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最後のターゲットは実の父。「私は何故かずーっと前から知り合いのような気がするよ」これほど知らぬが仏な台詞ってないよ。かもし出す雰囲気が母そっくりだというのでおしのは内心穏やかではない。あの母の血を引いているというのが一番嫌なんだから。流石に父は勝手が違うのか、羽織を誂えて貰ったおしのはヒステリックな声を上げる。優しくされるのも嫌、性的に愛されるのも嫌。有罪確定してるし、早めに勝負をつけないと神経が持たない。丸梅屋源次郎には他にも子供を産ませた女がいたが、ほったからして知らん顔。「出すぎた真似を……お前一体何様のつもりだ!」捨てられた女に金を渡した、とおしの=おようが言うと源次郎は怒りだし暴力を振るう。でもすぐに謝る。「貴方にぶたれる筋合いなんてないわ!」あちこちの女を孕ませて追い払う、おしのは源太郎に対する殺意を無事固めた。店を飛び出した徳次郎、寺の階段で寝泊り。おこよは彼を探しに行き、従姉妹のおしのが生きてることを知ってしまう。で、どうする?売るか?売っても徳次郎が手に入らないことは自明の理だが、社会正義では売るほうが正しい。青木の元に、おしのの二度目の手紙が届く。それは自分の素性を明かしたもので、あと一人殺します、と宣言したものだった。探偵役である青木はおしのの最大の理解者、だが一度あっただけでよくそれを理解したものだ。おこよは徳次郎を取り返すべく、おしのの居場所を青木に密告。若い女が思い込むと怖いな。おしのが死罪になったって、徳次郎は店に戻ってきやしないよ。おしのの隠れ家に乗り込んだ青木与力たちがみたのは、自衛のため人殺しとなった徳次郎の姿だった。その場にいなかったおしの=おようは最後の殺しを決行していようとしていた。「生きてるんですよ。おしのは、行きてるんです」大金持ちは瓦版なんてろくに読まないらしい。おしのが持参した瓦版には、下手人の名前までしっかりと書いてあった。「しの。おっかさんを焼き殺したのは。私なんです」「おっかさんとかかわりをもって、おとっつあんを苦しめた男を四人、殺した。貴方が、一番たちが悪い」完璧に据わった目で一緒に地獄に落ちましょう、とすりよる娘に、さすがの源次郎も震え上がる。頼みの綱は血のつながり。源太郎は上手く娘を丸め込んだ。おしのは3通目の手紙で、青木に呼び出しをかける。おとなしくお縄になります、と言われたのでやってきてみれば、おしのは父を貫くはずの簪で自害していた。おしのは法を曲げて罪人を裁くのは間違いだったと青木に詫びる。そしておしのは死亡、徳次郎は八丈島送りに。親子の情がどうこうというより、おしのは命乞いされて殺せるほど非情になりきれなかったようなきがする。他の面子は問答無用で殺していたが、父だけは言いたいことを言ってやらずにいられなかった、それが元で正気に戻ってしまったような。彼女の魂の平穏のためにはこれでよかったのか?個人的にはすっきりしないが……
2009年10月26日
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おしのは浮世絵師・菱川国宣に「絵を描いて」と接近。彼はおしのが噂の人殺しだと気づいていたが、自分が第四のターゲットだとは思っていない。たまには小便臭い素人の小娘の絵もいいか、って随分呑気だな……おしのはガラが悪いが、自分の誘いに乗ってこない国宣が、そんなに悪い男とは思えなかった。おしのに目をつけた青木、焼死した武蔵屋三人の墓を掘り起こし、死んだのがおしのではなく若い男であることを確認。包囲網は着々と狭まりつつある。青木におしのの人相を訊ねられ、正確に答えるおこよは、隣に座っている徳次郎には非常に疎ましかったに違いない。おしのが人殺しだと内心気づいている徳次郎は彼女を探し、遂に再会してしまう。人を五人も殺したおしのに戻る道などありはしない。徳次郎と契ったおしのに、女の臭いを嗅ぐ国宣。その途端に食指を動かすが、それこそが殺しのGOサイン。おしのは躊躇いながらも男を刺し殺し、自分の絵の上に椿の花びらを置いた。青木はその意思の強さに慄然とする。おしののターゲットは、実の父・丸梅屋源次郎のみとなった。
2009年10月23日
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第三のターゲットは、札差の道楽者の御曹司・香屋清一。友達の素性を借りて近づいたおしのは、立派な嫁を娶って自分に愛想を尽かしかけている親を見返したい甘ったれ男に気に入られる。だが、彼女が人殺しだと気づいた出会い茶屋の女中たちは同心・青木におしのを密告。しかし青木はおしのが人を殺すような女には見えず、若旦那が「私の嫁です」と啖呵を切ったこともあってつい見逃してしまう。おしのは若旦那を少し見直し、母との関係を確認するが、「死んでくれて清々した」と言われては殺さないわけにはいかない。清一を殺したおしのは青木に詫びと、犯行予告を残していた。冷酷無残な殺しとおしの自身の印象がどうしてもかみ合わない青木だった。おこよは、瓦版の「椿の花びら殺し」の女が、幼馴染のおしのに気づいているのに気づく。他人の空似で済ませるが、済まされない男もいた。おこよは徳次郎の気を引きたさにおしのの着物を着てそっくりに装うが、徳次郎は顔を背ける。うん、可愛そうだけど、それはひくわ。偽者になったって、本人に勝てるわけないじゃん。
2009年10月22日
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常磐津師匠・蝶太夫が殺され、現場から椿の花びらがみつかる。女中によると、容疑者はおりゅうと名乗るどこぞのお嬢様風の若い女。蝶太夫に近づくため、強請りに50両を代わって支払ってやったという話を聞き、担当する与力・青木は異様なものを感じる。武蔵屋の別宅の火事を調べたのも彼だった。武蔵屋のおこよ、徳次郎に椿の花を渡すが、その花は好きじゃないと言われてしまう。椿の花は、先代の主・喜兵衛が好きな花だった。その当時のことが思い出されるので、見たくないというのが本音。しかし活動資金が足りなくなったおしのは、父の遺産の残り半分を入手するため徳次郎を呼び出す。無論徳次郎は、お嬢さんの無事を知っても、彼女がわざと火をつけて母を焼き殺したとは思わなかった。「私は一度死んだの。だから徳さん、今の私は亡霊と思って頂戴」いや……金を渡したらはいそれまでよ、とは中々いかないだろう。あれで死んだと思っていたらそのうち忘れたんだろうけど。新たなターゲットは悪徳医者。色んな人にはっきり顔を見られてるけどいいのか?今度はおみのと名乗っているが……。しかし世の色魔たちは、自分がそんなに女にもてると思っているのか。おみの=おしのは得石を焦らして焦らして証文を持ってこさせた上、母との関係を告白させる。時間はかかったが、聞き出した話は更に怒りをかきたてた。人殺しにはエネルギーがいる。その一押しが必要だったのかもしれない。「私こそ先生を逃がさないわ。責任を取ってもらいますよ」男はその意味に気づかなかった。
2009年10月21日
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病と疲労で、血を吐くまで働いていた武蔵屋喜兵衛。一人娘で自他共に認めるファザコンのおしのは、遊び歩いてばかりの家付き娘の母・おそのに父に養生するよう話して欲しいと頼み込むが、おそのは若い愛人と旅に出てしまう。そしてお店第一に見えた喜兵衛はへそくりを示し、おしのと相思相愛の手代・徳次郎と駆け落ちしろと言い出す。実はおしのは喜兵衛の種ではなく、おそのの愛人の子供だった。父の死の直後、当の母にその事実を教えられたおしのは別宅に火をつける。おしのに追い払われた女中の証言から、火事で焼け死んだのは武蔵屋の三人とされる。店は親類が継ぎ、傷心の徳次郎はそのまま働いて……ひょっとして今度のお嬢様・おこよにも好かれそうな雰囲気?しかしおしのは生きていた。死んだふりをして、徳次郎との幸せをふいにしてやりたいことは、自分の父を含む五人の男を殺すこと。
2009年10月20日
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気がついたらご隠居がいませんでした。助さんが若い娘に邪険にされる姿を笑ったからだとか、格さんが団子の大食いはよせと叱るからだとか、どうでもいいから早く探してやってください。実のところ、景色に見とれていたご隠居が崖から落ちただけだったり。礼金目当てでご隠居を助けた自称山賊コンビ、これはただの爺様ではないと気づき偶然死体からぱくった絵図面を託す。これは宝の地図かもしれないと考えたご隠居、江戸の盗賊の頭と称して二人を引き連れ、たまたま出くわしたやくざの親分をほめそやして客分に。そして聞き出したのは、二万両を城から盗み出した盗賊団が、金を何処かに隠したまま水難で全滅したという話だった。山賊たちは元水呑百姓で、小判は見たことあっても触ったこともない。二万両を手に入れたら、どんちゃん騒ぎをした後田畑を買って故郷の連中を呼び寄せたいという。ご隠居を探して山道を行く格さん、悪い雲助に絡まれていた娘を助けるが、彼女がすりだとわかりむかっ腹。行方しれずの父親を探していると言われても相手にしない、が娘は内心怖くなったのか、何処までもついてくる。彼女の父はすっかり身を持ち崩した後、人足の仕事だと騙されて盗賊の指揮下にあった。ご隠居を探して城下町に下りた助さん、やくざと悶着起した男と出会い、むしゃくしゃしていたのでやくざを代わってぶちのめしてやる。おいおいどちらが悪いかはっきりしないのに。男は助さんを「宝探し」に誘うが、面白がりの助さんだってそんな暇ありません。しかし何故か縁は切れず(というか狭い町で騒ぎとなるとこいつがいるんだよな……)、合流したおえんと共に宝探し?に参加することに。ご隠居は宝の在り処を探り当てるが、そこには先客がいた。ご当人が「しゃーねーな、帰るか」と考えていたかどうか定かではないが、子分?たちが小判の輝きに見せられふらふら出て行ったことから、結局立ち回りに。お供一行が雪崩れ込み、すり娘は無事父と再会・和解、そして例の男が正体を現す。悪は成敗され、悪というより腰が定まっていなかった連中は堅く暮らしていくことに。しかし里見さんは、ご隠居より盗賊の親分の方が似合ってるような気がした。
