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2006/08/04
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~


アイナは今日『OFF』である
朝から鼻歌を歌いながらアジトのお掃除をしていた

「よし♪きれいになったな♪」

アイナはそう言ってバケツを持って外に出る

「う~~~~ん…いいお天気♪…お洗濯もしちゃおうかな…」

アイナは大きく伸びをしながらそうつぶやく
そこに1人の男がやってくる



バケツを洗っているアイナを見て一人の男が言う

「あ…こんにちわ♪今は誰もいないんですが…」

男に気付いたアイナはそう話し掛ける

「君は…ここのメイド?」

男はアジトを指差してそう聞いてきた
アイナは自分の姿を見てメイド服である事を思い出し

「いいえ…これは普段着です♪一応…ココのメンバーなんだけど…」

アイナは笑顔でそう答える

「び、ビックリしたよ…新人さんか…メイドを雇ったのかと思った」

男は笑いながらそう言った

「うちのメンバーさんですか…はじめまして新人のアイナです♪」



「あぁ…俺はリュウ、訳あってあっちこっち飛び歩いてるのよ…」

男はそう言って大きくため息をつく
だいぶ疲れているようだ

「お疲れのようですね…コーヒーを入れるんで中で休んでください♪」

アイナはそう言ってドアを開ける

ジャルデウと藁人形が帰ってくる

「あ!お帰りなさい♪」

アイナは二人に気が付いてそう言って出迎える

「やっぱりイイな…メイド服…」

ジャルデウがアイナを見てそう言った
藁人形も目を閉じて大きくうなづく

「せやけど、たまには俺があげたエプロン着なアカンよ!」

ジャルデウは指をくわえてそう言う

「あれは…お料理の時に使ってますよ♪」

アイナは笑顔でそう答える

「いやいや…そうじゃなくてエプロンだけ…ってリュウじゃん!久しぶりだね♪」

ジャルデウはアイナに話してる最中にリュウの存在に気付いてそう声をかけた

「ただいま…」

リュウはそう答える…が明らかに元気が無い

「その顔だと今回も見つからなかったのね…捜索人」

藁人形が苦笑いでそうリュウに言った
リュウは無言で大きくうなづく

「まぁ…立ち話もなんだし中にはいろうや♪俺んちじゃないけど…」

ジャルデウはそう言ってリュウの肩に手を回してアジトに入って行く
そして…アイナはコーヒーを入れる
リュウはコーヒーを飲みながら今日までの出来事を話す

「で…この大陸に現れたって聞いたんで戻ってきたんか…」

ジャルデウがリュウの話を聞いてそう言った

「リュウさんは誰かを探してるんですか?」

アイナはお茶請けにクッキーを出しながらそう聞く
ジャルデウは出されたクッキーを鷲掴みでごっそり持っていく

「うん…俺は極悪非道の大罪人…ニライカナイという男を追っている」

リュウはコーヒーを飲みながらそう言った

「へ?ニライ…カナイ?」
(「ニライさんの事かな…」)

アイナはそう聞き返した

「そう…ニライカナイ…卑劣で外道な男だ…」

リュウは拳を握りしめてそうつぶやいた

「その…ニライさ…じゃなかった、ニライカナイという人は何をしたんですか?」

アイナはクッキーをつまみながらそう聞いた

「俺はある大陸の王国で騎士団を束ねていた…やつは俺たちが城下に突如現れた魔物を討伐しているその隙を狙って…我が王国の美しき姫君をかどわかした!きっと城下の魔物も奴が放ったに違いない…」

