ロードバイクを諦めない!

ロードバイクを諦めない!

2024/03/25
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カテゴリ: ロード初心者


クランクを交換しました(170mm→165mm)

見つけたら買おうと思っていた165mmのクランクアームをメ◯カリで発見したので購入・交換しました。昨年末にポガチャルというスター選手が適正サイズよりも大幅に短い165mmクランクを採用して圧勝したという事件(笑)が起こって以来、にわかにショートクランクブームが到来しています。今回はこのブームに乗った…わけではなく私の身長(168cm)の適正サイズが165mmだったのでいつか換えようと思っていたらブームに巻き込まれただけです。じゃあなんで最初から165mmにしてなかったかというと安く買えるコンポセットが170mmでサイズ変更不可だったという悲しい事情。
ロードバイクにさほど興味がない方からすると5m短くしたからなんやねんという感想しかないでしょうが、ロードバイク界隈ではこの5mmはあまりにも大きい数字。今回はロードバイクに乗るにあたって避けて通れない「機材とポジションセッティング」のお話をしたいと思います。

ロード乗りはなぜポジションにこだわるのか?

ポジションとは何かというと要するに自転車の乗車姿勢のことです。プロは一分一秒を争う世界ですので言わずもがなですが、素人がなぜここまでポジションにこだわるのかというとロードバイクは長い距離・長い時間乗るということ、そして自転車はひたすら反復運動であるということが主な理由かなと思います。
時速15kmのママチャリで1km進むには4分かかります。時速30kmのロードバイクなら2分。仮に5kmの距離なら20分と10分。150km先まで行こうとすればママチャリだと10時間、ロードだと5時間です。ママチャリではもはや現実的な距離ではないですがロードなら普通にあり得る距離です。5時間自転車に乗るということはざっくり計算して24000回ペダルを回して、その間自分の体重をハンドルとサドルで支え続けなければならないということです。少しでも効率化できるならしないわけがない。数十回のペダリング、数十分の乗車ではあまり違いがなくても数万回、数時間となればその効果は絶大です。
そもそもロードバイクは非常にピーキー(遊びがない)な設計で、各人の体格やスキルに合わせて細かな調整が前提の乗り物です。同じフレームでも3~6種類のサイズが用意されている(各サイズの差は3cm程度)わけですから、いかにシビアな調整が必要か推して知るべしでしょう。

痛みはポジション見直しのサイン

もう一つ、ポジションセットに神経質にならざるを得ない理由があります。私の実体験として不適切なポジションで長時間自転車に乗っているとほぼ確実に身体に異常が出るからです。ざっと書くと
・サドルが低過ぎる/高過ぎる→膝、脚、腰、股間
・サドル(ハンドル)が遠すぎる→腰、首、腕
・ハンドルが低過ぎる/高過ぎる→首、腕、肩
・クリート(ペダルとシューズの固定具)が爪先寄り過ぎる→足裏(足底筋膜炎)
・クリートがかかと寄り過ぎる→膝
首や肩はコリとして、他部位は痛みが出ます。ただ、ポジションが適切でも乗り方のせいでこれらの痛みが出る場合もあるのでその見極めは必要です(例えばペダルを踏みすぎる、ハンドルに体重をかけすぎる、腰が反っている、体幹の筋力不足等)
初心者の場合はまずはショップでだいたいのポジションを出してもらい3ヶ月くらいそのまま乗ってみましょう。不満や痛みが出れば変更を検討すればいいでしょう。どうしても思い悩んだ場合、有料ですがその人にあったポジションをだしてくれるフィッティングサービスというものもありますので頭の片隅に入れておきましょう。(賛否あります)

ポジション出しはひたすら沼

「人によって正解が違う」「フレームによって正解が違う」「一箇所変えれば場合によっては他も変えなければならない」 というところです。身長と股下から導き出せるのは「だいたいこのぐらい」程度の数値でそこから先は試行錯誤です。
「人によって正解が違う」 というのは、私は身長168cmですが平均より手がやや長く、足がやや短く、同年代の男性に比べてかなり柔軟性が高いです。そのため一般的なポジションと比べてハンドルはやや低め、サドルはやや低め、遠めのポジションになります。

「フレームによって違う」 というのは例えばロードバイクは以下のような変遷を辿ってきましたが
 極細クロモリのホリゾンタルフレーム
 肉薄大口径アルミ/カーボンのスローピングフレーム
 高剛性カーボンのエアロフレーム


これらに同じポジションが適用できないのは一目瞭然でしょう。今やクロモリ(鉄系合金)のホリゾンタルフレームはもの好きしか乗らないでしょうが、現在の市場にはこの3種が共存しています。私も通勤車の​ RL9 ​(スローピング)と、昨年買ったガチ用の​ Sum pro ​(エアロフレーム)を所有していますが見た目も乗った感じもまったく違います。サイズ感は同じでもバイクの重心はRL9は後ろ寄りのゆったりした感じ、Sum Proは驚くほど前掛かりの重心で最初は面食らいました。快適性が売りのRL9とレーシングモデルのSum proで違いがあるのは当たり前といえば当たり前ですが、乗り手は同じでも2台のポジションは全然違うものになっています。

「一箇所変えれば場合によっては他も変えなければならない」

試行錯誤の果に

やったことのない方は「そんな面倒くさいことやってられるか」と思うでしょうが、やってみるとなかなかどうしてこれが楽しい。むしろロードバイクの醍醐味といってもいいぐらいです。色々考えていじくり回した結果、長年の痛みがウソのように消えたり明らかに速くなったりするともう最高。そのうちポジションだけではどうにもならない不満や欲が出てくると次のバイクやホイールに手が伸びるわけです。

というわけで今回は厄介で楽しいポジションのお話でした。
お読みいただきありがとうございました。





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Last updated  2024/03/25 04:49:04 PM
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