2009年09月25日
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吉原でどんちゃん騒ぎした挙句夜逃げしようとした男、土下座して許してもらおうとする。大名家の姫君と一緒になれるかと思って大金払ってにっちもさっちもいかなくなった、というのは下手な言い訳としか聞こえないが、そのわがまま娘は実在した。その名も上月藩の月姫。町娘のなりで繁華街を練り歩くのが趣味って……よくこれまで無事だったのもだ。とうとう無事ですまなくなったところを助けてくれたのは、通りすがりの十兵衛だった。祝言がいやで逃げ出してきた家出娘、通りすがりの十兵衛が面倒をみてくれないというので怒って大門の中に飛び込み、千代乃太夫の花魁道中に遭遇。花魁が何をする仕事なのか全く知らないまま、綺麗で堂々としていてかっこいい、という理由で花魁を志してしまう。「着飾るのは客の機嫌を取るため」と言われてもお姫様にはよくわかってない。勝手に客を取ろうとして騒ぎを起して叱られる。月姫は命を狙われても、「身に覚えがない」の一点張り。多分自分ではそう思ってるんだろう。自分の存在に重要性などないと。月姫は遂に十兵衛と心を通わせるが、家老が連れ戻しにやってくる。幸い太夫は彼女の味方、そして元彼女と同じ身分。吉原の法を盾に突っぱねる。しかし素直に帰る家老以下は何を考えている?好きな男が出来たので、帰りたくない。しかし幻之助に説得され、月姫は遂に藩に戻ることに。だが迎えの駕籠は、地獄へと向かう。大名家の奥方が、新婚早々とはいえ門扉まで婿を送るだろうか。女郎だって中々しないというのに。
2009年09月21日
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「今日から毎日太夫の願掛けのお供。辛いわねえ」しかし刺客がわらわらと湧いて来るようじゃ、ほっとけないだろう。一見華やかな一向は太夫=姫を守って果敢に戦うが、嵐が負傷する。「余計なものさっぱり落としたほうが女になれるでしょうに」嫁入り前のお嬢さんの突込みとは思えない。さすが花街育ちは一味違う。太夫を襲った連中は、彼女に入れ込む馬鹿殿様をそれで諫めようとしていたが、実は千代乃太夫は亡き奥方様にそっくりだった。家臣たちは一瞬「純愛」で済ませようとするが、まずいのは太夫の側に柳生十兵衛がいたこと。「藩取り潰しの陰謀?」ああ、こんなことばかりだなこの話。千代乃太夫も殿が好きなのだが、殿は1万石の藩主でとても吉原通いするほどの余裕はない。身請けの金もままならない。いや、そもそも太夫は買われた身じゃなくね?いくとこないから居ついたっつーか。藩と殿様を案じ、十兵衛を襲おうとした者たちは同僚だと思っていた連中に襲われる。狙いは、今の殿を廃嫡すること。自分が奥方様の身代わりだと知った太夫がっかり。お別れの文を泣きながらしたためる。太夫が殿と切れることを知った敵は、殿の自害未遂を拵えて下屋敷に連れ込む。しかし老中と話がついているとはいえ、殿と女郎を偽装心中なんて思い切りが良すぎるだろう。しかし千代乃太夫って一見姉と大差なく見えるけど、姉ほど強くないんだよな。ちょっくら剣が使えるだけで。
2009年09月17日
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藩の金を盗んで女郎を身請けしたのは兄上だった。父も妹も大ショック。……いや、「何故回想シーンで兄貴の顔がでないのか」に気づいたとき、読めたけどさ……。家老の息子が女郎に惚れて、藩の金を使い込んだ。藩の連中は、これがご公儀にばれたらまずいと思い、足軽に罪を被せてこの責任を取ったという形をとったのだった。成る程、おゆうが命をかけても2人の男を庇ったわけだ。ようやく悪いのは宗太郎ではない、兄だと受け入れたお銀は、父と宗太郎に謝罪に行く。広之進=宗太郎は、母のために罪を背負って金を入手した以上、覚悟を決めている。家老父娘は息子の件で色々言いたいことはあるが、立場上藩と争う気はない。しかし、藩の連中は真実が表沙汰になったことを知り、再び襲撃をしかけてくる。そこは、うわさの化け物長屋だった。散々脅かされた連中は小娘を人質にとろうとするが、結局もう互いになにもしない、で話がつく。そして、八十吉との約束を果たした宗太郎は、長崎に医者の修行に行くと言い出す。「正直心細い」一緒に来て欲しい、と謎をかけられたお銀だが、彼女は前回でもうこの恋を吹っ切っている。そして翌朝、恋敵の梅弥をけしかけに行く。「男を落とすなら二度とない機会だよさあ行け!」江戸を出るのは怖いと泣き叫んでいた梅弥だが、遂に行く!と叫んだ。若旦那は両親を伴い、お銀にプロポーズに来る。ああ、八十吉がお安さんに息子さんは立派だなどというから……。実は自分も宗太郎よりよっぽどましだろうと思うのだが、宗太郎と別れる際戯作者になると思いついたお銀は、これをはっきり断った。でも長屋から出て行かないということで、若旦那はもっといい男になってから言い直す、と言い出す。しかし捨てる神あれば拾う神あり。「初兄ちゃん、あたしと一緒になってください」7歳のお雪ちゃんは若旦那にプロポーズ。一回り以上年が違うし、色々勘違いしてるようだが、未来の舅姑に気に入られてるから大丈夫だろ。10年後、違う男が好きになってる可能性もあるが。おゆうは決して楽ではない堅気の暮らしを続けている。息子の悪口ばかり言っていた八十吉とその娘だが、彼女を嫁と認めた。梅弥は弟のいる江戸から、しるべのない長崎に旅立っていく。手がかりは、宗太郎が転がり込むと言っていた薬種問屋一つ。若旦那は真面目に働いているが、父親のほうは……。今度は謎の美女(坂本冬実)が引っ越してきて、それ絡みの騒動を臭わせながら、この物語は終わる。兄の仇を探して江戸にやってきて、最初は腐っていた父娘は、これからもこの長屋で暮らしていく。
2009年09月15日
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八十吉が包丁を握った!仮にも侍が、包丁握って息子の敵討なんてさまにならないが、お怒りはもっともだ。おゆうは「私を切ってください」と親父に縋りつくが、娘に跳ね除けられる。「お菊様」と呼ばれて、この恋は終わりを告げた。宗太郎=広之進は手紙を一通書かせてください、それを母の墓に収めてください、というが八十吉はそれを突っぱねる。「大事な遺骨を捨てて逃げた、お前の言うことか」一々もっともだ。高代藩の連中、関係者の口を封じようとするが、たった3人の上大して強くなかった。相撲取りだのただの力自慢だのに負けてどうする。3人は引越しという名目で姿を消す予定だったが、今いなくなられると余計まずいことになりそう。娘を助けられたこともあり、八十吉が折れた。だが、向こうが諦めるか宗太郎が斬られるまで、ずっとこの長屋にいるのが条件。「結局、なんもかんも終わってしまったの」梅弥にも両国の女房の存在を教えてやるお銀。彼女なりの良心。しかし梅弥は手を引かないと宣言、あんたも考え直しな、という。若旦那は漸く、自分や父が母に関心がなかったことに気づく。それを指摘されると父も弱い。一家の絆は強まったが、刺客に狙われてる嫁を貰う許可だけはでない。八十吉は、ただの使い込み事件にしては藩の反応が過敏すぎる、と気づく。そしておゆうは「私は全てを知っている」と口走った。だが改めて八十吉に問い詰められたおゆうは、死んでも喋るまいとする。「人って、化け物より怖い」恋敵はああいったが、お銀は虫も殺さぬ顔をして3又かけていた男が許せない。どろどろした思いを抱えたまま、大家に退去を伝えに行く。仇の名までは伝えなかったが、続いてやってきた宗太郎が全部吐こうとする。「私は出て行きますが、宗太郎さんは出て行くいわれはありませんわ」一見親切だが、父との約束はどうなるんだという意味にも取れる。結局お安さんが、「出て行くこたない」と請合ってくれました。「宗太郎にとってあたしは、顔と体だけの女だったんだ」うわあ幾らなんでもみもふたもない。根はロマンチックな宗太郎はどう思ったろうか。宗太郎=広之進=使い込み犯とは真っ赤な嘘。誰かが全く違う情報を流した?宗太郎は金を貰って影武者を務めた?「人は化け物だな。やったのは、考えもしない男だった」あの……此処まで大詰めになると、どんでん返しって数パターンしか思いつかないんですけど。まさか?
