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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~第三章・第6話「シャンテ再び…」「ぎゅるびーーーーーん…まさかこのシャンテ様がここまで追い詰められるなんて…」さて…アイナはなぜあれほど2度と近づきたくない…と言っていたシャンテと勝負しているのか?とりあえずアイナとフネがヴィネル島に到着した辺りに話を戻します「うーーーん…到着…っと…」フネは定期船を降りたところで大きく伸びをしたアイナもそれを真似るように伸びた「相変わらず平和ね…ここは」フネはそう言いながら大きく深呼吸するアイナにとっては2度目のヴィネル…フネが言うのだから本当に平和なんだろう「じゃあ…私は食材を見つつお酒の仕入れをしてくるんで先に遊技場に行ってて」フネはそう言って小走りで去って行った(「じゃあ…そうしましょうか…」)「そうだね…」アイナは振り返り遊技場へと向かおうとした時「申し訳ありませんが…武器の持ち込みはご遠慮ください」そんな声を聴いて2人は振り返ったそこには大きな鎌を持った戦士風の男がいた「いや、しかしだな…ここには他国の連中もいるんだろ?」「はい、ですが誰一人として武器は持ちこんでおりません…それにこの島で問題を起こせばここの法律で裁かれます」「そうは言ってもなぁ…こいつはライル様から頂いた大切な…」「ご安心ください…お帰りの際まできちんとお預かりいたします」戦士風の男は大きなため息をつくとしぶしぶ大きな鎌を手渡した「すっげー大事な物だから丁重に扱ってくれよな!」「かしこまりました…では、ごゆるりとお楽しみください」男は未練がましく何度も振り返りながら路地へと消えていった「武器類…ホントに持ち込めないんだね…」(「だね…フネさんが『平和』って言うわけだ」)「そだね…」(「じゃあ…行こっか♪」)「うん」2人は遊技場目指して歩き出した路地を何回か曲がり遊技場前の広場に出ようとした時…(「何と交換するかもう決めたの?」)不意にそんな質問をされる「一応ね…えっと……」アイナはそう答えながらカタログを取り出そうとかばんの中を覗き込む(「ストップ!前!前!」)ドン!アイナは一歩進んだところで何かにぶつかりそのまま後ろに倒れこんだ「痛たた…」アイナはぶつけた鼻の頭を押さえながら顔を上げるそこにはさっきの戦士風の男が立っていた「スマンね…道のど真ん中で立ち止まっちまってたよ…ケガはないか?」アイナはあまりの迫力に無言のままうなずいて返事をする「よかった…ここで揉め事起こすとエライ事になるって聞いてたんで」戦士風の男はアイナに向かって手を差し伸べた「こちらこそすみません…前を確認せずに歩いてたので…」アイナはそう言って頭を下げて差し出された手を取る…(「!!!!…????」)男はアイナの手を握った瞬間…何か覚えのある違和感を感じた…そのせいもあってか力加減を誤る「ひゃあ!」引き起こされたアイナはあまりの勢いに男の胸に顔面から飛び込みまたぶつかった男は握った手を離しバランスを崩しよろけるアイナの両肩をつかんで支える「悪い…うちは男ばっかだから力加減わかんなくて…まさか女の子がこんなに軽いなんて思ってもみなくてよ…大丈夫か?」(「…………なんだ?今の感覚は…」)アイナは両手でぶつけた鼻を押さえてうなずいて返事をしたそれを見た男はアイナの頭に手を乗せて軽く撫でたアイナは急に恥ずかしくなり耳まで真っ赤にしてうつむいた「隊長!…まったく勝手にフラフラしないで下さいよ!ここは帝国領内じゃないんですから!」そう言って男の部下なのかやはり戦士風の装備を身に着けた青年が走りこんできたそして青年は今まで男の陰で見えなかったアイナに気が付く耳まで真っ赤に染めてうつむくアイナそしてそのアイナの頭を撫でている男…青年は何度も交互にアイナと男を見直したのち「隊長…お知り合いで?」そう男に尋ねた「いや…今ここで会ったばかりだ」男は事実をそのまま話したそれを聞いた青年はしばし思案したのち「俺たちが船に乗り遅れた隊長を待ってる間に………なに余裕かましてナンパしてるんですか!」そう言って怒鳴り声を上げる「おいおい…ナンパって……人聞き悪い事でかい声で言うなよ…」男は両手で否定するジェスチャーをしながらアイナから一歩離れた当のアイナはというと…ナンパという単語を聞いてさらに顔を真っ赤に染めた「領内だってあまり推奨されない行為だっていうのに…よりによってヴィネルでやるとか勘弁してください!」「わかったわかった…以後気を付ける…」男は苦笑いで青年にそう答え「と、とりあえず…ケガはなさそうで良かったよ」アイナの方に向きなおしてそう言った「こちらこそ…気を付けます」アイナは男たちにお辞儀をする「じゃあ…隊長、行きましょう!」