リュウは口調を荒くしてそう吐き捨てるように言った

「でもよ…前から思ってたんやけど…お前が来るちょい前に必ずニライがこの大陸に来るんよ…奴もニライだし意外とお前が追ってるニライカナイちゃうの?」

ジャルデウはそう言いながらクッキーに手を伸ばす
アイナはその手をはたく

「タイガーとあんな卑劣な男を一緒にするな!」

リュウはテーブルを叩いてそう叫ぶ

「す、スマン…」

ジャルデウはそう言う

「タイガーはな…この大陸に流れて来て右も左もわからずモンスターに殺されかけた俺を救ってくれた…その上、カビが生えてはいたが空腹で苦しむ俺にパンもくれた…あれほど情に厚く男気に溢れた男に俺は会った事が無い…」

リュウは拳を震わせうっすら目に涙を溜めながらそう語る…

「そうだったね…でも…なぁ?」

ジャルデウがそう言って藁人形の方を見る
藁人形も大きくうなずく

「それに…聞けばタイガーには美しき奥方が居るらしいじゃないか…どこに姫をさらう理由があろうか!」

リュウはそう言い切る

「そりゃ…つまみ食いしたかっただけだろ…」

ジャルデウはボソッとつぶやく

「まぁ…確かに美人だったな…」

藁人形は思い出すようにそう言った

「ほぉ…タイガーの奥方に会った事があるのか…やはり美しいのか…一度お会いしたいものだ」

リュウはうなずきながらそう言う

「いあ…会った事は無いよ…この前タイガーが酔った勢いで写真を見せびらかしてな…確か…魔除けだって言って配ってたな…」

藁人形はそう言った

「あぁ…あのきれいな人がニライさんの奥さんか…あまりにキレイな人だから私…女神様かと思っちゃった…そうだ!今、持ってるよ♪」

アイナはそう言って懐から写真を出す

「この子…ホントに持ち歩いてるし…」

ジャルデウは苦笑いでそうつぶやく

「な!…姫にそっくりだ…」

リュウは机に出された写真を手に取り驚愕する

「ほらな…そんなオチだと思ったさ♪」

ジャルデウはそう言った

「なんと…この女性はあのような出来た旦那を持ち…かたや我が姫は…」

リュウは涙を浮かべそう言う

「なんでそうなんねや!」

ジャルデウはそうつっこむ

「今頃…我が姫は鬼畜下道なニライカナイにピーー!な格好をさせられ…ピーー!させられたり、ピーー!されたり…ピーー!がピーー!でピーー!になって…もうピーーーーーーー!だぁ…はぁ…はぁ…」

リュウは息を切らせながらそう叫ぶ

「おいおい…落ち着けよ」

藁人形がそう言ってリュウをなだめる
アイナはクッキーをくわえたまま呆然とリュウを見る

「とにかく…ここまで似ているのに…あまりにも境遇が違いすぎて姫が不憫だ…」

リュウはそう言って涙を流す

「ダメだなこりゃ…一生捕まえられないな…」

ジャルデウはそう言った
その時…アジトの窓が開く

「愛と平和を守るため…タイガーニライ只今見参!」

窓の外でニライがポーズをとってそう叫ぶ

「あ…ニライさんだ…」

アイナがそうつぶやく

「この窓は…どうしてこう狭いんだ…」

そう言いながら苦しそうに窓からタイガーが入ってくる

「お前はまともな登場の仕方は出来んのか!ドアがあるんだからドアから入って来い!」

ジャルデウがそうニライに向かって叫ぶ
ニライは『まぁまぁ』とジェスチャーをする

「おぉ?!…リュウじゃないか久しぶりだな!」

ニライはリュウに気が付いてそう言いながら
素早くリュウの背後に回りチョークスリーパーをかける
ニライの鍛え抜かれた腕がリュウの首に食いつく
リュウはたまらず机を数回叩きギブアップを宣告する

