージュの色のレンガもありますから、輸入住宅に個性を求める方は如何でしょうか。
2013年12月22日
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豊川市で施工中の輸入住宅N邸では、外装用積みレンガにアトランティック・カナダ(カナダの東海岸)にあるShaw brickのレンガを初めて採用します。Shaw Brickでは、窓下に付けるSILLと呼ばれるカウンター材も扱っているのですが、通常私たちが使っているコンクリート製のものだけでなく、石灰石で出来た本物の石のSILL(LIMESTONE SILLS)も存在します。本物の石で出来たSILLは、当然値段も高くどうしようか迷いましたが、今回Nさんのおうちで使わせて頂くこととしました。コンクリートのものには「風解」と呼ばれる、塩分を含んだ結晶が空気中で水分を失って塩分が吹き出るというリスクが存在しますが、石灰石のSILLではその心配がないというのも一つの理由です。また、階段材は床材に合せて無垢のパイン材を使う予定ですが、以前岐阜市のN邸で廻り階段を作ってもらった階段屋さんがShaw Brickの工場から近いということもあり、赤毛のアンの故郷プリンス・エドワード島の会社にお願いすることとなりました。わざわざ大西洋側から輸入するのは、私共としては大変ですがお客さんへのベネフィットは大きいような気がします。いや~、楽しみですねぇ。
2013年11月28日
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先日、家の底盤全体に鉄筋入りのコンクリート面を造る「ベタ基礎」のコンクリート打設を豊川市のレンガ積み輸入住宅 N邸で行った。その直前に撮った様子が、こちらです。鉄筋の下に薄いグレーの色で見えるのが、防湿シート。地面から上がってくる湿気や水分をこのシートでシャットアウトして、出来るだけコンクリートや鉄筋をドライな状態にしておく為のシートです。ちゃんと仕事をしていない建築屋だと、このシートに破れがあったりしていますが、そういう細かな気遣いをしてあることが大切です。それにしても、すごい鉄筋量だと思いませんか?一面鉄筋に覆われていて、遠い処は防湿シートも見えないくらいになっていますね。まあ、すごいすごいと口だけで言っていても仕方ないので、どのくらいすごいのかご覧に入れましょう。まず、格子状に組んだ13mm鉄筋の間隔は、200mm。普通だったら鉄筋が10mmだったり、間隔が300mmだったりしますから、これだけでもすごいでしょ。更に、この鉄筋を上下二重に配筋しています。いわゆるダブル配筋というやつです。普通は、シングル配筋ですので、これだけで2倍の差。ダブル配筋にする為には、コンクリートがちゃんと鉄筋に被らなければいけませんから、その十分な厚さは250mm必要となります。シングル配筋であれば、コンクリート厚は150mmですからコンクリートの量も1.7倍必要となる訳です。ここにお金を掛けない場合は、壁の立ち上げ部分だけに基礎を造る布基礎となる訳ですが、あまり見なくなりました。耐震性、耐シロアリ、耐湿気を考えるとどうしてもベタ基礎となってしまいます。だた、このベタ基礎にも鉄筋量や施工への気遣い、更にはコンクリートの質によっても強度の違いが生じます。因みに、N邸のコンクリート強度は、Fc=24N/mm2。標準的な基礎ならFc=18N/mm2、少しいいものでFc=21N/mm2ですから、ホームメイドが見えない部分にもお金や気を遣っているのがお分かり頂けますでしょうか。多分こんな詳しい話は、どこの工務店や住宅メーカーのブログにも書いていないと思いますが・・・。まあ、これだけやって地震に耐えられなかったとしたら、それは自然が人智を超えているとしか言えませんね。
2013年11月25日
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北海道のとある方から突然お手紙を頂戴した。そこには、以前販売したレンガの家が、雨漏りを起こして家主の方とトラブルになったという内容が書かれていた。調査の結果、雨漏りの原因は陸屋根に明いた換気口であったとのことでしたが、レンガの外壁からの雨漏りではないという確証を得る為に、同じデザインのレンガについて探していたら、ホームメイドのレンガの写真に行きついたらしい。そこで、ご丁寧なお手紙で、私共のレンガについての防水性能のデータを提供して欲しいというご依頼がありました。そのレンガと私共のレンガが同じもの、同じ施工で積まれたのかは分かりませんが、下記のように回答させて頂きました。--------------------------------------------------------○○ 様お手紙拝見させて頂きました。私、愛知県にあります(有)ホームメイドの村瀬と申します。実際にものを見たり、施工したりした訳ではありませんので、はっきりしたことは言えませんが、私共が使っているレンガに非常に近いレンガのように見えますね。私共のレンガは、Hanson社のHeritage Grayというレンガでサイズは、「MAX」というものになります。下記サイトでは、レンガのカタログをダウンロード出来ます。Northern Collection Residential Brick Guideお手紙には雨漏りとありますが、まずレンガは厚さが90mmございます。ですから、外壁面に雨が当たったくらいでは中まで侵入するリスクは非常に少ないと言えます。勿論、強い風雨の場合は、そのリスクが少し高くなるとは言えますが、別添矩計図にある通り、通常レンガの外装部分と構造体とは2cm程度離して積むというのが普通です。つまり、レンガは自立していますから、雨がレンガの内側に入り込んでも構造体に雨が付くということはありません。但し、窓の開口部でレンガが窓際までくるような場所があれば、雨漏りの危険があるかも知れません。その場合は、レンガの問題というより、接する部分の防水コーキングが不良であるか、経年劣化でコーキングが切れてしまったのが原因と思われます。ですから、Hansonではレンガの漏水に関するデータというものは存在しておりません。因みに、同じカナダのShaw Brickというメーカーが出している仕様書によると、通常の赤レンガの吸水率は、24時間水に付けて1~3%となっています。(HansonのHeritage Grayも、表面はグレーですが、レンガ自体は赤い粘土です)つまり、Hansonも同じ製法で作られていますが、数日高温で焼かれたレンガは、含まれている細かな砂が陶器のように溶融してくっついてしまい、水を通さなくなるということです。ですから、クラックやモルタル目地の隙間がない状況でしたら、レンガが原因の雨漏りは発生しません。(因みに、目地のモルタルは吸水しますので、私共では目地の形状を丸くして、水が外に押し出されるように施工します)カナダは、冬に凍り付いてしまいますから、吸水するような素材では、氷の膨張で割れてしまいます。よって、そのような素材は使えません。それは、北海道も同じですね。もし上記が参考となればよろしいのですが、私共のものと素材が違っていたり、施工が異なっていたりすれば、違う結果になりますので、その点はご容赦下さい。
2013年11月17日
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外壁に張るサイディング。通常、板状のコンクリートの上に塗装をして防水や劣化に対応しています。でも、おおよそ10年程度で塗装の塗り替えが必要になる点が面倒ですよね。さて、建物の構造(木造やRC造)の上に張られるサイディングは、構造的な強度が求められるでしょうか。その答は、「NO」。サイディングは、構造が風雨に曝されるのを防ぐ為のただの外装材、つまりカバーという位置付けで構造的な耐震強度を建築では求められていないのです。そういう点で、薄いレンガ・タイルの外壁も同じですね。では、分厚い本物のレンガを積むレンガ積み外壁は、どうでしょうか。そう、これもサイディングやスライス・ブリックと同じ外装材なんですね。決して、構造の一部ではありません。構造体の木造部分から数センチ離して積むということからも、構造ではないことがお分かりでしょう。でも、私共のところに家づくりの相談に訪れるお客様の多くがレンガ積みの家は地震に強いのかとか、耐震性はどうなのかとかいった質問をされるのです。まあ、レンガ積み自体に慣れていない一般の皆さんですからそれも仕方のないことですが、プロの設計士ですらそういう間違った認識をお持ちの方もいらっしゃいます。勿論、レンガ積みの外壁が地震で壊れないようにしたいという気持ちは私たちも同じですが、例えこの外壁が壊れたとしても、外装材の重量が構造体の負担になっていない2x4の建物は、揺れにも強く、倒壊するリスクは殆どないと言っていいでしょう。(勿論、自然災害は人智を超えますから、絶対ではないですよ)構造体が大丈夫であれば、またレンガを積めば元通りに戻ります。そう、積みレンガは、サイディングやタイルと同じただの外装材なのですから。ただ、私たちは、耐震用の鉄筋や金物を多用したり、建物の一面だけでなく、四面積んだりすることで強い揺れに耐えられるレンガ積み外壁を実現しています。過剰な期待をせずに、如何に大切な家や家族を長く守ってくれるようにするかが、家づくりでは大切です。
2013年11月12日
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こちらは、カナダ東海岸にあるメーカーの積みレンガ。素材自体は赤い粘土を焼いたものなんですが、その表面に汚れや欠けを付けて、アンティークに仕上げた外壁用レンガです。赤い色に、黄色や黒、白のデザインが入っていて、古いヨーロッパのレンガの建物の風情が感じられますね。勿論、焼きたての新品ですから、強度に問題はありません。こうして積まれたレンガ外壁の家が、こちらです。平屋のレンガ積み外壁で、ダブルサイズの大きなガレージドアが付いていて、格好いいでしょ。ガレージの上には、屋根裏を利用した部屋が作られていますから寝室やホビールームになっているのかも知れません。レンガの外壁のコーナー部分には、石材のコイン・コーナーがアクセントとして添えられていて、更に美しさを引き立たせています。窓部分にアーチ状に積まれたレンガもいいですねぇ。こちらのレンガを採用頂ければ、日本では初お目見えです。
2013年11月09日
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JR東京駅の駅舎が復原されて大きな話題になったのは、つい先日のこと。あの美しさは、永遠という形容が似合います。北米では、ビルや野球のスタジアムなんかの外壁にレンガを積むなんてことは珍しくない。今でも写真のように構造体を覆う形でレンガを積むという現場があちらこちらで見受けられる。日本では東京駅だけが特別なんだろうか?あの建物だけが遠く未来まで残っていく社会であっていいのだろうか。日本の社会が成熟する為には、一般の住宅や建物もレンガ積みのような高耐久の外壁を用いることが大切だと思うのだけれど、そうした意気込みのある建築家や住宅メーカーは一向に現れない。耐震補強すれば、日本の建物だって十分レンガ積みが出来るということを東京駅が証明しているじゃないか。守りに入る仕事って、楽しくないよね。常に挑戦することこそ、生きるってことじゃないかなぁ。だから、私たちは、レンガ積みの輸入住宅を造るのです。
2013年10月23日
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愛知県半田市で施工中のレンガ積み輸入住宅、K邸。足場も外れ、重厚で美しい赤レンガの外観が見えるようになりました。ドライウォールなどの内装もほぼ完成した感じです。週末、細かな仕上げをしにスタッフが現場に行った時は既に全館空調の試運転が行われ、暑かったのが嘘のように快適だったようです。本物のレンガは、厚さが90mmもありますので、木造の構造体に入れたセルロースの断熱材と相まって、ダブル断熱構造となりますから、全館空調もよく効きますよ。現在、外構工事も同時並行で行われていますが、こちらの方もお施主様こだわりの門扉等が入りますので、こちらが完成してくると圧巻の洋館デザインとなるはずです。半田は、100年前の赤レンガの建物が残っている街ですが、平成の現代に再び姿を現したといった感じでしょうか。古さを感じさせない伝統的なデザインと妥協を許さない本物の素材、究極の技術や設備で造られたホームメイドのレンガの家を見たいと思いませんか?
2013年09月02日
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厚さが90mmもあるカナダのレンガ。やぱり、本物は重厚感がありますねぇ。レンガを模した薄いブリック・タイルだと、窓の枠の横に接着剤で張るだけですから、窓と外壁が横並びで平面的になってしまうのですが、本物のレンガ積みは窓に奥行きを作ります。また、窓下に付いたグレーのボトム・シル(窓カウンター)が、カッコいいでしょ。それにも増して素晴らしいのは、1個1個積んでいるはずなのに、レンガの外壁の水平・垂直がビシッと出ていて気持ちいいことです。まるで、レンガの大きなパネルを張り付けたみたいですよね。これが、カナダのレンガ職人の技術です。また、精度の高いカナダのレンガでなければ、こんな綺麗には積めません。それにしても、これが新築の住宅には見えないですよね。既にアンティークの域に入っている気がします。レンガ積みの輸入住宅っていいですよね。家づくりで本当にレンガを積みたいという方は、ご相談下さい。美しいレンガ積み外壁が出来る日本屈指のビルダーです。
2013年08月17日
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竣工に向けて、いよいよ大詰めに入った半田市の輸入住宅K邸の施工。内装の納めも順調に進み、照明器具や水道の施工をする状況となりました。外部も足場が外れ、美しい外観が姿を現しています。そこで、地味ではありますが、こんな写真を撮ってみました。さほど面白味のない平面的な外観のように見えますが、こういう単純なデザインにこそ施工の難しさが隠れているのです。よ~く見て頂くと分かりますが、窓の大きさや位置は全て一定ではありません。場所に応じて、それぞれ異なっているのがお分かり頂けますでしょうか。窓の両サイドは、レンガを窓までの距離に合せてカットすれば納まりますが、出来るだけカットが少なくなるようにレンガ職人は目地幅を調整しています。勿論、こうした調整は、人間の目で明らかなくらいだと格好がよくありません。ですから、窓にぶつかる随分手前からミリ単位で調整を始めます。最も難しいのが、窓上の位置にレンガの高さの合せることです。窓の上にレンガを載せる為に、L字の鉄筋を入れるのですがレンガの高さが丁度窓上に合わないと、鉄筋と窓との間に隙間が生じてしまいます。それを高さの違う窓全てで考えていかなければいけないのですが、写真では窓上に隙間のある窓は存在しません。簡単なことのようですが、これがちゃんと出来ているというレンガ積みの家はなかなかないと思います。(まあ、レンガ積みの家自体が少ないので、ホームメイドの輸入住宅は最高峰の技術で建てられていると言っても過言ではありません)きっと、後世の人が見てもこの技術の高さに驚くはずです。
2013年08月15日
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今回は、Shaw Brickという外壁レンガを日本で初公開しちゃいます。このレンガ会社は、海沿いのノバスコシア州というところにあるメーカーで、「赤毛のアン」のプリンス・エドワード島とはお向かいの場所に位置します。ノバスコシア州は、町自体が世界遺産のハリファックスがあることでも有名です。そんな風光明媚な田舎町ですが、クラムチャウダーやロブスターが名物で、いいものがたくさんあるんですよ。さて、本題ですが、ここのレンガは今まで私たちが使ってきたものより少々小ぶり。ですから、日本人には丁度いい大きさに思えるかも知れません。レンガの種類も豊富で、いろいろな表情のレンガが楽しめます。この写真のレンガは、少しアンティークなデザインの赤レンガ。粘土の色がピンクっぽいせいか、レンガの色も優しい感じになっているような気がします。家のコーナーには、コイン・コーナーと呼ばれる石のアクセントを入れて個性を出していますが、鉄筋を入れることが出来ない石を日本で施工することは、ちょっと難しいかも知れません。だって、地震がありますからね。いや~、ほんとはやりたいんですけどね・・・・。それにしても、カナダのレンガはどれも美しいですよね。皆さんの輸入住宅でも外壁にレンガを積んでみませんか?
2013年08月10日
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最近、突然の雨が降ることが多くなってきましたね。ここ、名古屋でも30分程度スコールのように凄い雨が降るなんてことが普通になってきています。これも地球温暖化の表れなんでしょうかねぇ。そんな雨が未明に降った日、夏のご挨拶(年に2回の定期訪問)の為に豊田市のMさんのレンガ積みの家に伺ってきました。ここは、木製のガレージ・ドアが3つもある輸入住宅なんです。アンティーク・グレー(正式な色の名称は、ヘリテージ・グレー)の白っぽいグレーのレンガも雨に濡れて少し濃い色になっていますね。特にモルタルの目地のグレーが際立って見えるのでレンガのデザインもはっきり見えます。カナダの焼きレンガは吸水性が低いので、表面が濡れてもレンガの中まで水分が侵入することはありません。まあ、厚さも90mm程度ありますから、侵入したとしても構造部分まで届くことはまずありません。乾きが早いのは、建物の下の方だけしか濡れた感じが残っていないことからも分かりますね。コンクリートで出来たサイディングの外壁は、表面を塗装すれば水分が外壁材にまで染み込むことはありませんが、塗装が劣化した時は水が外壁をも劣化させます。だから、厚さ15mmのサイディングは10年毎に塗り直す必要があるのです。レンガ積みの輸入住宅が、100年もの耐久性があるのはこんなところからも分かります。
2013年07月31日
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今回は、キーストーンを近くで撮影したものをご覧に入れます。レンガ積みの壁の面に対し、3cm程度前に飛び出しているのが分かりますか。これもキーストーンが、タイルのように薄い厚さのものでないことを物語っていると思います。キーストーンの表面のデザインは、ロック・フェースと言って荒削りな岩の感じを出しています。これもレンガのゴツゴツした感じには、ピッタリですね。また、窓の周りに配したレンガは、サイコロのように小さくカットして、キーストーン同様外壁より15mm程前に出して積まれています。こうしたちょっとしたアクセントが、レンガ積みの本物らしさを感じさせますし、重厚感を生む原因でもあります。輸入住宅を本格的に突き詰めれば、こうなるといういい例ではないでしょうか。私たちのような本物の輸入住宅ビルダーが、少しでも日本で多くなることを期待します。レンガ積みやドライウォールをやってみたいというお客様やビルダーさんがいたら、お手伝いしますよ。
