青空と木洩れ日

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2023.11.29

ワクワクを見つけていく

テーマ：一人暮らし(1120)

カテゴリ：イベント

ご主人を亡くしてしばらく経った方が
「久しぶりの海外旅行の支度で
何を着ようかといろいろ用意していたら楽しくなった、
やっぱりワクワクするって大事」と
書かれていたのを読みました。

そうなんですよね。
大事な人を亡くすと、何年たっても
すべてが無意味に感じられて
何か楽しい事をしていても、こころの端っこが

だからちょっとした事でワクワク感を思い出すと
この気持ちは大事だなあって思うんです。

私も母を亡くして6年以上経ちますが
未だに何をしても寂しい気持ちがありますけど、
そうだったなって旅行前の母の洋服の用意等の
ワクワク感を思い出しました。

母が元気な時は、母自身で支度をしていたので
母も楽しかったんだろうなあって思うと
良かったなあという気がして
ちょっと心が落ち着きます。

その時は母はまだ60代で

電話や手紙で連絡をとりながら、
上着がいるんじゃない？
カーディガンもあったほうがいいとか
いろいろアドバイスはしたものの
母は旅行慣れしていたので

でも、母は自分の事については贅沢しなかったので
既に持っている服を持って行くのだろうなと
思っていたら、
帽子から靴まで百貨店に何度か通って
全部コーディネイトし新調したので、
お母さんってこんなにおしゃれに熱心だっけ？と
驚いたんですが、
母にとって大事な旅行だったので
きっとワクワクして揃えたんだと思います。

それを思うと、良かった、ほんの少し親孝行できたと
ほっとします。

それからしばらくして、母が少しづつ歳をとり
一緒に出掛けたり、旅行した時の洋服が
何でこの服を着てきたの？
という感じになってきてからは
私が支度をするようになりました。

お出掛けや旅行のスケジュールに合わせて
着心地が良くて母が素敵に見える服や
それに合わせた小物を
あれこれ探して用意するのはとても楽しかった。

それはデーサービスに行くようになっても続いて
親切なスタッフさんにも褒めてもらって
母に良い刺激になっていたと思います。

小さな事でも楽しい事があるのは幸せでした。

要介護５になったけど、
介助で座れるだけでも幸せだったし
失語症だけど、簡単な会話ができるだけでも幸せ、
介護食でも食べてもらえて幸せ、
とにかく母のために何でもする、母の幸せが第一、
毎日そう思っていたのが、突然消えてしまったから
未だに無気力なんだと思うけど
少しづつやる気をだしていくには
ワクワクを見つけることが大事なんだと思います。

今あるワクワクって何かな。

ちょっとだけピアノかな。
あんな綺麗な曲が弾けたら幸せ。
今よれよれ、よたよた中ですけど。

あとはあんまりないかも。
出かけたりは結構あるけれど、
母にも見せたかった、食べてもらいたかったとなるので
ワクワクしにくいんですよね。
安直な贅沢だとわかっているからワクワクしないのかも。

多分、自分が上に進む生産的方向のほうが
ワクワクが見つかりやすいんじゃないかと思います。
なかなか難しいけど見つけようと思います。