「なんだ…もうギブか…そんな根性じゃ捜し人は捕まえられんぞ!」

ニライはリュウを解放して大声で笑いながらそう言う

「確かに…まだまだ鍛え方が足りないな…」

リュウは苦しそうに喉を押さえてそう言う

「で、何の話をしてたんだ?」

ニライはイスに座りそう聞いてくる

「例のニライカナイの話さ…」

ジャルデウはそう答えた

「そうか…まだ捕まえられないのか…」

ニライは腕組みをしてそうつぶやく

「今…タイガーの奥方の写真を見せてもらってたんだ…姫にうりふたつで驚かされた…」

リュウはまだ喉を押さえながらそう言った

(「だから同一人物だってば…」)
「せや!奥さんの名前は?」

ジャルデウはそうニライに聞いた

「シフミだが…なにか?」

ニライはあっさりと答える

「なんと!名前までも一緒とは…」

ニライが言った奥さんの名前を聞きリュウはそう叫ぶ

「だから同一人物だっ…」

ジャルデウはそう言いかけて止まる
藁人形はジャルデウの肩を叩き首を横に振る

「ところで…お前はどうやってあんな奥さんを捕まえたんだ?」

今度は藁人形がそう聞く

「まぁ俺とシフミはかなり長い事付き合っていたんだが…実は…シフミはさる高貴な姫様でな…」

ニライがそう言いかけると

「やはり…あの顔立ちやはりどこぞの姫君であったか…」

リュウはそう言った
ニライはうなずきながら話を続ける

「俺はこんな男だからいつもひっそりと会っていたんだ…愛し合っていても結ばれぬ悲しき運命…ある日俺は一大決心をして…シフミを連れて逃げたのさ!」

ニライは思い出すようにそう語った

「男だな…ますます気にいった!」

リュウはそう言ってニライの手を握る

(「どこをどう聞いても…犯人はニライさんですよね?」)

アイナはこっそりジャルデウにそう言う
ジャルデウと藁人形はうなずく

「そうだ!俺はくつろぎに来たのではない!そろそろ…シフミのとこに戻ろうと思うんだが…手ぶらというのもなんだしな…それを相談に来たんだったよ」

ニライはパッとリュウの手を払いアイナに向かってそう言う

「う~ん…プレゼントか…お花じゃダメ?」

アイナはそう言った

「花か…俺はそんな柄じゃないしな…もっとこうすごい物とか無いかな…パンチの効いた…超巨大な二ポポ人形とか…」

ニライはそう言う

「二ポポ人形って何だよ!」

ジャルデウはそうつっこむ

「宝石とかはダメかな?…誕生石とか素敵だと思うけど…シフミさんは何月生まれ?」

アイナはそう聞きながら悲魔から借りてる本を開く

「シフミは12月生まれだが…」

ニライはそう言って本を覗き込む

「なんと!誕生月まで…」

リュウがそう言いかけると

「もうええちゅうねん!」

ジャルデウはそう言って言葉を遮る

「ふ~ん…誕生石はラピスラズリとターコイズ…だって」

アイナが本の中を指差してそう言う

「両方ともこの大陸じゃ聞かないな…」

そうジャルデウが言う

「おお!ひらめいたぞ!ターコイズは無理があるが…このラピスラズリならこれでイケるだろ!」

そう言ってニライは懐からコバルト鉱石を出す
全員首を横に振る

「まぁ…プレゼントも決まったし…俺は行くぜ!アディオス!」

そう言ってニライはテーブルのクッキーをすべて口に詰め込み
また苦しそうに窓から出て行く

「だから…ドアから…もうイイや…」

ジャルデウがそうつぶやく

「男だ…」

リュウは窓から出て行ったニライの後ろ姿を見てそうつぶやく
全員首を横に振る

「相変らず慌ただしい奴だな…」

藁人形はそうつぶやく

「では…俺も明日から忙しくなるんで今日は寝るか…」

リュウはそう言って奥の部屋に消えて行く
残された3人は顔を見合わせ同時にため息をつく

「なんか疲れたな…」

藁人形がそうつぶやく

「俺たちも寝ますか…」

ジャルデウがそう言い…アイナと藁人形も大きくうなずく
そして3人はかなり早い就寝につくのであった

…『To Be Continued♪』





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Last updated  2006/08/04 04:45:16 PM
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