買書とつんどくの日々

買書とつんどくの日々

2008年02月28日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
30年のつんどくの中から、ピーター・S・ビーグルの「最後のユニコーン」を読みました。

森にやってきた狩人の話から、自分が最後の生き残りであることを知ったユニコーンは、半人前の魔術師としっかりもののジプシー女を道連れに、ハガード王とその分身であるような盲目の「赤い牡牛」に捕らえられた仲間のユニコーンを救うための旅に出ます。
途中、魔術師は「赤い牡牛」に追い詰められたユニコーンを、「赤い牡牛」から守るために人間の娘に変身させます。
ところが、娘に変身したユニコーンはどんどん人間らしくなってしまい、あろうことかハガード王の王子リーアと恋に落ちたりなんかして、この先どうなるんだろうか?とはらはらしたりします。
果たしてユニコーンは仲間を救えるのでしょうか?

と、お約束どおりの話が進むかに見えますが、これがなかなか一筋縄ではいきません。
お約束を逆手に取ったお話は、ある種メタ・フィクション性を帯びて進みますし、なにがお約束でなにが現実か混乱させられます。

そして、ユニコーンの探求(クェスト)の旅であると同時に、魔法使いの不可解な成長物語でもあるといった二重性もあわせ持っています。

しかし、そういう要素にかかわらず、何と言ったら良いか、ひたすら語り口が心地よいのです。適度にユーモラスでもあります。早い話が、
すばらしく良質のファンタジーです。間違いありません。


でも、でも、これだけじゃないぞ!まだまだあるぞ!

ユニコーン.jpg





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008年02月28日 08時21分43秒
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

shov

shov

Calendar

Favorite Blog

ヒトラー 第五部 … New! 鴨ミールさん

リト@葉っぱ切り絵展 吟遊映人さん

2024年12月発売予定… ぴいたあ8888さん

眠りの底で 無花果。さん
ミステリの部屋 samiadoさん

Comments

aki@ Re:聞いた曲(2024.1.20)(01/20) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
shov @ Re:「フラニーとズーイ」(メモ12)(07/19) ご訪問ありがとうございます。 記事読ま…
ゆきこ@ 日本にとって大切な参院選 初めまして、こちらのブログとは場違いな…
omachi@ Re:「比ぶ者なき」(メモ11)(04/10) 歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知っ…
http://buycialisky.com/@ Re:「お嬢さまと青バラの君」(紹介)(03/30) differences entre viagra cialis levitra…

Free Space

設定されていません。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: