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2010年08月22日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
そうちゃんはとても物分かりのよい子だと、親の欲目でだけど…私は思う。

癇癪を起こすことも、殆どなかった。
長く泣くこともなく、何故だめかを話せばすんなり受け入れ、納得したことは二度としない。
おむつはずしも、外出先で失敗したことはなかった。夜も三回漏らして、私が夜中布団を片付けてるのを涙目で見ながら「ぼく、もう絶対失敗しない」と言った日から一度も失敗していない。

お友達やばあばたちの前で調子に乗ってはしゃぐことはあっても、親が手をやくような騒ぎ方はしない。

私がだめなママだから、息子が頑張ってるんだって、冗談めかしていろんな人から言われてる。
本当に、その通り。

昨夜も私たちが争う声で起き、間に割って入っておさめてくれた。

ママを守るからと、抱きしめてくれた。

一晩眠れずに考えた。

私にとって今1番大切なのは、そうちゃん。
そうちゃんは聞き分けよくしてるんじゃない。無理に大人になろうとしてる。私を守るために。
その私が最低の選択をしようとしたり、いつまでも泣いてばかりいていいのかな。
日々パパに似てくる寝顔を見ながら、考えた。

そして、パパ。

私、馬鹿だと思うけどまだ大切に思ってる。
だから最初から愛してなかったと言われて泣いたんだ。今まで言われた事、されたことに泣いたんだ。
だけど、もう一度考える。
私はパパが大切。


触れるのも嫌な相手がいる家に帰らなくてはいけなくて、帰れば泣かれる。繰り返しばかりの話を聞かされる。
愛してもない相手が妻でいる限り、大切な人と一緒にはなれない。
流産したと泣かれても、ふーんとしか言えない。なのに相手は責めるように泣いてくる。
それでも一緒にいたいと言われて気持ちに嘘をついて一緒にいるのが精一杯なのに嘘は嫌だと泣かれる。

欝陶しいだけでしょう。


今私がパパを大切だと思うなら、さようならを言うことが最後に私に残された唯一の愛情表現だと覚悟を決めた。
大切な人を苦しめていい権利なんてない。

そうちゃんごめんねと思いながら朝を迎えた。

タイミング悪く、親が離婚した事で傷ついた子供の話をテレビで見てしまう。状況が似過ぎていて、涙がとまらなくて別の部屋に逃げて泣けばそうちゃんが追い掛けて来て「ママ泣くな。パパの話なんか気にするな。がんばろう?頑張れるよ」って抱きしめてくれる。

用事があり、そうちゃんと出かけて二人になった。
パパいってきまーす!と元気に言った息子が、ドアを閉めた途端私の手を強くひいて自転車置場まで黙って歩き、ぎゅっと私を抱きしめて
「ママはえらい。ママ頑張ってる。ぼくはしってるぞ。ママはすごく優しいんだよ」って。

マンションから離れ、自転車をとめて「パパが昨日話したの覚えてる?」と聞くと頷く。
「ママはパパが大好きだけど、パパはママといると苦しくなっちゃうんだ。だから、もうパパを楽にさせてあげよう?ママがパパの分までそうちゃんを大切にするから、二人で頑張っていこう?」
私の話を静かに聞いていたそうちゃんは、視線を道路に落としたまま
「ぼく、パパにやっぱり捨てられちゃうんだね。もう、三人のお家はなくなるんだね」って、ぽつりと言う。
「じいじのお家に住むの?ママと。ぼくにはパパがいなくなるんだね」
わかった、と低い声で答えて、そうちゃんはそれきり黙っていた。

用事を済ませて帰る道、パン屋さんに寄りたいと言われて立ち寄ると
「三人で買いにきたね。ママとパパに手をつないでもらったね」って、悲しい顔で笑う。もう、ママとだけでくるんだねって。
私は涙をこらえるのに必死だった。目の前で会計してる仲良さそうに笑う三人家族が早く店を出てくれるのを祈るだけで。

