買書とつんどくの日々

買書とつんどくの日々

2008年02月27日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「ユニコーンは、たったひとりで、ライラックの森に住んでいた。自分では気がついていなかったが、彼女はとても年をとっていた。もはや、無邪気な海の泡の色ではなく、言ってみれば、月の夜に降る雪の色に近かった。けれども、瞳はまだ澄みきっていたし、疲れの色もなかった。その動作も、まだ海面を走る影のようだった。
ユニコーンたちは、しばしば角を持った馬のように描かれてきたものだが、彼女の姿は、それとは似ても似つかなかった。馬よりも小柄であったし、ひづめも割れていた。一度たりとも、馬どもが持ち合わせたことのない太古の野生そのままの優美さが、彼女にはそなわっていた。(中略)
ユニコーンの首は、ほっそりと長く、おかげで、頭は小さく見えた。背中のほぼ中央あたりまでかかったたてがみは、たんぽぽの毛のように柔らかで絹雲のように美しかった。尖った耳と細い脚、くるぶしには羽毛のような白い毛。目の上の長い角は、真夜中でさえ、独特の貝殻色の光を放って輝いていた。ユニコーンは、その角で竜どもを屠り、毒のために口を開けたままの王の傷を癒し、小熊たちのためにたわわに実った栗の木を打ち倒してきた。
ユニコーンたちは不死であった。ひとつの土地に、ひとりぼっちで住むというのは、その生まれついての性質なのだ。ユニコーンたちの住み家は、自分の姿を映して見ることのできるほどに澄み切った泉のある森にあるのが普通だった。というのは、ユニコーンたちは、少々うぬぼれが強かったからだ。何しろ、自分たちが、世界で最も美しい生き物であることを知っていたし、その上魔法も知っていたのだ。」(ピーター・S・ビーグル「最後のユニコーン」冒頭)

Tha Lady and the Unicorn
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↑Musse national du Moyen ageのページへ 6枚のタペストリーが見れます





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Last updated  2008年02月27日 08時21分42秒
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Re:ユニコーン(メモ2)(02/27)  
メモのところお邪魔しますが、素敵なタペストリーですね!! (2008年02月27日 23時30分50秒)

Re[1]:ユニコーン(メモ2)(02/27)  
shov  さん
まうんときゃっとさん、おはようございます!

>メモのところお邪魔しますが、素敵なタペストリーですね!!

でしょう?僕も気に入っています。
しかし、ユニコーンはなぜ絶滅してしまったのでしょうか?
僕は、ひそかに、角がじゃまになって壁際とか隅っこの食べ物が食べれなかったからではないか?と思っているのですが、どうでしょうか?

(2008年02月28日 07時40分00秒)

Re[2]:ユニコーン(メモ2)(02/27)  
現実的なご意見ですね(笑
角は確かに邪魔ですよね!!

実は、絶滅せずに別の次元に帰って行ったんじゃないかなーと思ってます。 (2008年02月28日 15時09分21秒)

Re[3]:ユニコーン(メモ2)(02/27)  
shov  さん
まうんときゃっとさん、こんばんは!

>現実的なご意見ですね(笑
>角は確かに邪魔ですよね!!

>実は、絶滅せずに別の次元に帰って行ったんじゃないかなーと思ってます。

ハハ。この話題はずーっと続けられそうですね。
ドラゴンもそうですけど、彼ら彼女らはそれほどまでに僕たちと一体のものなんだろうという気がします。 (2008年02月28日 22時15分38秒)

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