雅の日記～お気楽生活をめざして

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2023年12月05日

カウンターは食のジャズ

カテゴリ：その他

鮨屋は絶対カウンター。なぜなら鮮度を含め、仕入れた魚の様子がよくわかるし、職人さんの腕前も堪能できる。時折会話もして、いろんな知識を与えてもらえることができる。何より、注文したものがすぐに出てくるのがいい。
会話を重ねていくと、自分好みのものが出てきたり、時々サービスで何か出てくる。これもカウンターの醍醐味だ。

いつも通うお鮨屋さんでは「あじのなめろう」を頼むのがすっかり恒例になってしまったのだが、頼むタイミングが流れの中でだいたい決まっているせいか、最近は凝ったなめろうが出てくる。普通は写真左のような丸型の盛りが基本なのだが、最近はその量が半盛りになって、アレンジしたものもついでに出してくださる。頼むごとにバリエーションが変わっていくので、行くたびに驚きと嬉しさが混在し、よりハッピーになる。

個人投資家さんは特に原価を気にするいわゆる「原価厨」を時々見かけるが、これを鮨屋のカウンターでやるのは興ざめだし、むしろ損する確率が多いと思う。カウンターはJAZZのセッションと一緒で、店と客の阿吽の呼吸で成り立つ空間だからだ。「こっちのほうが原価が安い」とか「この料理いまいち」とかいう感想を口にする人が居るが、カウンターはテーブルよりもよく聞こえる。表情も職人は見ている。

野暮なことを言うと、通り一遍以下の食事空間になってしまう。投資家的表現をするのなら「バリューの価値が著しく低下し、むしろ割高で損をこく」と言えばいいのかもしれない。声のでかい投資家はなおさら注意する必要がある。

これは鮨屋に限らずで、カウンターに座るときには、みんなこの法則が適用される。空気の読めない人はテーブルに座ったほうが賢明かもしれない。

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