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2008年01月21日
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カテゴリ: 最近読んだ本
昨夜は天切り松の第二巻を読了した。

天切り松闇がたり(第2巻)
ある一定の場所にまでしか届かない闇語り。
いつものように留置所で、天切り松が昔語りをする。
表題作の残侠は、時代遅れとも呼べる剣客の話。
偉大な親分を持っていた小政と呼ばれる老人。
ひょんなことがきっかけで、目安の親分のやっかいになる。
伝説の居合い抜きの達人を前に、松蔵と孝太郎は心躍る。
そんな時、博打打で寅兄が金を借りた相手が、借金の取立てにくる。
話が違うと言う兄達が困っている様子を見て、小政は一宿一飯の恩義を返す。

その威風堂々たる様は、確かに小政だった…
他にも結婚詐欺で捕まった男性に対しての闇語りも面白かった。
おこん姉さんに惚れたある海軍将校。
現代風で言えばストーカーのように現れる青年に、おこんはとまどう。
そして家族会議で、おこんは決心をする。
明日には立たねばならないという最後の日。
青年に対しておこんはお別れの言葉を言い
ゲンのマエで、青年の懐に今までの手紙を返す。
おこんがふっと漏らした青年の言葉。
おこんが承知してくれねば、一生独身で通すという言葉に嘘はなかったのだ。
星空の契りでは、松蔵の筆下ろしの話が描かれる。

松蔵は水揚げの相手を探している女性を筆下ろしの相手にしたいと願う。
孝太郎の助けもあり、
またまた寅兄がその願いを叶えるべくお金を用意立てする。
そして若い二人は星空の中契りを交わす。
最後は、死んだ父親のお話。

父は母の遺骨を抱いたまま死んでいた。
目安の親分は、そんな父と母のため葬儀を出してくれるが…
姉と自分や母を見殺しにした父を憎む松蔵は、お参りが出来ない。
「畜生は手前だ!」そう怒鳴り、松蔵を叱る親分。
勘当され行くあてがないと嘆く松蔵に、救いの手を差し伸べてくれる教授。
親分は死んだ姉の墓も作ってくれていたと言う事実を知る松蔵。
そして初めて父の位牌に手を合わせる松蔵。
甘えることを覚えてはどうかな?と優しく諭してくれた教授。
松蔵は血よりも濃い水によって、その人生を支えられていたのだった…

栄治兄や寅兄、常兄と格好良い男達のお話だった。
親分は本当に義のある人で、松蔵は幸せものである。
盗人という職業は、例え義賊であったとしても容認出来るものではないが
こんな盗人もいたと思うと、まんざら捨てたものでもないとも思える。
親に甘えるという経験は私にもないが、
本当の親がいて、育ててくれたというのは一番幸せなことなのだろう。
闇語りが始まるぞ~の声で集まってくる看守が、ちょっと笑いを誘う。
我が家にあるのは、3巻まで。今日は時間があれば3巻を読もう。





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最終更新日  2008年01月21日 12時36分31秒
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