Tapestry

Tapestry

TRAFFIC

「トラフィック(TRAFFIC)」 2005-05-07

これもまたベニチオ・デル・トロが観たくて借りてみた。
トロの役柄・演技はとっても良かったのだが、う~ん、映画としてはどうなんだろう?

全体的に淡々としていて暗く、ドキュメンタリー映画の様な感じで、
しかも登場人物が多すぎて、ちょっと分かり難い。かなりの豪華キャストであるとも思うし、
役者それぞれの演技も割と良かったとはおもうのだが・・・。
舞台によって色を変える、というのは面白かった。
メキシコのセピア色がとても切ない気持ちにさせた。

映画ツウでもないワタシが、生意気にもこうやってレビューを書き始めてから、
自分の好みの映画・そうでない映画がなんとなく分かってきた気がするのだが、
この「TRAFFIC」の様な映画は、好みではないのだろう。
テーマも重いし、映画の雰囲気も暗く、かなり硬派なイメージである。
暗くて重い映画が好みではない、と言うのでは決してないのだが、
ワタシはこういう「アメリカ」の暗い部分をまざまざと見せ付けられるのが、
嫌でたまらないのだ、と言うことにハタと気づいた。
麻薬・銃・戦争・ギャングの闘争。単なるコメディやアクション映画として観る
これらをテーマにした映画は問題無いのだが、こうも真面目に、
しかもドキュメントタッチで見せられると、もう果てしなく暗く、
やるせない気持ちになってしまうからだ。
現実で十分暗いのだから、映画でまで観たくない、と言うのが正直なところ。

一番怖いと感じるのはやはり麻薬で、銃の様に直接人を攻撃するようなモノではないかもしれないが、
お金さえあれば、16歳の少女でもいとも簡単に手に入るし、
一旦その味を覚えてしまったら、手段を選ばず欲しくなってしまう。
麻薬取締り責任者となったロバート(マイケル・ダグラス)の娘が陥っていった麻薬地獄は
見るに耐えなかった。そして麻薬によって巨万の富を得た麻薬王と呼ばれる人達が、
一国よりも多くのお金を持っていると言う事実。
もう救いようがない。どれもこれも、お金さえあれば・・・という
物質主義のアメリカの裏側、暗い側面である。(ほんの一部だ、と信じたいけどね)

娯楽大作とは言わずとも、やっぱり心が癒される映画の方がいい。
お子様向けでも、ファンタジーでも、いい映画は人生を教えてくれるんだから。

この映画を作ったスティーブン・ソダーバーグ監督、
アカデミー監督賞をもらったようだが、
同じ頃に撮った「エリン・ブロコビッチ」の方が、断然好みだ。


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: