雅の日記~お気楽生活をめざして

雅の日記~お気楽生活をめざして

2020年11月09日
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カテゴリ: その他



家族にも一応話はしたのだが、ノーリアクションだった。改めて自分は親子兄弟という「血縁による絆」なんてものはないんだと再確認できたのが良かったくらい。祖母の葬儀で親戚に会ったら、手放しで喜んでくれたのだが、私の親の反応のなさに驚いていた。
壊れた家庭をわざわざ見せることもないのに。みっともないなぁと思ったのだった。

誰にもお祝いされないというのは、まぁ、人徳のなさに起因しているのだろう。「こんなもんか」などと独りごちていたのだが、思わぬところから「お祝いしましょう」とお声がけいただいた。
その人はこれまた10年以上のお付き合いで、私が心から敬愛する経営者のそばにいる方である。まだ社会人ペーペーの時に、仕事でその会社を訪れたのだが、未熟な発言ばかりの私を気に入っていただいたようで、以来、公私ともども親交のある方だった。

加賀会席にご招待いただいて、楽しく歓談し、出会った当時からいままでの思い出話などに花が咲く。
「どこに所属しているのか」ではなく、人間そのものを見てくださる方で、この点、野村克也さんと似ているなぁと思ったのだった。

「お祝いだから今日は特別に」と、会席の最後の甘味の盛り合わせがとても美しく、華やかだったので、記念にと許可をもらって写真を撮った。
心のこもった端正な料理の数々。食べながら、歓談しながら、その時間を過ごす相手にも感謝した。忙しい人なのに貴重な時間を割いてこんなおもてなしを受け、その気遣いに心打たれたのだった。


不思議なもので、写真というのは「ちゃんと作られた食べ物かそうでないものか」がきちんと反映される。撮り手の技術の巧拙ではないのだ。撮影した特別な甘味の盛り合わせは、写真の中でもきらきらしている。
写真は怖い存在でもある。いくら派手なキャプション(説明)を書いても、その1枚にきっちりと「真の姿」が映し出されるからだ。だから写真の中の「なにがしか」が伴っていないと、どんな美辞麗句がついていても「痛いなぁ」と感じてしまったりする。
たぶん、被写体の呼吸が、写真に映りこんでいるからなんだろうなと思う。





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最終更新日  2020年11月12日 18時29分06秒
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