このところ引っ越しに加え、ケガの治療代とか、親の手術代その他で、よくわからないままお金をウンと使っていたので、とりあえず何か実入りがあるというのは「ありがとう」という言葉以外にない。もっとももらったボーナスの手取りの倍以上出費しているので「前借り分が少し戻ってきた」という感じだろうか。
ただ、そう思う反面、証券口座をひらくと、毎日の「増えたり減ったり」はボーナスの額面どころではない。「平民の自分が、なんで株式市場にこんな金額漂わせてるんだ」とか思ったりもする。
だいぶ前は「自分の月給」とか「自分のボーナス平均」といった。ある程度まとまった期間の労働対価と、毎日のポートフォリオの増減を比べてドキドキしていた。
でも、そうやっていると仕事が手につかなくなったり、働くことが馬鹿馬鹿しくなるかもしれない、ということに気づいた。ということで、金額の絶対額ではなく、投資金額に対して何%動いた(=増えたのか減ったのか)という「ただの数字」として捉えるように思考を変えていった。
そうしないと、日常が「投資金額の増減」に振り回されてしまう。それはよくない。お金は生活に潤いをもたらす手段なので、手段に振り回されるのは本末転倒だ。
このスイッチの切り替えは、人によってはとても難しいのかもしれないが、時間をかければ、圧倒的多数の人はできるだろうし、運用で資産が増えた場合には「必ずやるべき、通る道」なのだと思う。
知り合いの投資家さんで「今日は4000万円減った」とジョーク交じりに連絡をくださる人がいる。私も「ふーん」というリアクションをするだけなのだが、これって絶対額にすると中古マンション1戸くらいになるわけで本当は大金だ。でもその人の資産額からすれば数%なのだから、そういう意識で会話をするに限る。
心が落ち着いていないと、運用はうまくいかないものだ。そうでない人もいるだろうが、少なくとも私にとって株式運用は「ムキになったら負けるゲーム」だ。柄にもなく集中投資しようと思う時に限って大きく外すからだ。よく言えば自分の性格や星回りをわきまえているんである。
もともと博才はないので、「ない」という自分の性質をよく理解したうえで、最善のやり方を尽くす。株式投資は「己自身を早く、深く理解して、そのパフォーマンスが最大限出せるやり方に徹する」ことができる人だけが(投資にも自分にも金にも)勝てるんだと思う。
スポーツで「心技体」の心得の話はよく出るが、自分の運用では一番「心」が大事かなと思っている。
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