2013年07月19日
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先日、外壁のレンガ積み施工が完了したとお伝えした愛知県半田市のK邸ですが、本物のレンガ積みで作った窓(窓と言っても、ガラスは入っていませんが・・)をお見せしましょう。これは、玄関脇にある壁に風抜きや明かり採りとして設けた開口部です。幅は50cm程度で、高さは90cmくらいの小さな窓。でも、その厚みを見て下さい。このレンガは、長さが25cm奥行きが10cm近くありますので、窓の奥行きはその両方を足した寸法であることがお分かり頂けると思います。そう、この窓の壁の厚さは、30cmを軽く超えるだけあるんですねぇ。素晴らしいでしょ。これだけでも、断熱性がどれ程あるかお分かり頂けますよね。窓の上部はアーチの形にして、その上のレンガの壁を支えています。そう、性能だけでなく、美しさも備えています。以前にもお話ししましたが、このおうちは西洋の古いお城をイメージしてデザインしていますから、この写真の絵面はまさにピッタリだと思いませんか?薄いレンガ・タイル(ブリック・タイル)にはない重厚感と耐久性、断熱性は、本物だけが持つ個性です。これを、日本で、それも名古屋で再現出来る輸入住宅ビルダーがいるなんて、奇跡的ではないでしょうか。
2013年07月18日
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愛知県半田市の輸入住宅 K邸で、外壁のレンガ積み工事が昨日無事完了したと報告させて頂きましたが、その外観がこの写真です。堂々とした赤い総レンガ積みの家は、本当に素敵です。この外観が、レンガ・タイル(スライス・ブリック)ならフェイクでしょうが、本当に1個1個積んで造られているというのが本物の証。昨日記事で紹介した玄関ポーチのレンガ・アーチも写真右下に少し写っていますね。足場が取れて外構工事が完成したら、そりゃヨーロッパの小高い丘に建つ古城のように見えると思いますよ。内装も欧米式の塗り壁であるドライウォールで施工しますがレンガ積み外壁とドライウォールの両方を施工出来るビルダーは全国的にも私たち ホームメイドくらいでしょうね。また、内装が仕上がってきましたら、ご覧に入れましょう。私たちの仕事は、半端じゃないですよ(笑)
2013年07月12日
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先日、お客さんとカナダのレンガ職人が一緒に入れたキー・ストーン(アーチのトップ部分)。1個4kg以上あるレンガが、こんなふうに空中に浮いているなんて信じられないでしょ。そうそう、キー・ストーンは、10kg近くあるんですよ。いや~、ほんとレンガ積みの外壁は最高です。これが100年後の後世の人も見てくれるかと思うと感慨もひとしおですね。さて、今日で外壁のレンガ積みは施工が完了しました。ご近所にもレンガを切る音がうるさいなど、ご迷惑をお掛けしましたが、もう大丈夫です。カナダへ帰るフライトまで1週間ありますので、それまでレンガ職人はのんびり日本観光する予定です。次回のレンガ積みは、豊川市N邸。11月頃になりますがまたご覧になりたい方は、ご連絡下さい。
2013年07月11日
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昨日、愛知県半田市で施工中の輸入住宅 K邸でお施主様と一緒にイベントを開催しました。その名も、「レンガ積み記念日」ご一家全員に現場へお越し頂いて、外壁のレンガ積みを皆さん一人ひとりにやって頂くという催しです。あの大きなレンガを自分の手で積めるなんて、普通の家ではあり得ないことですから、いい思い出になりますよね。何十年かしてこの娘さんが大きくなった時、自身の子供たちに「ここのレンガを両親や祖父母と一緒に積んだんだよ」なんてお話ししている様子を想像したら、素敵ですね。勿論、100年後にはこの街の歴史となっているはずですから、こうした記録は貴重かも知れません(笑)また、玄関上のアーチに入れるキーストーンの裏にも皆さんの名前を書いて頂きました。これも後世の人が発見すると思うとワクワクしますよね。私個人としては、お施主様のお母様にご参加頂いて、レンガ積みの迫力と私たちの熱意を感じて頂けたのが、嬉しかったです。最後に、Kさんからうちのスタッフに記念の品を頂戴しまして有難うございました。この場を借りて、お礼申し上げます。
2013年07月07日
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私が造る輸入住宅って、レンガ積みやらドライウォールやらやけにウンチクが多くて手が出しにくいという印象があるように思っていました。だから、おうちを建てたいと思っているお客さんが100人居ても、せいぜい1~2人くらいしかホームメイドで建てたいという方はいないだろうといつも思います。まあ、それくらいでなきゃ100年以上の耐久性のある究極の住宅なんて絶対出来ないと思っているからなんですが、その高いハードルを越えてこられるお客様が、最近急に増えてきたような気がします。そう言いながら、20人のお客さんがいきなり相談に乗って欲しいと問い合わせしてきたという話ではありません。だって、あまりに時間を掛けて造るので、年間2~3軒しか建てられないようなビルダーですから、相談頂くお客さんがここ1ヶ月に数軒あっただけで、そりゃもう大変な増えようです(笑)数か月前に奥様だけで突然来社頂いた方が、ご主人様にも話を聞いてもらいたいからと、今日一緒にいらっしゃいました。時間が許せば、半田市で建築中のレンガ積み輸入住宅を見にお連れしようと思いましたが、いつものように私の話が長くなって行けませんでした。でも、お帰りになる際にご主人様が、「こんな家を建てたいと思っているなら、他社と比較するのは無理だね。だって他ではこんな建物は建てられないから」と言って頂けたことは私たちにとって素晴らしい褒め言葉でした。そう、同じ仕事が出来る建築屋が他にいるなら、私たちの存在価値はありません。私には、高い理念や志があるのです。因みに、ご主人様は、リフォームの会社で営業をされていらっしゃるそうです。仕事柄、違いが分かるんですね。
