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街に奇妙な噂が広まった。それは、街角に突如として現れる地蔵の噂である。「突如街角に現れる地蔵だって?そりゃあ、いわゆる都市伝説というやつだな」私がそういうと、「私も最初はそう思ったのですけど・・・」庶務課のももこの話はこうだった。-------------ある日の夕方、ももこは買物の帰り道人気のない道をアパートに向かってとぼとぼ歩いていた。ももこはその日沈んだ気分だった。友人と、ほんの些細なことで仲たがいをしてしまったのだ。そして、あろうことか友人は別れしな、ももこが一番言われたくない言葉を投げつけて去っていった。もっともそれがどんなことかまで、彼女は言わなかったが。いずれにせよ、そんな、心にとげがささったような気分で歩いていたのだ。家に向かう最後の角を曲がろうとしたときだった。突然何かがぶつかってきた。そしてそれはももこの胸にしがみついてきたのだった。一瞬何が起きたかわからなかったが、それが何やら赤ん坊のような大きさであると気づいたとき、ももこは「きゃ~」あらん限りの声で、悲鳴を上げた。そのとき、ももこの脳裏には(子泣き爺)という言葉が浮かんだ。そして猛烈な恐怖に襲われた。「よ、妖怪っつ」というや、ももこは気を失ってしまった。そこから先のことはほとんど覚えていない。気づいたときは、救急車で病院に運ばれていた。気を失う前に最後に見たのは、それが子泣き爺というよりは地蔵に似ていたことだ。そしてそれは手を伸ばし、ももこの胸に突っ込んできたのだ。記憶があるのはそこまでだ。正気に戻るとどこも悪いところがないということでももこは家に帰された。その帰り道、ももこは恐怖というよりは、何か奇妙な感覚に包まれていた。(続く)
2007年06月22日
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書けるかな??テストじゃ・・・
2007年06月22日
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一体どうなっちょるんじゃろう、最近の世相は・・・親が子を捨て、あるいは殺し、逆に、子が親を殺す。また、不明年金、5000万件!?閣僚は真相を胸にしまったまま、命を絶ち、介護会社は補助金を搾取???・・・・・なんとも背筋が寒くなるというか、力が抜けるというか。どうも完全に事実が小説を超えてしまったようじゃのう・・・ああ、どうしたら、安心して老後を暮らせる世の中になるかのう。それとも、もうそんな世の中には戻れんのかのう・・・オヤジがぶつぶつ言っていると、「ねえ、犬親父ぃ・・・何かおもしろいことないかい」ロビンがやってきた。「犬は気楽でよいのう」オヤジが言うと、「犬から気楽を取ったら何が残るのさ」とロビンが切り返してきた。「おお、そうじゃのう。ロビンは食べて、寝て、遊んで、一日が過ぎて行くのじゃからな」「そうだよ。まあ、人間みたいにごちそうは食べられないけどさ。これしかないと思えば、これもごちそうさ」「まったくだ」近頃、オヤジは思う。あまり複雑にものごとを考え、先の心配をするより、目の前のことに集中し、日々を無心に過ごしていれば、それはそれで幸せじゃなかろうか。 まあ、庶民中の庶民であるオヤジは金銭的に豊かではないが、何気に日々幸せに暮らしておる。「だからさ、僕みたいにしてればいいのさ」と、ロビンが何やら偉そうである。う~む、まあ、オヤジの場合は、生きていければよいので、特にぜいたくは必要ないが、これからの人たちのためには、将来に夢がある、明るい社会になってほしいのう。そのためにオヤジは何ができるかのう。「犬親父ぃ、気楽にやんなよ」「おやおや、犬に諭されるとはのう・・・」PS.石立鉄男さんは、オヤジが好きな俳優の一人であった。昭和40年代には並ぶ者のないほどの人気者であった。享年64歳。まだ、お若いのに。心からご冥福をお祈りしますゾ。
2007年06月06日
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