2009年09月14日
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お房さんは静かに息を引き取った。死にたい死にたいと言っていたが、息子に一言も言えず死にたいとは思っていなかっただろう。空気は凍りつき、宗太郎は大雨の中に出て行く。死んで欲しいと思ったこともあった、でも母を生かせるために生きてきた、しかしトドメをさしたのは……。「笑うがいい、母上を殺したのは私だ!」周囲は葬儀のためてんやわんや。喪主は些か常軌を逸しつつある。梅弥は甘やかすが、お銀は「私だって7つのお雪ちゃんだって梅弥さんだって母親がいないのに!」と怒鳴りつける。勝つのはどっちだ?宗太郎を泣かせたお銀か。高代藩の侍に絡まれた恐山、葬式について根掘り葉掘り聞かれるが、どうもおかしいと感づき「死んだのは大工の母親」と嘘をつく。そっちはうまく収まったかもしれないが、女同士のバトルは発熱する一方。……回を追うごとに、お銀より梅弥より宗太郎が嫌になってくるわ。「お銀さんにあえて、幸せだった」自分の正体が藩にばれつつあることを知った宗太郎は、通夜の進行をお銀に託し、ついでにハグして何処かに行ってしまう。……何処に行くんだ。母が死んで、もう何がどうでもいいといっていた男のすることとは思えない。八十吉は「逃げたな」と直感で悟る。死にに行ったんじゃないか、と騒ぐものもいる。そして宗太郎は山本某に戻り、追っての藩士たちと斬ろうとするが思いとどまる。何がしたい。お銀は、遂に宗太郎の正体を知る。だが、お銀は「全ての条件があう」という父に「その条件が嘘」だと言い返す。しかしそんな偶然なんてないんだよ。いくら深川が広くったって。そして宗太郎は、焼き場にもこなかった。誰だって裏の顔を持っている。マイホームパパが、こすっからく隠れ遊んでたりな。つーか本当に「おゆう」って実在してたんだ。女を落籍したなんて嘘で、全部医者代に消えたもんだと思ってた。しかも若い美人だった……。「女将さんは浪費を覚えた」亭主の浮気(女郎買い)に怒り、子供と実家に帰るというお花さんと日本橋行き。それはむしろ微笑ましいが、第三の女と第二の女が鉢合わせ……江戸って本当に広いのか?
2009年09月13日
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長屋にやってきた藩の侍たち、まず相手の素性を確かめる。もうこの一件を蒸し返さないで欲しいといいに来たのだが、そんな気は無いとかえって苦情を言われ、むっとくるも相手は元家老とその娘だから威嚇するわけにもいかない。考えてみれば気の毒な連中である。お銀はちゃっかり口止め料まで頂いてほくほく。彼女は金の力で情報を集めつつあったが、それで得た仇・広之進の話は、「大柄・傷なし・訛りあり」となんだか聞いていたのと違う。広之進=宗太郎でなければそれでOKなのだが、法外な口止め料はむしろ悪い予感がする。行方しれずの女将さんは、日本橋で買い物しまくってストレス解消。息子にけち呼ばわりしてきたのが余程こたえたらしいが……いいのかね。そのお供を努めた勘助、姉の恋路を何とかサポートしようとし、諦めたといわれれば一生養うという、お前宗太郎より若旦那よりいい男だよ。シスコンだけど。長屋の衆は、既にお銀と宗太郎がいい仲だと思っている。なんとか息子に一発逆転勝利を収めさせてやりたい土佐屋は、河童騒動を起こし自作自演で息子にいい格好させてやろうと企むのだった。「おゆう」の実家を探して両国を歩き回るお銀、なんとなく目に入った女に声をかけるが冷たくいなされる。女将さんはすっかり買い物に取り付かれて、店のものは皆精神状態を心配している。宗太郎の母は相変わらず。河童作戦は、やっぱり無残な失敗を遂げる。この一件は、ただお銀と宗太郎の距離を縮めただけに見える。だが、宗太郎はいきなり引っ越すと言い出す。そして、「待て、お母上、息をしてねえ」元気になって、息子と梅弥と3人で楽しく暮らしたいといっていたお房、ちょっと動かそうとした途端にあっさりと死亡する。
2009年09月12日
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八十吉は宗太郎の濡れ衣……じゃなくて自業自得だけど、とにかく疑いを晴らす方法を思いつく。ただし、娘が宗太郎から手を引くのが条件。お銀は手を引くと約束?し、その方法を聞きだす。宗太郎はもう覚悟を決めていたが、お銀に押し切られる。しかし彼がお銀を疑っていたとしたら、マッチポンプもいいところだな。宗太郎は梅弥が犯人だと見当をつけていたが、それも仕方ないと考えていた。親子の本来の目的・江戸屋敷潜入作戦も同時に進行中。でも藩の連中は使い込みの一件を表沙汰にしたくないので、正体がばれれば殺されることもありうる。まさかそこまでの事件とは知らぬ勘助、わざと高代藩上屋敷に彼を連れて行く。お雪ちゃんは、母に会った?ことですっかり未練がわき、母にまた会いたいと涙ぐむ。父は津軽の風習から母の絵を描くことを思いつくが、旦那と若旦那が金を出したことから、また騒ぎが起きそう。既に縁が切れたと思っていた梅弥が母の面倒をみているのを見た宗太郎、添えないからもう来るなと彼女を突き放す。管狐に取り付かれた芝居と同時進行なのは彼にとってまだやりやすかったかもしれないが……しかし女からすれば、他の女が絡んでると思うよそれは。お安さんは管狐つきを信じるが、長屋を潰して蔵を建てると言い出して……うまくまとめないと余計状況が悪くなるな。狐落としの最中、梅弥はこれが芝居だと気づくが黙る。そして八十吉は、宗太郎こそが、金を持ち逃げして息子を切腹に追い込んだ元凶ではないかと気づく。確かめる手立ては唯一つ、彼が泳げるか否か。江戸の屋敷の面々は、元家老父娘が騒ぎを起こすのを望まない。亭主も息子も女に狂って、自分が死ぬのを待っている。段々八十吉がどうとかよくなってくるお安さん。確かにこれじゃ、保身もなにもあったもんじゃない。彼女の気持ちとは全く分かってない亭主は、せめてお銀を息子に振り向かせるべく策を練り始める。
2009年09月11日
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宗太郎の思わぬ告白に、お銀も、こっそり聞いていた梅弥もびっくり。しかもストレスがたまってやりました、って本気?そんなふうには見えないが……。人間見た目じゃわからないものだね。私だって父だって皆華々しい一生なんて送ってません、と詰られた宗太郎、お銀を抱きしめる。なんかなあ。辛い生活をともにしてくれるのが梅弥で、浮上した気分にしてくれるのがお銀か。本命が見てるのに気づいてないからっていい気なもんだ。お安さんは泣き上戸?まあ亭主と息子がこれじゃ泣きたくもなるか。梅弥は宗太郎にプロポーズするが、「誰とも一緒になれない」と断られる。もっと早くに伝えるべきだった、と頭を下げられても困るよ。まして違う女とべたべたした直後だからなあ。乗り換える気か、と思い込むのも無理はない。で、わざと化け物の正体がばれるよう仕組む。若旦那、奮起。馬鹿旦那と侮られていたが、好きな女をゲットするため真面目に商売の勉強を始める。「おっかさんは我が身を変えずに他人ばかりを変えようとする」初めて言い負かされた母の胸中は?梅弥は遂に宣戦布告。しかしお銀は引き下がらなかった。「宗太郎さんはあたしを疑うわけないよ」お安さんは確かに確かな目を持っていた。好きな男に既に女がいると知らされた直後に、えらい立派な啖呵を切ったもんだ。
2009年09月10日