2013年07月04日
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レンガ積みがいよいよ大詰めの半田市の輸入住宅 K邸。八角形に出っ張った部分の外壁は、通常の四角いレンガではうまく納まりません。そこでカナダのレンガ職人は、エンジン・ソーのようなブリック・カッターを使って、四角いレンガを三角にカットして材料を作ります。それも上まで積むには相当量が必要ですから、必要なレンガを準備するだけでも大変です。こうして事前に用意されたレンガの山が、この写真。簡単に積んでいるように見える外壁のレンガ積みですが、正しい寸法の計算や確かな技術、高品質な材料と適切な道具がなければ、美しい輸入住宅にはなりません。私たちが造るレンガの家が桁外れなのは、長年の努力の賜物です。
2013年06月29日
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昨日、ハーフ・サークル・ウィンドウの上にキーストーンを入れたという話を書きましたが、丁度それを入れた瞬間を下から撮影したのが、これ。逆光だったので、ちょっと暗く写っていますが、分かりますか?家全体のレンガの外壁はほぼ積み終わり、この正面部分を残すのみとなりました。でも、残っている部分は、一番面倒で手間が掛かる部分なんです。このハーフ・サークル・ウィンドウの周りも、レンガを斜めにカットしたり、薄くカットしたりと、1個1個サイズを計測しながらの作業ですから、ここだけで半日掛かっています。勿論、カナダのレンガ職人だからこのスピードですが、日本のブロック屋さんなら、どれだけ時間が掛かることか。半田でレンガ積みの建物が建てられたのは、もう110年以上前のこと。それ以来、レンガ積みの建物は建てられていませんし、個人宅としては半田市で初の総レンガの家だと思います。歴史に残る輸入住宅だと思いますので、気合いが入りますねぇ。レンガ積みの外壁をしたい人は、どうぞご相談下さいね。どの地域まで施工可能かどうかは分かりませんが、出来るだけ協力しますよ。また、経過報告しますので、乞うご期待!
2013年06月25日
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今日は、早朝からレンガとキッチン・洗面キャビネットの現場搬入をしてきました。うちは、小さな会社ですから男のスタッフ総出でも3人しかいませんので、こういう時は私も必ず参加です。輸入キャビネットは、しっかり作られているからか、国産に比べて滅茶苦茶重いんです。ですから、こうして記事を書いている私の手は、もうブラブラ。きっと明日は筋肉痛でしょうね(笑)そうこうしている間にも、カナダのレンガ職人は黙々とレンガ積みをしています。今日は、とうとう2階の一番高いところにあるハーフ・サークルウィンドウのトップに楔形のキーストーンを入れました。赤茶のレンガ外壁に、グレーのキーストーン。結構印象的なデザインでしょ!やっぱり、本物のレンガ積み外壁は違いますねぇ。愛知県半田市のこの輸入住宅のレンガ積みも、そろそろ大詰めです。ご覧になりたいという方は、急いで下さいね。勿論、いらっしゃる際は、事前にご連絡をお願いします。
2013年06月24日
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日本のブロック塀でもよく縦(垂直)に鉄筋を入れているのを見掛けますが、写真のようなハシゴ状の耐震金物を入れているのは見かけないですよね。この横筋を私たちはラダー・タイと呼んでいます。それは、丁度ハシゴのような形状をしているからなんですが、北米ではワイヤー・トラスとも呼ばれます。勿論、このカナダの積みレンガ用に設計された金物なんですが、レンガの幅にピッタリきていますよね。このラダーをレンガとレンガの間の目地に挟み込んで、レンガの壁を横方向に一体化させます。この写真には写っていませんが、ブロック塀同様縦筋も入れますから、水平垂直二次元的にレンガ積み外壁をパネル化してしまうのです。更に、以前記事にも書いたブリック・タイと呼ばれる金物を入れて、レンガ積み外壁と構造本体とを緩やかにつなぎますから、建物本体とも相持ちする形となります。一旦施工されてしまえば、こうした金物は見えなくなってしまいますがこうした基礎的な見えない施工が私たち ホームメイドの家づくりを支えています。見栄えが同じなら安い方がいいという価値観はありません。私たちの考えを満足させられない素材や施工なら、いくら安くても使いません。ただ、こうした手間・暇の違いやポリシー(理念)は、説明しないと皆さんには分からないですね。
2013年06月23日
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室内の断熱工事の準備を進めながら、カナダのレンガ職人の外壁工事をサポートをする為に、ホームメイドの複数のスタッフが朝早くから夕方遅くまで現場で作業をしてくれています。スタッフは皆、私と同じ50歳ですから、毎日の肉体労働は相当きついと思います。そこまで頑張らなくてもいいのにとも思いますが、工程のスケジュールを守る為に努力を続けてくれています。そういう無私の姿勢に頭が下がる思いです。勿論、私も一緒に作業に加わることもありますが、会社が留守になって肝心のお客様への対応が滞ってしまっては、小さな輸入住宅ビルダーの仕事が成り立ちません。だからこそ、こうして彼らの頑張りを皆さんにもご覧頂きたいと思います。写真の彼が持っているブリック・ハンガーは、一度に5個のレンガを運べます。1個当たり4kg以上ありますから20kg以上を持ち上げています。ここに山積みされたレンガは、1パレット当たり400個あります。それを1日で3パレット分建物の周囲に持っていきます。計算すると、実に5トン近いレンガを手で運んでいるんです。合理化・効率化の時代に、普通こんな仕事やってられないですよね。楽して儲けたいのが人間ですから、如何に私たちがバカげたことをやっているかお分かりでしょう。でもこうしたことをやらないと、私たちの作品が100年以上の歴史を刻むことが出来ないのです。私たちの家づくりには、高い理想と理念があるのです。(でも、みんな体大丈夫か・・・?)
2013年05月21日
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最近、私共のウェブサイトをご覧頂いて、お問い合わせ頂くことがめっきり多くなってきました。これも消費税前の影響でしょうか。それともアベノミクスで景気がよくなっているからでしょうか。一昨日は、神奈川の米軍施設にお住まいのアメリカ人ご夫妻から、お問い合わせを頂きました。勿論、英語でのやりとりでしたが、鎌倉は行ったことがないので、ちょっといいですねぇ(笑)まあ、そんな遠くで本当にお声が掛かるかは、分かりませんが・・・。また、今日は、はるばる東京からご夫婦がレンガのおうちの相談にいらしてくれました。愛知県の東部でご計画をされるとのことですが、熱い気持ちがお互いにあれば、共に手を組んでやれるかも知れません。まあ、本当に私やホームメイドのことを信頼して頂ければのお話ですので、ご縁があるかどうかは神のみぞ知るでしょうか。さて、今回は、こんな「穴」のお話をさせて頂きます。下に明いている穴は、Weep Hole。上のは、Vent Hole。用途が若干違います。Weep Holeは、万一雨がレンガ積みの外壁の内側に入ってしまうことがあった場合に、そこから外に水を抜くのに使います。前にもお話したように、レンガ外壁は木造の構造体とは離して自立しています。ですから、水がレンガの内側に侵入してもレンガの裏側を伝って下まで落ちます。決して、構造体側に水が伝うことはありません。万一そういうことがあってもしっかりと防水紙がカバーしていますから、全然心配要りません。私たちや欧米の人は、絶対入らない前提で施工をするのでなく、入っても絶対大丈夫なように工夫するのです。そこが、日本の住宅メーカーと違うところですね。そして、Vent Holeは、基礎の立ち上がりと土台の木との間に設置した基礎パッキンの高さに明いています。つまり、床下への通気・乾燥を促す為の穴なんですね。勿論、こうした穴は、レンガと構造体との間に作られた外部の通気層に空気を供給して、通気層の上昇気流を生み出す役割も持っていますから、構造体の乾燥や断熱を自然にやってくれるというスグレモノです。私たちの輸入住宅が、自然の摂理を上手に利用して家づくりしているのが、こんなことからも分かりますね。
2013年05月18日
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精度の高いカナダ製の外壁用レンガ。当然の如く、製品自体の直角もしっかり出ています。こうしたレンガですから、垂直に積めば必ず水平のラインも自ずと出てきますが、もし少しでも垂直でなかったら、当然横方向のラインも傾いてくる訳です。逆に、水平にきっちり積まれたレンガ積みであれば、自然とレンガ外壁は垂直になるのです。精度が悪いレンガや技術のない職人の場合は、これが出来ないですから、デザインの素朴さだけが売りとなります。コーナー部分から見たレンガ外壁の美しさは、全てが揃わないと出来ない仕事だと言えるのです。それにしても、赤レンガは格好いいですねぇ。
2013年05月17日
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新品を使い始めて1~2週間なのに、カナダのレンガ職人がエンジン・カッターの調子が悪いと言い出した。何でもスイッチは入るのだが、切ることが出来ないらしい。原因は、スイッチの部品らしいのだが、新品ですぐ壊れるのって、あり得ないよな~。レンガ職人曰く、この製品ではよくあるトラブルなんだとか。カナダから輸入したものなので、日本国内の保証も効かない。不幸中の幸いは、海外品でもこのメーカーの取扱い店が直してあげると言ってくれたこと。取り敢えず、今まで使っていた古いブリック・カッターを現場に持ち込んで、このカッターは修理に出すことに・・・。簡単な部品交換で済みそうだからよかったけど、こういうトラブルは疲れます。まあ、面倒を買って出るのが、ホームメイドだし、でなきゃ外壁のレンガ積みをカナダ人にお願いするなんてこと、やらないよなぁ。
2013年05月15日
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カナダのレンガ職人が積んだ外壁レンガは、「美しい」の一言に尽きますね。よ~く見ると、モルタル目地の縦ラインが、垂直方向に全て揃っています。また、赤レンガ自体も縦横全てビシッと決まっていますから、造形美すら感じさせますね。でも、これってレンガ職人の技術もありますが、カナダ製のレンガ自体の品質や精度がいいということも忘れてはいけません。東アジアで製造されたレンガの場合、ラフに造られたものが殆どですから、これだけきちっとした雰囲気にはなりません。そのラフさが素朴な感じでいいという方もいらっしゃるでしょうが、材料の精度や施工の技術が十分でないと、地震などで重いレンガ外壁のバランスが崩れるかも知れません。半田市のこの輸入住宅を見て分かると思いますが、やはりプロの仕事には、それに見合った品質の資材が必要ということです。窓の枠すれすれの位置でピタッと止められたレンガ。(実際には、ほんの少し遊びを設けてあります)レンガの厚み分だけ窓が奥まって見えるのも、レンガ・タイル(スライス・ブリック)では出来ない絵面です。窓ガラスや窓下のボトム・シルにモルタルが付かないように、養生してあるのも私たちの気遣いの印です。