「うん?…ああ、そうだな…」男たちはそう言って遊技場に向かった(「………マジなんだったんだろうな…あの感覚」)男はそんな事を考えながら自分の手を見つめた(「じゃあ…私たちも入ろ♪」)「うん♪」アイナも小走りで遊技場へと入る(「2度目だけど…壮絶よね…ここ」)「そうだね…別世界だよね…」アイナは辺りを見回す遊技場内は多数の人がそれぞれの思いで楽しみ…その喧騒はすさまじい物だった(「目的をさっさと済ませて出た方がいいかもね…長居すると飲み込まれそうだよ…」)「うん…じゃあプライズだっけ?…どっちだったっけ?」アイナは辺りをキョロキョロと見渡す「ぎゅるびぃぃぃぃぃん…あなたがお探しなのはこのシャンテちゃんね♪」一瞬目があった瞬間…シャンテに捕まってしまった「い、いや…私はプライズに用があって…」「1回2リングで…どかーんと賞品をプレゼント♪さぁ…勝負よ♪ぎゅんばきゅーん♪」「ど、どうしよう…」(「よりによって…しかたない…適当に相手してあげよう…」)「う、うん…」アイナは大きなため息をついたのち…リング用のカードをシャンテに渡す「じゃあ…2リングいただきまーっす♪」シャンテは手際よくカードをシャッフルすると一度図柄面を上にしてカードを1列に並べる100枚もカードがあるのでパッと見で同じカードが有るか無いかなどはわかるわけがない…ここはシャンテを信じるほかはないと判断したアイナはコクりとうなずくそれを見たシャンテはサッとカードを回収しまた数回シャッフルするそしてテーブルの真ん中にカードを積むと一番上のカードを引きチラッと確認したのち場に出した「カードは『33』次に引くカードは『ハイ』か『ロー』…さぁどっち?」アイナはしばし考えたのち『ハイ』を選択…もちろんただ単に確率的に選んだだけで深い読みなどまったくないそもそも長居をするつもりはないので負けてしまったとしてもそれはそれで良いと思っていたからである「次のカードは…『36』ぎゅんばきゅーん♪あなたの勝ちよ♪」シャンテはそう言って場に出ていた『33』のカードを回収すると積んであったカードに乗せシャッフルし始めた「とりあえず1回成功という事で…『フィズアタックゲインR』を進呈♪」シャンテはそう言うとテーブルの横にある景品置き場に入れたそしてシャッフルが終わるとまたカードを場の中央に置いた「では…次のカードはこの『36』より『ハイ』か『ロー』…さぁどっち?」シャンテはそう言うと両手のひらを開いた(「なるほど…そういうルールなのね………まぁ…ここはもう1度『ハイ』ね」)アイナは頷くと『ハイ』と申告したシャンテはサッと次のカードを引き…先ほど同様チラッと確認したのちすぐに場に提示した「ばーん『91』正解デーッす!ぎゅんぎゅぅん♪」シャンテはそう言うと景品を差し出してさっきと同じ流れで準備を始めた…この後しばらくこんなやり取りが続き…ついに10ターン目をむかえる「まぁ…ビギナーズラックもそろそろ尽きる頃かしら?次のカードは『51』より『ハイ』か『ロー』か…ぎゅんばきゅーん♪」シャンテはなからど真ん中の数字だけにニヤッと笑う…(「チッ…嫌な笑顔ね…」)「ほぼど真ん中かぁ…うーん…」アイナはそうつぶやいて思案する(「なんかムカつくからここは勝ちたいよね…」)「うん…」「どうする?おりる事もできるわよ♪」シャンテは余裕の笑みでアイナを下から覗き込む「じゃあ…『ハイ』でお願いします…」アイナは意を決してそうシャンテに告げる「『ハイ』ね…おっけ~♪…恨みっこなしだからね♪…勝負!ぎゅんばきゅーーーーん♪」シャンテはそう言って今度は確認する事なく引いたカードを場に叩き付けるように開いた場に出た数字は『61』…アイナの勝ちである「おおおおお…や、やるじゃないの…10ターンクリアーなので…『ドロップ武器改』とヴィネルワインを20本プレゼント…武器はプライズで選んでちょうだい♪」シャンテがそう言うと周囲で歓声が上がるアイナがそれに驚いて辺りを見ると…周囲にギャラリーができていた…そしてその後も11ターン、12ターン、13ターン、14ターンと勝ち続け…冒頭の場面に戻る…「ぎゅるびーーーーーん…まさかこのシャンテ様がここまで追い詰められるなんて…」シャンテはかなり悔しそうに場に出た『23』のカードを残しシャッフルし始める周囲の歓声はどんどん大きくなり…人が人を呼びギャラリーがすごい事になっていたアイナはそんな周囲を見て…「も、もう…帰りたい……」アイナはお腹を押さえながらため息をついてうなだれた……『To Be Continued♪』
2026/07/14
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