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父のためと称して鴨を焼くお銀、父はその本音を察して厠に。でもお花さんが天狗を目撃、ご馳走どころじゃなくなる。しかし、毎日のようにイベントが起こる長屋だね。翌朝、お銀は鴨肉を煮付けに直して宗太郎の長屋に持って行く。いつもどおりの大騒ぎでそれどころじゃないけど。それから仇のてがかりを求め、岡場所巡り。もう女は見受け済みだから、楽ではないけれど。騙されてお金だけ取られたりするけれど。八十吉は髪結いの弟子を始めるが、「黙ってろ」と言われて大弱り。喋らないと情報収集できない。業突く張りのお安さんも、健気な幼女には弱いらしく、母のいないお雪ちゃんに裁縫を教えてやる。息子は2分出して花を山盛り買い込み、お雪ちゃんを抱きこんでお銀にアプローチ。お銀も悪い気はしないが、乗り換えはしない。お雪ちゃんが消える。お銀は母親の墓参りでは、と考えるもその墓はなんと津軽。まさか本気で神隠し?父は井戸まで探す始末。梅弥とお房さんって仲いいのね。ってもう勝負ついてないか?相思相愛で障害実質0かよ!ヒロインが不憫だ。お雪は夜明け前の墓場で見つかる。自分でやってきて、人が探しに来たときは隠れていたという。女将さんに「産女」という妖怪の話を聞き、自分の母もそうなったと思って待っていたという。化け物でもいいから母に会いたいという気持ちに打たれたお銀、産女に化けると言い出す。がみがみの女将さんも不憫がるだけで叱らない。面白くないのは、寝ている間に話が進んでた梅弥のみ。しかし三文芝居を皆で見守ってるってなんだろう。うまくいったところで、おいおい泣き声が聞こえてぶち壊しじゃないのか?お雪ちゃんが満足で皆ほっ。だが、宗太郎はお銀に「化け物騒動は私がやった」と告白する。
2009年09月09日
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大家の土佐屋に集まった長屋の一同。お安さんは「豆腐小僧なんて豆腐持ってるだけじゃない」と至極もっともなことをおっしゃる。人間か本物か意見が別れるが、とにかくおかしいのは、誰も調べに来ないこと。「うちは豆腐小僧やのっぺらぼうが出るから縁起がいいといってやればいい」と言ってのける八十吉は案外たいしたもんだ。女将が下宿人たちと丁々発止をやってる間に、亭主は芸者にでれでれ、息子はヒロインにでれでれ。悪い人たちじゃないんだけど困ったもんである。まあ、息子を困らせてばかりのお房さんよりずっとましだが。息子はこれじゃ、嫁に来てくれる物好きなんていないと諦めてんだろうなあ。当人も息子にすまないと思ってるんだが、体が効かなくなったと同時に心も思い通りにならなくなった。お花さんには案外素直に言える。花やなのに、もう花を摘みにいけない。でも1人が立候補した途端に次々事態が転がり始める。お銀はわくわくと朝を待つが、宗太郎には既に梅弥と添い寝する仲だった。翌朝、お花畑に豆腐小僧は出てこなかったが、前向きなお銀の態度は宗太郎に感銘を与え……てどうする。意外とふわふわした男である。ただちゃらちゃらとして見える梅弥も、勘助には赤ん坊の頃から苦労して育ててくれた大事な姉だった。「豆腐小僧は嫌だけど、梅弥さんの膝小僧なら毎晩でも見たい」っていい年してなんて冗談だ。息子の仇を探す八十吉、廻り髪結いの勘助の弟子になって人探しをすることを思いつく。でも文才は、どうみても娘のほうが上だな。百戦錬磨の梅弥をうまいこと丸め込んだ。弟はあからさまに疑ってるけど。お安さんは何でもお見通し。あの父娘はおかしい、とご注進の勘助、「宗太郎さんと姉ちゃんとうまくいくよう手を貸してやるから」と言われてすっかり丸め込まれる。亭主が梅弥にめろめろ、ということに気づいていることは黙っている……やっぱり年の功。でも肝心の梅弥は上手くあしらえてないな。好きな男とは一緒になれず、旦那に囲われるもうまくいかない。年を取れば客がつかなくなる。強かな梅弥も時には涙ぐむ。長屋に、今度は天狗が出ました。化け物の正体ははなはだ意外な人間、と煽るだけ煽ってまた次回に続く。
2009年09月08日
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隠居した高代藩の元家老とその娘。人も羨むいい暮らしだったはずが、跡継ぎの兄が部下の監督不行き届きとして切腹、家は断絶。父は菩提寺で失意の日々を送っていたが、離縁になった妹・菊は事件の真相を調べるため、江戸に出ようと言い出す。「今日からあたしは銀って名にしたよ。お父っつあんは八十吉!あさって旅立つから、荷物まとめときな!」江戸に出るため、江戸の町人言葉を習いました、という娘に押し切られ、すっかり油が抜けていた父もついにその気になる。亭主が不能で7年間子供が出来ず、嫁入り先で苦労してきただけあって、菊=銀は実に強引だった。お銀は既に、深川の長屋に入居できるよう手はずを整えていた。どんだけぼろくても構うもんか、と2人は鷹揚に構えていたが、実はそこは有名な心霊スポット。長屋の衆は、のっぺらぼうだの天狗だのと年中遭遇していた。大家のお安さんに、父はいきなりぽーっとなる。確かに粋な婆さんだが……一目ぼれって年でもなかろうに。大家の息子の初一郎は、「綺麗な人だなあ」とお銀に、これは間違いなく一目ぼれ。お安さん、いい女に弱い息子と口の軽い亭主に苦労してそうだなあ……。その父と息子は、「女は顔じゃないよ、俺と同じ間違いはするなよ」とかいい気なもんだけど。化け物の話をおいといても、酷い長屋で父娘呆然。仇が見つからなくても、気が済んだら帰ろうか、とか言い出す。何しろ一年前まで、人を使う身分でしたから。旅の高揚感が吹っ飛べば、白々とした現実が迫ってくるばかり。隣人の宗太郎、見慣れぬ娘を見てつい声をかける。そうかこっちが本命で、初一郎は当て馬か。しがない浪人だと自称するが、お銀に「埃っぽくて恥ずかしい」と思わせる魅力があった。「ここはいいところだね……生きる力が漲って参りました」イケメンを前にした女の現金さには、兄もあの世で苦笑していることだろう。翌日、父娘は近所に挨拶を開始。毎朝四股を踏む力士・恐山とそのしっかり者の娘お雪、同じ父子家庭でうまくいきそう。辰巳芸者梅弥と弟で髪結いの勘助、気の強い姉と苦労している弟。そして例の浪人、井上宗太郎と病の母、お房。大工の一平とお花はラブラブ夫婦だが、彼を目の仇にしている。花売りの留蔵とその弟子は、何故か花の行商の練習中。なんかわけわからん。宗太郎が独り身と知ったお銀は期待を抱くが、母は我がままで扱い辛そう……でも、単なるいい男ならとっくに誰かのものになってるよな。貧乏長屋で生き生きと暮らす変な人たちを見た父、「人生は転がってなんぼ」だと心機一転。そして2人の新生活が転がり始めた。花屋の2人、豆腐小僧に遭遇。長屋は一気に活気付くが、子供たちを置いていくなよ。
2009年09月07日
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吉原一の花魁、浮橋太夫の花魁道中を、険しい顔で見ている若い男女の侍。彼女に話しかけようとしてつまみ出されるが、その直後に侍たちに襲撃を受ける。助けてくれたのは、連中に興味を抱いた吉原の用心棒・十兵衛だった。浮橋太夫の知り合いなんて信用ならない、と言われつつ、十兵衛はセッティングの場を設けてやろうとする。しかし浮橋は、千代が妹と気づきつつも、会うことを拒否した。身分が違いすぎるってことかね。千代様は諦めようとするが、太夫から事情を聞いた幻之助、使用人に化けて潜り込む事を教え込む。どんな姿をしていても、太夫には一目で妹がわかる。……でも、どうなるのかねこの話。太夫は、妹をお付の新造たちに紹介する。元武家らしく、てっとりばやい。千代の嫁いだ佐原藩は貧乏藩だが、江戸城の改築も申し付かり、それに一万両必要。幸い、姉妹の父は2人に一万両残してくれた。太夫は「それで妹が幸せならば……」と遺産を使うことに同意するが、それを喜ばないものがいる。元々、この改築工事は佐原藩を潰すための計略なんだもんな。佐原藩の殿様はいい方である、と一応裏を取ってから、名主様に預けられていた一万両を引き出すことが決められる。しかし裏柳生はこの件に関わっていない。改修工事の話も嘘。殿様は5千両の借財があり、とどめに深川に女がいる。千代様は胸を痛め、恥を忍んで姉を頼ったのに、全部はかりごとだった。そのことを聞いた太夫は動揺するが、しかしどうしていいものやら。どうすることが一番妹のためになる?現代劇と違って、離婚すりゃいいってもんじゃない。風、殉職。これ以上被害者を出してはならぬと、太夫は妹に化け金の受け渡し場所に向かう。「あちきは、姉上のあとをついで花魁になりんす」そんなこと可能なのか?あと、佐原藩は潰れたのか……。こうして、千代乃太夫が誕生した。一番問題なのは、このまま千代乃太夫が姉の地位どころか恋人まで引き継いでしまうってことだが。