2013年05月12日
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昨日、状況をご案内しますと報告させて頂きました愛知県半田市のレンガ積み輸入住宅 K邸の昨日の様子をご覧下さい。西面や南面の外壁の一部にもレンガが積まれていますが、カナダのレンガ職人は、この北面を中心に外壁のレンガ積みを行っています。彼が来て2週間で、北面をほぼ積み終えてしまうところまできてしまうというのは、相当早いペースです。何せ、いつもは2~3人で作業するのに、今回は彼ひとりでここまでやってしまうのですから、大したものです。勿論、仕事が雑で早いというなら、話は全然別問題でしょうが、見ての通りレンガの外壁が1枚のパネルの如く平面を形成し垂直にそそり立っているのです。これを実際に見た人は、鳥肌が立って、きっと感動しますよ。レンガの色は、Heritage Brownと言って、こげ茶を主体にしながら薪ストーブのススが付いたような黒いアクセントが入ったデザインになっています。この少しアンティークな雰囲気を醸し出している点が、何十年が経過しても変わらない風情を生み出してくれる秘密です。また、そのうちモルタル目地に含まれるカルシウムの成分がレンガの表面に溶け出して、白い模様を付けていきます。そうなってくると、そのアンティークさは更に増してくることとなるのですが、それが実現出来るのは本物のレンガ積み以外あり得ません。遠い昔の明治・大正期ならまだしも、JR東京駅のような風情のレンガの家を現代で造れるのって、ある意味奇跡的ですよね。
2013年05月10日
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先日、中世ヨーロッパのお城にあるような玄関ドアというお話をしましたが、丁度積まれたレンガと一緒の画面に収まりましたので、ご覧に入れましょう。アンティークな長い飾りヒンジが3ヶ所、そして飾り鋲が框の内側に20個付いた玄関ドアは、ダーク・マホガニーの色にデザインされていますので、相当重厚感がありますでしょ。そこに、このこげ茶(写真では露出が大き過ぎて、赤茶に見えますが・・・)のレンガが周囲に積まれると、まさに古城といったイメージです。愛知県半田市には、築140年の兜ビールのレンガ建築が残っていますが、それに引けを取らない輸入住宅になるはずです。今日も現場でレンガを運びましたが、それにしてもレンガは重い。それに多い。でも、カナダのレンガ職人は、建物の北側一面をほぼ積み終えました。また、その模様は、明日にでも・・・。
2013年05月09日
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最近、アベノミクス効果で景気が上向いてきているという。株価も上昇し、今まで我慢して持っていた株の含み益が増加したり、新しく購入したものの価値が上がったりで資産に余裕のある人たちが、投資や消費に積極的なのだ。そういった意味では、住宅産業も活性化して売上げが大幅に増えている会社も多いのだろう。当然、来年は消費税のアップも控えていることだから、その分前倒しに家づくりをしようという機運も強くなっている。だが、そうした外部要因の変化だけでは、また環境が変化して不景気になれば、売上げが下がってしまう企業が大半だろう。資産のあるお客様は、あまり景気に左右されない。必要があればいつでも住宅を建てるし、車も買う。だが、そういう人たちは価値が目減りするものには投資しない。安いことに越したことはないが、価値のない安いものを買うなんてバカはしない。自分が出したお金以上の価値があると判断したものであれば、高くても進んで投資するものなのだ。そういう状況を「安い」と呼ぶのである。だが、日本の住宅はどうだろう?どんな大手住宅メーカーが100年住宅をPRしても、それに呼応するお客様が大幅に増えることはない。それは、投資に見合うだけの価値をお客様が感じていないことが原因だ。そんな状況の中、何故住宅ビルダーはレンガ積み外壁やドライウォールの内装、美しいデザインに取り組んで住宅そのものの価値を上げていかないのか?もしそうすれば、赤レンガの東京駅のように100年の耐久性や大きな価値が生まれるはずなのに・・・。結局、効率化や高い利益率を目標として、手間・暇を掛ける家づくりに対して目を向けない経営が、資産価値の上がる住宅を造れない日本を創り出している気がしてならない。私たちは、投資以上のリターン(満足感や再販価値)がある家づくりを、今後も目指していかなければならないのである。さて、皆さんの家は、投資に見合った価値があるでしょうか?