お店からでると急にそうちゃんが遠回りしようと言う。お花見した道にいくんだって。
春は何度も皆でお花見したっけ。
来年は二人なんだなと、桜を見上げていたら

「やっぱりいや!」
急に叫ぶ。
「ぼくやっぱり三人がいい!パパとママとぼくのお家がいい!ばいばいしたくない!ママのばか!頑張ろうって約束したじゃん!パパなんかしらないってしていいんだよ!ぼくがママ好きっていうから!パパとママ、ぼくにはけんかしたら仲直りしなきゃだめって言ったのに、ママは仲直りしないのかよ!」
どんどん!とお腹を叩かれて。
外で泣いたことなんか殆どない子が号泣しながら訴えて。
「ママが頑張るって言わなかったら帰らない!絶対帰らない!約束するまで泣いてやる!」って、地面に座り込んだり、足を踏み鳴らしたり。

スーパーでお菓子をねだる子みたいに。
そうだ、あの子たちとそうちゃんは同じくらい。
あの子たちはお菓子をねだって泣いてるのに、そうちゃんはママとパパ離婚しないでと泣いている。初めての駄々が、そんな切ない理由。
ママはもう、我慢できなくて。
抱きしめるふりして泣いて。

愛されない、もう二度と。
愛されてなかった、最初から。
そう宣告されて泣いていた女の部分の私が、彼を思って離婚を受け入れようとやっと覚悟した。

だけど

「パパといたい!ママとパパといたい!」って、わあわあ泣いてる息子を抱きしめてしまったら、母親の私は…頑張りたいと、それが彼に苦痛を強いることだと知りながら願ってしまう。
息子を逃げ道にしてるようで嫌だけど、息子の願いを叶えるためになら私なんだってする。
死にたいなんて言えない。泣き顔みたら。
守りたい。
パパとママといたいなんて、願わなくても叶う子の方がずっと多いはず。
初めての駄々が…せつな過ぎる。

頑張ると約束すると、泣き顔のまま何回も「本当?本当?」と聞いてくるそうちゃん。

「ママ頑張って。パパがなんか言っても負けないで。僕が絶対守るから。僕がママをたくさん好きっていうから、ママ負けないで」って、小指をからめて約束をする。

気持ちがバラバラになる。つらすぎる。もう無理だと繰り返すパパの顔を見るのは辛いけど、息子の泣き顔はもっと辛い。
いい妻じゃなくてごめん。母親でしかない私でごめん。
パパに苦痛を強いてしまった。
離婚したってパパにはかわりないというけど、息子はそれは嫌だと泣くから。
滅多に泣かない子があんなに泣くから。
あの子が納得するまででもいい。壊れた家族だけど、一緒にいたいと願う小さな子の気持ちを優先したい。
いつか、変わるかもしれない。彼も言っていた。
なら、今すぐ別れなくても。もう少しだけこのままで。

パパが話をする場を作ってくれて私はそうちゃんの願いを伝えた。
苦しげに首をふり続ける彼を見るのは辛かった。
でも…。

夜泣きしたそうちゃん。一瞬だけど。めずらしとパパはいったけど、離婚の話出てからそうちゃんは毎晩うなされ、涙を流して起きる。叫んで起きる。
不安定にしてしまってごめん。

無理だと繰り返し、でも話はわかった。家族としてはがんばれるか努力してみるといってくれたパパには感謝しかない。

女の私はもう死んだんだと、思うことにした。
先が普通より短いなら、母親としてできるだけの事しなきゃ。

うなされてる息子の寝顔。苦しげにもう離婚しかないと首を振るパパそっくり。

大切な二人の願いは重ならなくて。私は間でもがくしかできないけど、母親としてだけで立っていくこと決めた。

もうそうちゃんを泣かせたくない。頑張れるぎりぎりまでやる。
そうちゃんのために。また我が儘言ってごめん、旦那様。
私もぐちゃぐちゃ。
頑張れ、私。
もう頑張るな、そうちゃん。





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最終更新日  2010年08月22日 03時00分00秒
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