2009年09月06日
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沢庵和尚が吉原までやってくる。墨染めも堂々と。和尚の目的は、将軍との和解の場を構えることだった。そして柳生屋敷で、伯父と甥の面談が交わされる。互いに「もう喧嘩をするのはやめよう」といえば済むことだが、しかし中々出来ないのが人の心。しかしここでやっと、一応の和解がなった。少しあっさりしすぎている気もするが、最終回まで引き摺っていいことでもない。収まらないのが、これまで散々死者を出してきた実行部隊・黒鍬組。上様もお役目もどうでもよく、ただ自分たちの面子を守るための暴走が始まった。茶屋で暴れた因縁侍を叩きのめした十兵衛、通りすがりの仇討ち姉弟に助力を頼まれる。最初は勿論断るつもりだったのだが、返り討ちにされると聞いて仕方なくついていく。茶屋の娘は骨壷が軽すぎることに気づき、幻之助の元に走った。無数の弓兵に囲まれた十兵衛、失明。仇討ち姉弟も黒鍬組の一員であり、共に射殺される覚悟で囮となったのだった。十兵衛は一命をとりとめるも、手術の場の凄惨さは肝の据わった連中も目を背けるほど。患者も偉いが医者役の幻之助偉すぎる。片目を失った十兵衛、言うまでもなくこれは剣士として致命的なこと。幻之助は容赦ないスパルタで、距離感を努めない十兵衛に戦いの勘を取り戻させようとする。次は、幻之助に上様暗殺未遂の疑いがかけられる。素直に収監されるも、人質がとられたと聞いて飛び出すが、向かった先にはもう十兵衛が来ていた。そして、十兵衛は新しい剣を求めて吉原を出て行く。
2009年09月05日
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徳川家を追い出された忠輝公は、恋人・夕霧に別れを告げ、大事な「野風の笛」を託した。その対となる「夜風の笛」が吉原に流れ着き、幻之助は当時のことを思い出す。吉原に逗留中の公家が殺される。彼は誰かと待ち合わせをしていた様子。……吉原で?長崎からやってきた、若武者姿の娘・愛姫と、異人らしきその従者・白狼。奇妙かつ目立つ二人連れは、姫の父に会いに行く途中だったが、襲撃され大事な「野風の笛」を奪われる。命まで取られかけたところを助けてくれたのは、京に向かおうとしていた幻之助だった。最初は敵と間違えられたが、まああの状況じゃ無理ないか。身分を捨てて愛を取ったのに、「私共々暗殺されるといけない」と京に返された女は、既に身篭っていた。そして京から長崎の領事館に預けられるが、娘を産んだ後、前年に死去。いや、タイトルの父娘っててっきり、笛を持ってきた行商人の親父とその娘かと思ってたよ!騙りでもなんでもなく、主人公の隠し子登場とは珍しい。朝廷の目的は、徳川家康の孫娘を旗印に謀反を起こすことにあった。ああ、鬼っこ殿に野心はないけど、確かに迷惑千万だわ。幕府は既にこれを掴んでおり、関係者を消しにかかっていたのだった。親子は何とか無事名乗りをあげ、事件はどうにかもみ消され、危うく死に掛けた白狼の怪我も治って愛姫は長崎に帰る。何時までも、一対の笛の音が鳴り響いていた。
2009年09月02日
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諏訪に旅立った幻之助、途中で旧知の沢庵和尚を訊ねる。彼も忠輝、十兵衛と同じく幕府からほっぽり出された身だった。同じく旅の途中の十兵衛、水死体が上がったのを聞いて現場に行ってみる。被害者は薬種問屋の主、重石をつけられていた。そして次には、若い娘が包丁を男の背中に突っ込もうとするのを目撃してそれをとめる。十兵衛には、むしろ彼女の方が危なく見えた。現場ではつっぱっていた娘ゆう、偶然十兵衛に職場を突き止められ、「お店の人には言わないで」と頭を下げる。え?嵐の幼馴染?って堅気じゃないの?え?元は大店のお嬢様って、嵐が元々は普通だったのか。というか、「レギュラーの幼馴染」ってそれだけで死亡フラグだよな……。「人が死んで、誰も思い出してくれなかったら、寂しいよね……」「おゆうは寂しがりなんだな」いや、「私を忘れないで」って意味だと思うよ、十兵衛さん。吉原で盗難事件発生。ただのお金ならいいけど、借金の証文がなくなったので大騒ぎ。容疑者の1人、おゆうは新米だけに余計肩身の狭い思いをする。おゆうは呉服屋の娘だったが、父が自害、店が潰れた後母も病死。嵐も子供だったので、細かい事情はわからない。事件そのものは普通の恐喝なんだが、バックが老中松平ってのがすげえや。どんだけ大物だ。おゆうは癌だった。当人もそれを知っている。残された命を敵討に捧げようとしていた彼女は「(貴方にそっくりの)赤ちゃんができた夢をみたの」という話をしようとするが、話の腰を折られてむっ。確かに寝たほうがいいが、聞いてやれよ最後の恋なんだから……。「誰かって誰。十兵衛さん、ですか」これで黙り込むなよ男なら!てめえ童貞か!しかもそのまま放置したため、おゆうは長屋に帰って包丁を持ち出す。そして遂に、冒頭でやりそこねたことをやってしまうのだった。道を歩いていたら見ず知らずの女に突かれかけたのに、「たいしたことじゃない」と言ってのける近江屋はさすが大悪党だった。その夢が現であったなら……ってお前が夢で終わらせたんだろうがボケ。おゆうがちょっと情緒不安定すぎるけど可愛い子だっただけに文句言いたくて仕方ない。
2009年08月31日
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偽物ネタは欝か御馬鹿か、どちらにしも見ない予定だったけど、キャストを見たら気が変わった。なに、偽物が関根勉って。しかも春田純一、塩谷庄吾、久富惟晴って特撮方面へのご祝儀回かよ。自称十兵衛、3人相手に見栄を張るが、雷に驚いて失神。おかげで命拾いしたが……。仰々しい身形で吉原に逗留している3兄弟。仲良しらしいが、一体何をやっているのか誰も知らない。十兵衛はゆえあって旅に出ている。騙りはそれを知らず、幻之助の前で柳生十兵衛と名乗ってしまうのだった。直参旗本2人、「徒党を組んで騙まし討ち」の嫌疑をかけられ3兄弟に襲われるが、本当にそうなのか?なんか適当に襲ったような気がするが……。と思ったら、「白鞘」というわかりやすい手掛かりがあった。騙り十兵衛は正体がバレバレともしらず、太夫たちにちやほやされてご機嫌。さてどうなんだろ。翌朝は裸で晒し者にされていたりな。3兄弟の末っ子、団子やに入りびたり。そこで働いている娘と両思いなのだが、どちらも何も言わず周囲は焦れている。真ん中も既に小波という女が出来ている。彼らは道場主の息子だったが、旗本たちに父と門弟を皆殺しにされ、その敵討をしようとしていた。翌朝恙無く?目覚めた「十兵衛」、乗せられて辻斬り退治に付き合う羽目に。幻之助はただからかったつもりだったが、翌朝になっても帰ってこない。しかし有難いことに、辻斬りにやられたのは奴じゃかった。美形3兄弟が一緒に風呂か。確かに仲いいな……しかしこっち方面でサービスがあろうとは。花の吉原で男ばかりで風呂に入ってたら、そりゃ噂にもなるわ。白鞘組というのは、お上の許可を得て廃絶浪人を狩る過激派集団のことだった。末っ子は捕らえられて責め殺され、兄たちは死を覚悟で最後の一戦に望む。そして彼らが、家臣の遺児と知った幻之助も走る。本日の殺陣は何時もと一味違う。というか別番組。長兄は銃弾に斃れるが、最後の一刀を振るった。「左京、お前だけは生き残るんだぜ、兄の分十郎太の分、父孫兵衛の分まで」吉原から辻斬り3名の「遺髪」が渡され、事件は落着。ただ1人生き残った男は、兄弟の遺骨を抱いて吉原を離れた。そして小波がその後を追っていく。そういや偽十兵衛どうなった。本当に十兵衛の代わりとして出しただけなのか?