2013年05月08日
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カナダのレンガ職人による外壁レンガ積みも随分と進んできました。ということで、今日はゴールデンウィークのお休みにも係わらず当社スタッフのミカちゃんが、L型のアングル鉄筋をサンダーで切って、錆止め塗装をしてくれています。ホームメイドは、お金のない小さな会社ですから、何でも自前でやらなきゃいけないんですねぇ。愛知県半田市の輸入住宅 K邸は、窓の数も随分ありますから鉄筋を入れる箇所も結構あるんです。この鉄筋は、窓の上に積まれる重いレンガを支えて、窓にレンガの重みが掛からないようにする役目を果たします。ですから、それに耐え得るだけのしっかりした鉄筋でなければいけませんし、将来に生じる錆が出来るだけ出ないように錆止めの下地塗装も念入りに行います。こういう地道な仕事があって、美しいレンガ積みの輸入住宅が出来上がるという訳です。何事も努力と気遣いが、いい仕事を支えています。
2013年05月03日
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外壁のレンガ積みが行われている愛知県半田市 K邸。今日もゴールデンウィーク前の現場作業をしてきました。カナダのレンガ職人が一人でレンガを積んでいるので、私たちは彼が仕事をしやすいように家の周囲にレンガを持っていってあげるのが、仕事です。1パレットで約400個。それを3パレットですから、1,200個を高台に上げて、それから周囲に散らした訳ですが、おおよそ全部で5トンという重量でした。3人掛かりでしたが、まる一日運びっぱなし。もう腰と腕がもげそうです。こんなことやる住宅ビルダーの社長なんていないでしょうね(笑)でも、こういうことをやっているから、輸入住宅の経験と知識は人一倍、いや3倍以上あるんです。やってみなければ分からないことって、たくさんありますから・・・。それにしても、いつまで若い人と同じようにやれるのかなぁ?それにしても、この家は格好いいですよ。きっと、100年したら半田の重要文化財になること、間違いないですね。
2013年05月02日
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今日もお客様をお連れして、築12年のレンガの家と現在レンガ積み外壁を施工中の愛知県半田市 K邸の現場へ伺ってきました。築12年ともなると、普通の家でしたら随分とくたびれてくる部分もあるんでしょうが、東海市のF邸はそんなこと微塵もありません。反って、アンティーク感まで出てくるので、どんどんよくなる気がします。やっぱ、本物の輸入住宅っていいですねぇ。ホームメイド設立間もない時の初期の代表作と言えますね。ほんと、Fさんにはおうち共々お世話になります。お連れしたお客さんともいろんな話が弾んでしまい、2時間が経過してしまいました。その後、お時間が少しあるとのことでしたので、半田の現場へ。新築現場は、土を掘り返して擁壁や基礎を造るもんですから、雨が降るとどうしても足元が悪くなります。そんな中でも、カナダのレンガ職人は、黙々と仕事をしてくれていました。そんな真面目な姿をご覧に入れることが出来て、よかったと思います。(雨は既に止んでいましたが・・)また、室内では、電気屋さんが電気配線の工事をしていました。こちらも「こんなに電線がたくさん入っているとは思わなかった」とビックリされていました。そう、現場はいつも発見と改善の連続なんです。お客様の靴も汚してしまい、大変申し訳なかったですが、いい体験をして頂けたのではないかと思います。これに懲りずに、また現場に足を運んで下さいね。
2013年04月30日
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以前、岐阜市のN邸でアーチの部分を積む様子を動画でアップしましたが、今回も愛知県半田市の輸入住宅 K邸に来たカナダのレンガ職人のレンガ積みの様子を、携帯で撮影しましたのでお見せします。玄関ポーチの小さな外壁部分ですが、足場など撮影の邪魔になるものが少なかったので、レンガ職人の手元もよく見えます。鉄筋を入れたり、垂直を確認したり、レンガの目地になるモルタルを通気層へ落とさないようにうまく専用ゴテを使ってレンガの上に載せていくところなど、簡単なようで熟練が必要な仕事を黙々とこなしていきます。また、載せたレンガにモルタルがしっかり噛むようにコテなどで叩いている様子や水平を見ているところも確認頂けます。1個1個、1ライン1ライン、丁寧にレンガを積むから、出来上がったレンガの外壁が1枚のパネルのように仕上がるのです。こういう現場の様子は、近くで見ていても飽きないですね。
2013年04月28日
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丁度、外壁の一番端のところがありましたので、写真を撮ってみました。構造部分は、立ち上がり基礎で、その外周にレンガ積みの外壁(外装材)が施工された様子です。見事にレンガの裏側が見えていますね。つまり、レンガの外壁(外装)が直立していて、基礎にもたれ掛っていないということを表しています。普通、サイディングやタイルの外壁材であれば、構造壁に張り付いていますから、壁にとってはサイディングやタイルの重量が、大きな負担となります。家自体が、重い鎧を着させられているようなもんですね。でも、本物のレンガ積みなら、構造壁は楽ちん、楽ちん。勿論、万一レンガが倒れ込まないように、構造壁からブリック・タイと呼ばれる引っ張り金物を出して、レンガの目地に差し込んであります。ガッチリ挟まれたブリック・タイで構造壁とレンガとを緩やかに繋いでいるという訳です。また、レンガを自立させて、レンガの内側に通気スペースを作りますから、流れる空気に構造壁は常に晒されます。だから、外壁面の内部結露が発生しない仕掛けが出来ているんですね。技術レベルの低い職人だと、レンガを施工する際のモルタルをこの通気層内にたくさん落としてしまうのですが、カナダのレンガ職人は殆ど落とすことなく積み上げますから、レンガの裏側も綺麗ですね。こういうことでも、技術の高い職人かどうかが分かります。私たち ホームメイドが、わざわざカナダから職人を呼び寄せて施工する意味が分かりますでしょうか。そうそう、このレンガの厚さやレンガに明いた穴にも注目して下さいよ。約90mmの厚さと中空の穴によって外断熱を実現しているんです。
2013年04月27日
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外壁のレンガ積みがスタートした愛知県半田市の輸入住宅K邸。表面がゴツゴツした重厚感のある表情の赤レンガ。名前をHeritage Brownと言います。ホームメイドのお客さんには、このレンガは人気があってちょくちょくお使い頂いています。このレンガ、1個当たり4kgを超えてきます。ですから、重厚感があるというより、本当に重いレンガなんです。で、これを5個一辺に運べる道具が、このブリック・ハンガー。ただ単にレンガを5個並べて、それを両側から挟んでいるだけ。上の取っ手を持つと、テコの原理が働いてレンガを強く挟み込みます。レンガの下には、支えも何もありません。それだけの簡単な仕掛けだけで、本当にこんな重いレンガを5個も一度に運べるの?だって、20kg以上でしょ!はい、ゆすっても階段を上がっても、レンガが落ちることはありません。嘘だと思ったら、持たせてあげます。但し、レンガ職人のように、両手で2つ持つとなると相当覚悟が要りますよ。是非、半田市の現場にお越し下さい。但し、現場が狭いので事前に連絡をお願いします。車を止めるところを確保しないといけませんので。そうそう、これもホームメイドの備品です。
2013年04月26日
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