殿上人日記

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2007年11月19日
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カテゴリ: 長野、山梨の旅

文武学校7

  浦賀にペリーの黒船がやってきて、世の中が
  騒然となった幕末の世。八代藩主真田幸貫が
  水戸藩の「弘道館」に範をとり、松代藩にも
  藩校を計画をして、九代藩主幸教の代に移り
  安政二年(1855年)に開校した藩校が
  松代藩「文武学校」である

  正庁(文学所・御役所)、東序・西序、剣術所
  柔術所、弓術所、文庫蔵、番所、門、槍塀など
  開校当時の姿ほぼそのままに、藩校の姿を見る
  事ができる


文武学校3

文武学校4

  文学(学問)と武道の「文武両道」をめざし
  漢学、国史、剣術、総術、柔術、弓術を始め
  西洋医学や西洋砲術までも教育し、新時代に
  活躍をした、幾多の人材を輩出している

  余談ではあるが、「硫黄島からの手紙」で
  有名になった栗林忠道中将は、時代も下り
  この学校には直接関係がないのだが、埴科郡
  西条村(長野市松代町)の、戦国時代から
  続く、郷士の家に生まれだそうだ


文武学校1

文武学校2

  太平洋戦争の硫黄島戦において、圧倒的な
  兵力、物量、装備を誇るアメリカ海兵隊の
  攻撃に対し、互角以上に戦い、一ヶ月半も
  防衛した戦い様は、真田氏の戦いぶりの
  そのままのようであり、文武学校の精神をも
  受け継いでいるような気もする

  そうそう、トルストイ「復活」の劇中歌
  「カチューシャの唄」で、一世を風靡した
  日本初の新劇女優、松井須磨子もまた
  この松代の出身であるそうだ


文武学校5

佐久間象山7

  教授陣の中に幕末の旗手、象山先生を
  発見! 大河ドラマ「新撰組!」では
  石坂浩二が好演をしていたので、覚えて
  おいでになる方もいるだろう

  松代の蘭学者の長男として生まれ、八代
  藩主真田幸貫の援助を得て、江戸に遊学し
  ショメール百科全書などで、蘭学を学び
  科学、医学、砲術、兵法等の外国の知識を
  独学で習得をした

佐久間象山6

佐久間象山3

  松代には、彼が電信実験を行った鐘楼が
  「日本電信発祥の地」として残っているが
  こう思うと思想家というよりは、なんだか
  発明家みたいだ。資料館には、カメラや
  電気治療器もあった

  江戸で私塾を開設し、吉田松陰、勝海舟
  坂本竜馬などのあまたの門下生を輩出し
  明治維新の原動力とした彼の功績は大きい


佐久間象山1

佐久間象山2

  門人の吉田松陰が、黒船で海外密航を
  企てたのを扇動した罪で、9年もの間
  松代に蟄居を命ぜられ、自由になった
  翌年に将軍家茂からの招へいで上京し
  開国を論じた為に、攘夷論者によって
  京都で暗殺をされた

  象山生誕地にある象山神社は、学問の
  神として、合格祈願の参拝者を集め
  境内には松代蟄居の折、高杉晋作らが
  訪れ密談した「高義亭」が残されていた

      人が郷土を育てるのか。郷土が人を育てるのか

文武学校6

      平成19年11月10日、長野県長野市松代で撮影


        なお、歴史が苦手な方は日常的なブログ
        「毎日が日曜日。」をご覧くださいませ♪

        本日更新 「ロシアより愛をこめて」





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最終更新日  2007年11月20日 21時46分44秒 コメント(82) | コメントを書く


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