December 5, 2006
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カテゴリ: そのほか
先の「くまのはなし」を聞いて思い出した、、。


だいぶ以前、実家で暮らしていたとき、、
のら猫が庭とエアコンの室外機の隙間に子猫を生んだ。
ミーミー、ミーミー、と鳴く複数の細い声で気が付いた。
確か冬だったと思う。

庭に面した部屋は父親が寝起きしていて、
夜はエアコンをつけっぱなしにしていた。
僕は子猫の事が気掛かりだったが、


ある時から子猫の声が止んだ。

僕は子猫の事は忘れ、ある日一人で家に居た。
すると、玄関のドアの下の方30センチぐらいの高さの所を、
誰かがガタガタとやっている。
近所の子供のいたずらか?
そう思ってしばらく放っておいた。
でも、まだガタガタとやっている。

しつこいな。とすこし苛立って玄関を開けた。
すると、少し離れた正面に猫がこちらを向いて座っている。
じっと僕を見つめるその猫の眼差しを見て、
僕は子猫の事を思い出した。

と、すぐにわかった。
「ちょっと待って、見てくるから。」
思わず僕はその猫に声をかけ、
玄関とは全く逆方向の庭へ行った。
室外機と壁の間を見た、、

身を寄せ合っていた。
黒や白、虎の模様、、

僕は玄関に戻った。
母猫は僕を待っていた。
まだ動かず、同じ場所できちんと座り、
じっと僕を見つめ続けていた。
「わかった。ちゃんと埋めとくから。」
そう声に出して言った。
「ごめんな。こうなる前に、気が付いてやれなくて、、。」
そう心の中で言ったが、
母猫がかわいそうで口には出来なかった。
「すみません。よろしくおねがいします。」
母猫はそう言っていた。
と僕は感じた、、。

子猫をすぐ埋葬し手を合わせ、
また玄関に戻った、、
母猫の姿はもうそこには無かった、。

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庭からで無く、、
ちゃんと玄関へ回って、、
人がする様にノックをして、
挨拶とお願いとをしに来た母猫。

「礼」とは何なのか?
「礼」を人間固有の文化と考えるのは思い上がりかもしれない。
「礼」とは命あるもの共通の文化かもしれない。
と、、そのときの事を思い出す度に考える。

「愛」って何なんだろう?
「心」って何なんだろう?

「人」って何なんだろう?

僕らはひょとしたら、
猫以下の礼節しかしらない存在になっていないだろうか?
街を歩いているとそう思える時がある。





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Last updated  December 5, 2006 11:34:53 PM
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