雅の日記~お気楽生活をめざして

雅の日記~お気楽生活をめざして

2020年11月28日
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カテゴリ: その他



ただ、海外に行かなくても日本には美しい景色がたくさんあるんだなということは、あちこち行くことでつくづく理解できた。特に東北や九州は、自然百景という呼び方がふさわしいくらい、手を入れない自然が多く、私はこれくらいワイルドなほうが性に合っているなぁと思った。
毎月沼津に行っていることもあり、静岡も好きなのだが、東京に近く、コンパクトに自然を見られるという利点はあるものの、ワイルドな自然を見た後では「ぬるいなぁ」という気持ちも湧いてくる。

8月の山の日に岩木山を歩いたのだが、帰りは三陸沿岸を通った。大船渡の端っこに位置する「碁石海岸」というところがきれいだと聞いて立ち寄ったのだが、本当に風光明媚だった。黒い玉砂利の産地だったことから、碁石の原料になり「碁石海岸」と名付けられたらしい。リアス式海岸のお手本になるような絶景が8キロくらいにわたって続くのだが、時折、洞穴などもあり、四季折々でダイナミックな景色が楽しめる。
こうして今振り返ると写真も「夏だなぁ」という感じ。

ところで、リアス式海岸とフィヨルドの違いは何か?という設問が、私立中学の入試問題で出たそうだ。簡単に言うと「海岸が侵食してできたものか」「大きな河川が周囲を削って作られたものか」の違いなのだが、普段こういう景観に親しんでいれば、目視でなんとなく理解することができる。
でも今の詰め込み教育だと、理屈と写真で「こういうものです」と詰め込まれて、ただ記憶するだけになっているんだと思う。

先日とある学習塾の前を通ったら、塾の外の道路で、親御さんたちに先生が「今日はひまわりの成長」を学びました。ひまわりの種、発芽してどれくらいするとどうなるかということを座学で学んだらしいのだが、そういうのは、種ひとつ放り投げて毎日見ていたらわかるだろうに、と正直思いながら通り過ぎた。「ただ眺めればわかる」を早期教育で教え込んで、本当に五感や身体性で理解できるかと言えばそうではない。
「都会だからこういう学習を施すしかない」という親がいるが、それは子どものためではなく親のエゴを満たすためなんだろうなと感じる。「失敗したらとりかえしがつかないから、責任持ちたくないし、あとで自分が(子どもで)苦労するから」が先に立っているんじゃないかな。


「ただ覚える」ことと「感じ入って心に残る」は記憶の蓄積という点では一緒だが、その後の人生における「応用範囲」が非常に変わるような気がする。「なぜ」「どうして」を突き詰めていくことで、リアス式海岸のように脳の中も複雑な地形となり、表面積が広がることで、豊かな想像力や柔軟な発想ができるようになるんじゃないかと、古い時代に生まれた私は思ってしまう。





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最終更新日  2020年11月29日 14時38分46秒
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