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リーダーに恵まれて
昨年だったか、北海道で中高年の登山ツアーの参加者が遭難したニュースが報道されたことがあった。ツアーを催した会社の無理な企画が原因の一つだったように記憶している。
それに比べると昨日参加した町の自治会主催の蔵王の山登りは、私にとって20数年振りの登山だったが、安心して、しかも午前中は素晴らしい眺望を満喫できて、午後はミゾレまじりの寒風の厳しさも体験できて、久々に山に登ったなぁと昔を思い出した。
安心して楽しめたのはリーダーの用意周到の事前準備があってのことだ。この時期の気象や登山道を確かめるために、この日の本番を控えて少し前に2度踏査してくれていた。しかも当日の朝の気象情報から、当初予定していた曇っている山形県側からでなく快晴の宮城県側のバスで上れるギリギリまで行き、山形県側のロープウェイで下りてくるコースに変更し、歩く時間としては4時間ほどの行程に短縮する判断を下すなど、昔に比べ体力が落ちてきている僕にも、ほど良く楽しめるコースだった。
山頂近くの避難小屋で小休止した時に、この先からは日本海側から湿った冷たいガスが吹き付けるから少し厚着をするように指示をしてくれ、また途中からミゾレまじりの雨が降り出すと雨具を着るように指示が出る。寒かったら遠慮なく言ってくださいとと声を掛けてれる。濡れた手袋を取り替えていると「暖かそうですね」とねぎらってくれた。お陰で誰一人として脱落することなく、もちろん事故もなく無事に下山できた。深謝!!
山形県側の麓でゆっくり温泉に入り、冷え切った疲れた体をゆったりと湯船に浸けた時、えも言われぬ温みをしみじみと味わうことができた。車でパッと出かけて入った温泉もいいが、これとは一味もふた味も違う。帰りの車中では、二度三度とうたた寝をした。これもすこぶる心地好いものだった。
不思議な偶然の出会い
避難小屋で小休止をとっていた時に 「おお! ○○さんだよ!」と声がした。同じ集落の知り合いと偶然出会ったのだ。僕も山登りで二度、こうしためったにない体験をしたことがある。一度は尾瀬で学生時代の友人に出くわした。確率でいえば天文学的だろう。ほんとに不思議なことがあるものだ。
もう一つ、もっと奇妙な体験をした。高田馬場が通勤のターミナル駅で地下鉄東西線に乗り換える。このJRのガード下には安くて旨い店がけっこうある。そのひとつにカウンター席だけで6人くらい座ると一杯の小さな焼き肉屋があった。やわらかい肉でタレが独特の味がして酒もいける。
ある日、カウンターの目の前に何処かで見かけた山小屋の前で何人かのスナップ写真があった。先週の日曜日に友人たちと登った秩父と山梨、長野の県境にある金峰山の山小屋の感じだ。あの時はひどかった。混雑していて上向きでなく足と頭を交互に身体を横にしないと眠れないくらいすし詰め状態だった。こちらのグループと他所のグループとの境に寝たのが僕でおしくらまんじゅうでしのぎを削っていた。そんな体験をママに話していたら 「それって私たちよ!」 思わず笑ってしまった。話が盛り上がった。勿論お銚子1本のサービスが出た。
【原発・放射線情報】