2009年08月29日
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「お前様は、本当に千姫様なのかね……」なんて命知らずな男だろう。そんなこと言ったら生きて帰れるものも帰れなくなるじゃないか……!と思ったら、金貰って帰ってきた。しかも包みには、家紋も名前も入ってるって……間違いなく陰謀だ!お釜女郎久しぶり。千姫の乱交の噂を仕入れてくるが、皆「幻之助様の姪がそんなことするわけないじゃない」と相手にして貰えない。実際叔父さんは彼女を庇うが、徳川は好色の血が流れてるから、と言われると苦笑するしかない。「だが、千姫に限ってそんなことはない」もし本当なら斬るって……それはそれで酷い。幻之助はほうっておけというが、十兵衛は調べを開始する。不意打ちして肩を斬るだけって酷い侍だなおい。もうちょっと腕がいいのを待機させておけよ。「その男、どっかであったな」茶屋で一休みしていた千姫、町人たちに囲まれ暴力を振るわれかけるが、それを助けたのは通りすがりの叔父上だった。扇動者はどう見ても怪しいが、まずいことに後を付けされる駒がいない。噂によらず大人しげな千姫、そのまま吉原に同行する。彼女も徳川のあぶれ者、叔父上とは仲良しだった。「身に覚えなきこの一軒、くやしうございます」顔に似合わずはっきり言う姫様である。その頃十兵衛は、男漁りの姫様にあうべく、彼女の漁場に立ち尽くしていた。やっと釣れました。いや、こっちが釣られたのか?千姫の二度目の嫁入り先になるはずだった、坂崎出羽守には篠という許婚がいたが、彼女は男の出世のため身を引いた。彼女の伯父は江戸で同情を構えている。美談がどうしてこう転がるかね。人生なんて厄介なもんだ。別に千姫のせいじゃないんだけど。「その思い、千姫にぶつけてみりゃどうだ」幻之助は篠に姪に八つ当たりはやめてくれ、と言いにいくが、向こうにだって言い分くらいある。十兵衛の考えた策は、2人を直接合わせてみるというものだった。千姫はしっかりと謝った上で刃の前に立つ。そして篠は千姫に短刀を突き刺すが、それでも気丈な彼女のおかげで何とか和解はなった。急所を外れてるとはいえ痛いだろうに……流石鬼っこどのの姪。篠はひたすら私怨で動いていたが、伯父たちは老中の命により動いていた。そして心変わりした彼女を殺す。自分のせいで不幸になった人がいると分かった千姫は髪を下ろし、尼となった。嵐、普段のカマっぷりも好きだがアクションいいなあ。若いって素晴らしい。大御所は上手いけど重いんだよ、やっぱり。
2009年08月28日
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吉原で五度目のトラブル。一万人の口を養う吉原は一晩幾らの金が動くのかと、今をときめく尾張屋様は、吉原を丸ごと総揚げする。いやもう、呆れればいいのか褒めればいいのか。十兵衛は気に食わないというが、これはこれで大したもんだと思わないでもない。しかし三指に入る人気者・千代乃太夫は臍を曲げて中々出てきてくれない。花魁ってのは見栄を食って生きてるからな。ライバルたちと同席はやっぱり嫌か。元締めの本当は嫌なので、結局千代乃のわがままを聞いてやる。それは、行く事は行くが土足で金を蹴り倒す、というすげーものだった。野暮を野暮と言って何が悪い、というのは同意だが、ただじゃすまないだろうなこれは。座興で済ませてくれる粋人に見えるのか?尾張屋が。今度は火付けかよ!一体何が起こってるんだ。やっぱり尾張屋が黒幕なのか……。確かに吉原経営は儲かるだろうが、スケールのでかい乗っ取りだな。そういやこの話も、最後はやっぱり吉原炎上なのかね。十兵衛に、用心棒として雇ってもいいよと言う尾張屋は本当に清々しいまでに拝金主義者だった。現在の雇い主を盾に刀を捨てさせた状態でいうことか?裏切り者は責任を取って自決、孫息子は元締めに預けられる。元締めは帰還、吉原は元通りになった。
2009年08月25日
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千代乃太夫に五両払ったのに、顔を合わせただけなんて泥棒だと大暴れする勤番侍・安兵衛。これはルールなのに、と忘八たちもうんざり。一応侍だからたこ殴りにはしづらいしな……。まあ相手にされず叩き出すのが落ちにきまってるんだが、これが命を狙われている上に忠輝様の(ちょっと齢が離れてるけど)幼馴染。五十両必要なら、勘定方のスキルで吉原の経費を浮かして見せる!と言い出す。一晩たって頭が醒め、皆に頭を下げて回るさまはとても憎めない。「それでも侍か!」「人間ですよ」その臆面の無さに呆れていた十兵衛も、吉原の面々も、次第に情が移っていくのだった。しかしどっからどうみても小者で、とても命を狙われるようには見えない。しかも宮仕えがずっとい続け(を許されている)っておかしい。江戸家老から許可を得ている、と言われて十兵衛唖然。おまけに吉原に来た理由ってのが、「夜のお勤めが駄目」という……なんでそんな相談をご家老に?なものだった。安兵衛が褒めちぎっていた女房殿がやってくる。十兵衛の予想?に反し、それは垢抜けない、が人のよさそうな女。彼女は年上・百姓の出だったため親たちが承知せず、家老の養女にしてもらって安兵衛の嫁になったのだった。成る程、夜が駄目=子供が出来ないって大問題だな!しかし安兵衛の命を狙っているのは、その家老らしい。「お前さん、一体何者なんだ」「下肥勘定方」人を見る目には自信がある、という安兵衛。悪評紛々の忠輝様に遊んで貰って育ったらそうなるか……。彼は江戸城普請の際、三千両の穴が開いたのに気づいたが、信頼する家老に丸投げし、翌朝数字はぴったりあっていた。ああこれでいいか、と納得した彼は、元の数字を鼻紙にして捨ててしまった。女房殿は、いきなり侍たちが飛び込んで家捜しを始めたので、びっくりして吉原まで逃げてきたのだった。その中にはたしかに家老の手のものもいたのだが……家老に恋をかなえてもらった安兵衛は妄信を解かない。家老の目的は、安兵衛に三千両の使い込みの罪をひっ被せることだった。「勿体ねえ、か……」安兵衛は証拠を捨てた、と言っていたが、あの性格なら紙を捨てるわけが無い。本物の帳簿は、彼の長屋の障子の裏紙となっていた。安兵衛はこれで出世するが、忙しいので結局下肥勘定方に戻して貰う。それはいいんだけど、女房殿にまで四十八手を訊ねられたら……どんな顔をすべきだろう。
2009年08月24日
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今日は十兵衛の弟、友矩のお話。上様に気に入られ、4万石の大名となる。結構クールかつシビアな家光様の大盤振る舞い、最近この2人の(著名な原作者の)ホモ漫画が……いや、この話ではまさか違うだろうけど。上様に嫌われて追い出された長兄は素直に喜んでいるが、周囲は不満たらたら。友矩はまあわりとブラコンなのだが、政敵の大名たちにより、兄と戦う羽目に。他流試合ってだけでも嫌がった上様、友矩が十兵衛に勝てるのか、と怯むが、お気に入りの「武芸指南役」に危険な真似をさせたくないというのは流石にどうかと思うぞ。兄弟なのに、ってのも弟を死んでも許さなかったあんたがいうなって感じだし。息子たちが戦うことを知った父は、わざわざ吉原まで因果を含めに来る。赤の他人は、兄弟の死闘だと勝手を言って管を巻く。いいけど、その女どもは全員十兵衛の味方だぞ?友矩は進んで「死闘」を行おうとするが、兄にはその気持ちがいまひとつわからない。一回目の勝負は幻之助の物言いでお流れ、しかし十兵衛は弟に負けたと認める。鬼っこ殿は無理やり登城、甥っ子に説教を食らわし、「友矩次第」との約定を取り付けるが、それってそっちで勝手に説得しろってことか。五万歩くらい譲ってくださったと思うが、中々難儀な話だな。兄を憎んではおりません、出世のためと思われるならそれでもいいです、という奴を説得って。そして父も十兵衛を斬りに来る。この人って親子の縁の人の義理も捨てた畜生には違いないが、結構好きだね、清々しくて。人の親としては嫌だが、人斬りとしてはいいんじゃないだろうか。友矩は「柳生」にまとわり着く悪縁を全て兄に押し付けて殺そうとしていた。顔は美しいが素晴らしくダーティだな。かなり無理してるが……。二度目の対決は兄の勝利、兄弟は仲直りするが、政敵たちは「ご指南役を暗殺した」十兵衛を殺そうとかかってくる。友矩は一命を取り留めるが、上様は素直に騙され、柳生家にとっては(吉原組にとっても)踏んだり蹴ったりな結果に終わるのだった。
