January 23, 2010
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カテゴリ: そのほか
実は(とか、改まって言う様な話でもないけど、、。)
ヘンデルのアポロとダフネに取り組んでいます。
2月11日の本番です。

アポロもこれが神さん?!
っていうくらい好色な神様なんですよね。。
というか、なっちゃうんですよね。。

で、ギリシャ神話を見ていくと、、
世界の始まりでは四人の原初神が生まれる訳です。

その四人が、、


エロス(愛、性愛)、
ガイヤ(大地)、
タルタロス(奈落)、
の四人の神々なんですよね。

キリスト教の考え方で行くならば、
カオスを打ち破り、神によって光がもたらされ、
そこから土や火や空気が生まれ、
獣が生まれ、人間が生まれ、
人間が欲望に負けて過ちを犯し、
死が生まれ、男と女によって命が継がれてゆく、、
という宿命としての罰を受ける訳です。。


カオスもエロスも対等な存在なんですよね。。

カタルシスは罪ではないのです。

アリストテレス曰く。
眼前で起こる事の中に引きずりこまれ魅了されること。
恍惚・忘我奪魂、我を忘れ、無我の状態で、その事柄に引き込まれること。


快感は自然美の一つだというのです。

ギリシャの神話や哲学と、
キリスト教的な考えはどこか矛盾している様に思えます。

でも、確かに音楽への、歌への共感、、
間違いなくカタルシスです。
自然美を焦がれています。

フレーズのエネルギーの源は
カタルシスを目指すものです。

ギリシャの神々に強く備わっていた
欲望、嫉妬、嫌悪、怒り、、
これは罪悪なのでしょうか?

許し合い、受け入れ合う、、
それだけが「愛」なんでしょうか?
我、欲、羨望、妬み、、
を拒む事、打ち消す事が「愛」でしょうか?


確かに罪の面もある事は認められます。
が、「美」「自然美」は果たして禁欲的なだけで成立するのでしょうか?

ギリシャの神々は、
キリスト教やイスラム教の世界では、
間違いなく罪を犯した愚かな者たちですよね。。

apollo.jpg

Proserpina.jpg

二枚の写真はどちらも「アポロとダフネ」。






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Last updated  January 24, 2010 01:07:57 AM
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