しょうた！しょうた！しょうた！

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2006年01月09日

9日の日記

(3)

カテゴリ：母の思い（～１年）

　今日で、地元の小学生の冬休みは終わりです。いよいよ明日から新学期。しょうた

　今日は、焼き物を見てきました。デパートで有田焼のフェアーをやっていたので。
急須を買いに行ってきました。しょうたがいたら、さそったのにな・・・おいしいお
昼ご飯を食べようと誘えばホイホイついてきてくれたことでしょう。お供は、なしで
一人で行ってきました。気に入ったのは、何と￥６０００もしたので、もったいなく
て買えませんでした。その割には自分用のコーヒーカップを一客￥４８００で買って
しまいましたが・・・。お目当ての急須は、￥１５００でまあまあのものがあったの
で、手を打つことにしました。有田焼の売り場の中で、湯のみも売っていたのです

日プレゼントの買ってくれたものです。しょうたは、量販店で買ってくれました。淡
い桜の花が描かれた湯飲み。３分１０円で、肩たたきのアルバイトをして貯めたお金
で買ってくれたので、￥３００くらいの安い湯のみですが、とてもうれしくて、わた
しの宝ものです。

　家に帰り、買ってきた急須でお茶を淹れ、しょうたが買ってくれた湯のみで飲みま
した。はあ・・・・・。あたたかい湯のみを両手にはさんで、また涙がこぼれまし
た。種田山頭火の歌に「咳をしてもひとり」・・・とありましたが、「茶を飲んでも
もひとり」・・・です。さみしいです。さみしいです。しょうたに会いたいです。抱
きたいです。声を聴きたいです。ほっぺのにおいをかぎたいです。やわらかな手を握
りたいです。「おかあさん！ただいま！」と、帰ってきてほしいです。

　気をとりなおして、実家に行ってきました。実家は、すぐ近所にあるのですが、両

に迫って、ただただ泣くしかできないから・・・と言います。父は、母に隠れて泣
き、母は写真に話しかけては泣いています。かわいいかわいい初孫だったもんね・・
・。しょうたは、どこへ連れて行っても「かわいい！」と取り囲まれたので、父は嬉
しくてどこにでも連れて行きました。「今日は電車に乗ったら女子高生に囲まれた
ぞ。しょうたは、大人気だぞ」　「向かいのホームからでも、きゃあ！かわいい！っ

わたしのかわりに、実家の両親や、同居の義父が誠心誠意しょうたをみてくれたの
で、安心して働くことができました。みんなで、子育てをしたのです。

　しょうたの死は、何人もの育ての親に苦しみを与えました。その存在がかけがえの
ないものだっただけに、愛を全て注いだだけに、苦しみは深いのです。

　今、わたしは時々・・いや・・頻繁に・・へこたれますが、人前ではあまり泣かな
いようにしています。笑顔でがんばっています。しょうたは、明るいわたしを好きで
したから。「おかあさん、大好き」っていつも言ってくれました。毎晩のように、布
団の中で「おかあさんは、しょうたが好きだよ。なんでこんなに好きなのかわから
ん。でも、好きなんだなあ。しょうたが、おかあさんの子で本当に幸せ。世界中の誰
よりも、おかあさんはしょうたが好きだなあ」と愛（？）を告白していました。そし
て「親子になれてよかったねえ」としょうたが、しみじみ言うのです。「よかったね
え」と言い合って眠るのです。それは幸せな時間でした。この世に生まれて、しょう
たに出会えてよかったと、素直に思えました。しょうたに愛されたわたしを嫌いにな
りたくない、しょうたをがっかりさせたくない。そんな思いが今のわたしを辛うじて
支えています。しょうたへの愛と、しょうたがくれた愛に支えられています。

　でも、でもでも・・・涙はでるなあ・・なんでこんなにでるのか、涸れないのか不
思議なくらい。会いたくても会えないつらさ・・・時をとびこえたり、逆回転させた
りできたらと変な空想が現実になるように祈ってしまったり。江原啓之
さんみたく、霊の姿が見えたり、声が聴ける力がほしいです。そうすればさみしくな
いのに。しょうたを感じたいです。霊だろうが、おばけだろうが、かまわない。ただ
ただ、感じたいなあ・・。

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