2009年08月23日
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叔父だろうと怖くは無いぞ、と気勢を吐く将軍様。怖くないならほっときゃいいのに。性悪のゲセンと行き当たった十兵衛、茶碗をひっくり返されたことを口実に叩きのめす。しかし諏訪まで自力で帰れない娘たち、吉原で下働きをすることに。彼女たちの話から、どうも諏訪でなにかあったらしい、と知った幻之助は調査に動く。上様から預かった忠輝様が出奔なされたのが遠因、と恨み言を言われました。うん……それはそうかも。厄介者だからって逃げちゃ駄目だろ。でも一見素朴な小娘どもは実は密偵とか、今回は随分手が込んでるな。茶室の周りは刺客がぎっしり。しかし屋敷の周りは吉原の衆がぎっしり。夜半、鐘太鼓に三味線で騒ぎ立てた挙句火をつけるぞ!と脅しをかける。折衷案は、忠輝様が藩取り潰しの陰謀を潰す、というものだった。で、前半終了。続編なのか?これから旅をしたら、斬りあいの時間しか残らないぞ。関所で足止めされた、農民夫婦、旅芸人の一座、自称柳生十兵衛、虚無僧2人組。皆纏めて詮議の場に連れて行かれる。誰か幕府の密偵か、誰が忠輝様の手のものかわからない、というわけで全員殺すことに。しかしそれも罠のうちだった。殺されず、逃げもしなかった面々は疑いが晴れたとして解放しとなる。いや、幕府の密偵が手形一つ持ってないなんてそんなことあんのか?と、本筋に関係ないことばかりやたらと気になる話だった。
2009年08月21日
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付け馬十兵衛、元某藩指南役、神崎の息子十兵衛と出会う。十兵衛の父は寝たきりだが、息子は立派に育っているし周囲の町人たちにも愛されている。腕をなくした男は、代わりに息子に剣を教えて頂きたいと吉原の十兵衛さんに頼むのだった。親子が住むおんぼろ長屋は、悪同心に立ち退きを迫られている。付け馬は着物しか取り上げられなかったが、それでも2朱(基本料金)にはなった。武家出身の遊女は十兵衛にお背中流します、と言うのだが、逃げ腰の十兵衛は女が怖いのか。いい年をして。ファザコン十兵衛は同じくファザコンの神崎十兵衛のことで頭が一杯。「仇の名は?」「柳生但馬守宗徳!」愛する父の名を出されて十代硬直。彼らの藩は幕府に目をつけられて潰された。まだ幼い若君は暗殺された。そして父は腕を切られた。トドメ、姉は困窮から吉原に身を売った。既に侍でない姉は、「十兵衛様はいい方だし怨んだってしかたないわ」と割り切っている。父はすでに柳生宗徳を怨んでいない。むしろ自虐のほうに向いている。しかしまだ幼い十兵衛は、仇を討って立派な侍になるという考えに固執している。「お願いです、謝らないでください、わたくしは父上が好きなのです」元剣客は子供たちの足手まといとなったことを詫びる。弟を父の二の舞をさせたくない姉、「名乗ってください!」と十兵衛に頼む。家族3人、考え方はばらばらだがあんたのその厳しさも十分侍らしい。「一つや二つの命でうろたえるな」愛する父が口にしても許せない台詞を、ただの同心に口にされた十兵衛マジ切れ。名乗った上でぶった斬る。結局2人の十兵衛のきりあいは無かったが、この子はこの先どうなるんだろう。行商夫婦が面倒みつつ、姉が仕送りして医者にするんだろうか。中々、そううまくもいかないと思うが……。
2009年08月19日
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吉原に売られてきた貧しい娘たちを眺める忠輝。此処にこられただけでもめっけもん(他の遊郭とは待遇が天地の差)だが、いきなり体を検分されるのは確かにかわいそうだ。逃げ出そうとした娘は激しい折檻を受ける。「私はしょんべん臭いのは好きじゃないね」同業者に手付かずを世話しますよ、と言われた旦那、初物は好みじゃないと渋い顔をしていたが出てきたおのぶが上玉でにっこり。しかしこの場に出てくるのは、おのぶではなくおしののはずだった。しかもおのぶは、翌朝首なし死体で見つかる。すり替えトリック?かと思ったが、十兵衛が生首を見つける。問題は、「おしのとは何者か」に。幻之助、用心棒の話を一度は断るが、酒と女にあっさり手のひらをひっくり返す。おのぶは本当は遊郭に身を沈めるような出自ではなかったが、養女に出されその親が零泊してこういう次第になった。おのぶの双子の姉は、藩主の側室となることに決まっている。酷い落差だなおい。しかし今更おのぶの実父は、彼女を取り戻そうとしていた。幻之助暗殺を命じられた女は、己が先に毒の酒を飲み危機を伝える。別に死ななくてもいんだよ、死ななくてもいいし死ななくても伝わるんだ。死ぬほどの罪も義理もない!双子だというので別々に育った姉妹、幸福に育った姉は身売りをするという哀れな妹と入れ替わる。それ自体は(すぐに逃げ出す、という甘ったるさはおいといて)美談だが、その結果義父が自分と間違えて別の娘の首を撥ねてしまい、実父はいなくなった姉娘の代わりに妹娘を取り戻そうとし、結局どちらも自滅という最悪の結果に。姉妹は悪くないといってやりたいが、それにしても善意で死んだ娘たちが気の毒だ。
2009年08月12日
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年季あけを控えた遊女。「でも私、殿方に抱かれるのが大好き」と言って浮舟太夫の男を押し倒す。太夫のお許しは貰いました!っていいのか太夫。というかそれでいいのか幻之助。十兵衛の元にやってきた立派な身形の侍、それは六万石のれっきとした大名だった。二万石にしては押し出しが立派だね。このころはまだ大名の内証は苦しくないのか。しかし上様たちは彼を陥れて藩を潰そうとする。無事吉原を出た元遊女おしず、雨宿りの最中「ご拝領の脇差を盗み出す」という相談を聞いてしまう。幸い顔見知りの忘七が彼女を見つけ、舟の上に引き上げてくれたが、男の身元は独特の装束で敵にそれと見破られた。下々の者には「昇り竜の脇差」とか言われてもなんのことかわからないが、彼女が命を狙われていたことはわかる。おしずは国許に帰り、忘七はこの話を主役コンビの元に持っていく。十兵衛がおしずの故郷の元に行き、幻之助が刀の持ち主に張り付く。って逆だ逆!知り合い同士だとやりづらいのか?それより砥ぎ師の爺さん守ってやってください。父は亡くなったが、恋人の作蔵は嫁も貰わずおしずの帰りを待っていた。しかしやってきた十兵衛は、安全になるまで吉原に隠れていろという。確かにそのほうが安全だが……中々そうもいかないよ。男がどう思うか……。作蔵は、既におしずを売っていた。おしずは殺され、作蔵も殺される。しかし彼女の命が2両か……若くは無いけど、これほど垢抜けた女なら下賤に売ってももっとするのに。何とか和泉藩取り潰しの陰謀ぶっつぶしてやる!が、明日までに脇差が戻ってこないとそれでおしまい。どうする、まだ黒幕も特定できてないぞ。すっかり切腹する気でいたら、差し出された脇差は元凶の昇り竜でした。分かりやすい意匠っていいね!登城してきた和泉守に上様は呆気、しかし本物では仕方ない。笑い飛ばすさまはそこそこの役者だった。
2009年08月11日
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主役が「ヒデキ感激!」って時点でもう異色の時代劇。主人公コンビは柳生十兵衛と松平忠輝、舞台は吉原だ!諏訪に流された忠輝様、姿を晦ます。それを調べている遊女・揚羽。兄の将軍家光はその居場所を探していたが、入ってきた情報は「15年前に姿を晦ませた柳生十兵衛が、吉原に潜んでいる」というものだった。吉原で忍び集団に襲われた十兵衛、忘七たちに助けられる。連中は吉原の総名主・京屋庄左衛門の部下。十兵衛は吉原の用心棒になるかわりに花魁・:浮舟の客となるが、彼女には幻之助という恋人がいた。吉原には忍び(根来)の女が多数入り込んでいた。浮舟も揚羽もそう。しかしその目的は、まだわからない。女を巡って張り合うことになった十兵衛と幻之助、しかし互いに刃を向け合ったまま一晩、動くことはなった。「十兵衛と五分の勝負をするとは、一体何者でしょう」それは多分、浮舟太夫が知っている。将軍は横紙破りの叔父を忌々しく思い、刺客を差し向ける。悪党というより冷酷な市政者なんだろう。若くていい男だけど。しかし百鬼夜行の吉原で、恋人に夜毎命を狙われながら平然としている男をどうこうできるのか?13年前、大阪夏の陣。浮舟の父は、癇癪を起こした忠輝に斬捨てられたという。しかしそういう性格かどうかは付き合ってみればわかるので、やる踏ん切りがつかないんだろう。部下たちは、「なんのために忍びになって、なんのために遊女になったんですか!」と主張。「まっすぐで優しい気性こそご政道には邪魔なのだ!」うわ実も蓋もない。揚羽の恋人は、浮舟=姫を騙している連中の一味だった。その真実を知った彼女は遊女に人権などあるか、とめった刺しにされ殺され、捨てられる。根来メンバーは忠輝にやられたんだ!と早合点しかけるが、そこにやってきた十兵衛が13年前の真実を語り始める。「さしあたって井出だな」最初のターゲットは揚羽の恋人。井出に吉原焼き討ちの計画を持ちかけられた上様は「女子供を……」と一瞬躊躇うが、結局黙認。これは最終回に説教食らうオチだな。井出は手勢を率いて吉原に乗り込むが、大門の向こう側では既に鬼っこさまたちが手薬煉引いて待っていた。JACの殺陣久しぶりに見た。王道ではないが、華やかでいいね。しかし何故主題歌がヒデキじゃないんだ。
2009年08月10日
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舞台は両国。千代と名乗って茶屋でバイトをしていた百舌鳥、鷹と再会する。鷹は足を洗えと何時もの説教を食らわすが、当人にその気はなし……でもいい雰囲気の男はいる?信綱は病床の春日局の招きを受ける。彼女は自分の死期を悟っていた。昔「一生薬は飲みません」という心願をたてていたので、何があろうと薬は飲まないし治療も受けない。そしてそのまま死に至る。風呂に入っているときに襲撃を受けた鷹、あざみの花があったことから薊の所縁のものの仕業ではないかと推測する。一方の信綱は女中が身篭った状態で首吊り、世間に悪い噂を立てられる羽目に。父に監督不行き届きを詫びるものの、「詫びはいいから認めてください」これはどうしようもないわ。確かに父としては、嫁入り前の過ちより殿様の手がついたほうがいいんだろうけどさ。鷹だけは「信綱じゃない」と信じている。上様のお側用人が襲撃を受ける。鷹は一連の事件が、10年前の忠長公の遺恨から将軍の側近を狙ったものと当たりをつける。鷹個人を狙っているのは薊の兄の左源太、直接薊を殺したわけではない鷹としては複雑な気分。信綱の周囲には既に複数の間者が入り込んでいる。10年も前の話だし、権力闘争に負けてとばっちりなんて運が悪かったですませろよ……。怨んでどうなるもんでもないだろう。「正義vs悪」じゃないんだ。千代をくノ一と知らず口説いている呑気な男、幼馴染が松平家に仕えていることを知り、苛立ちから悪口を吐き散らす。しかしそれが、松平 信綱の暗殺を防ぐことになるとは思わなかっただろう。母の名を偽名に選んだのもまずかったな、小夜。忠長公の忘れ形見か。(この作品では)あんな男に本気で惚れた酔狂な女がいたのか。そしてこの番組、いつの間にか10年以上経ってるんだね……。腐れ縁といいつつ信綱を助けてやる鷹は、ツンデレにもほどがある。女の心変わりのおかげで命拾いした信綱だが、鷹は自分を仇と狙う男との決着をつけねばならない。裏切り者とはいえ、近習頭が主の娘を斬るなよ。小夜の遺体を抱きながら、参拝や鷹をもう一度雇う算段をする信綱を見ていると、こいつ命を賭けて助ける価値があったのか疑問に思う。鷹と百舌鳥が何処に飛び立ったか、それは当人にもわからない。
2009年08月09日
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ゲストは丹波哲郎。改易が相次ぎ、浪人が江戸に大量に流れ込む。治安の悪化を恐れた浪人の帯刀を禁じ、旗本奴たちは罪も無い浪人たちを切り捨てる。いい気になった連中は続いて芸人の娘に難癖をつけるが遂に見かねた鷹にぶっ飛ばされるのだった。腕も無いのに1人だけ鷹と戦おうとした侍、裸に剥こうとした娘に医者に連れて行ってもらう羽目に。運んでいった先の医者は、悪い奴でもちゃんと手術してくれた。ほっといたら死ぬとはいえ運のいい男である。鷹が一目も二目も置く先生は医者としても立派だが浪人としてもカリスマ的存在、謀反に誘い込まれる。きっぱり断るが、無論それですむわけがなかった。スポンサーの存在まで臭わせた以上黙って返すわけにいかず、銃撃しようとするもあっさりと見破られた刺客は格の違いに打ちひしがれる。押し切り強盗も辻斬りも、全て旗本奴の仕業。先生が捕縛されるよう仕組んだのもそう。「もう猶予はなりません」鷹はとうに刀を捨てた男を鼓舞というか唆し、一緒に旗本奴の巣に殴りこむのだった。しかし乱戦に槍は不向きだな。旗本奴のボスは1人だけ生かされた上晒し者に。浪人対策は修正され、先生はしばし旅に出る。
2009年08月08日
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勘定奉行の娘琴、さらわれ玩具にされほっぽり出され、火事を出してしまったダメージで気がふれる。たまたま出会った鷹にくっついて歩き、鷹は「道端に狂い咲いていた花」と彼女を黙認することにする。男たちを唆した女・槇は何者か?勘定奉行の屋敷に身元を確かめにいった鷹、家人の煮え切らない喋り方に苛々。槇は逃げようと言ったお手つき浪人を船から叩き落し、棒で突いて水死させる。彼女は武家の出だったが、道を誤って船宿の女主人に納まっていた。調べに来た鷹を金や色気で落とそうとするが、うまくいかない。しかし「窮屈だから家を出た」は明らかに嘘だろう。勘定奉行が娘を迎えに来て、琴は家に帰る。槇は使い込みで切腹させられた旗本の娘だというが、鷹は「少しは槇の身になって考えてみたらどうだ」おや、優しいね。他の男は使い捨て、しかし板前の弥七には結構デレデレの槇。家が離散した際、最後まで一緒にいてくれたのは彼だけだった。弥七はもうこの先は平和に暮らそう、と提案するが、槇は「他人を地獄に地獄に落としておいて何を今更……」。これは性格の差か、主犯と従犯の差か。槇は勘定奉行に怨みがあるからといって、娘を自分と同じ目に合わせたことを悔やんでいた。「そっ首頂きたいところだが、てめえはお琴さんに免じて許してやる」じゃあ何を死に切り込んだんだ。せめて弥七の死体回収してやってください。復讐の代償は弥七の命。鷹に名刀を持ち出された勘定奉行は任を解かれる。槇と琴がどうなったか、それは作者にでも聞いてみなければわからない。
2009年08月07日
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根来くノ一霞、薊を呼び寄せた理由は何か?ついていった先には、根来忍者の棟梁の妻しぶき。多くのくノ一を従えているが、助っ人・薊にはそれなりに丁重。目的は、柳生十兵衛と鷹を倒すこと。だが、部下たちは風魔の手を借りることに反対していた。鷹は十兵衛に(眼帯という看板を掲げているから)一目で気づくが、向こうは最初思い出せなかった。信綱の話題も出るが、鷹は「もはや無縁」とばっさり。柳生流は道場剣法と侮られつつあったが、それでも十兵衛は冥府魔道を行くだけあって強かった。十兵衛、「父に似ている」という百姓娘に話しかけられる。しかし背が高いねお嬢さん。十兵衛とかわらんとは。その後も、夜伽をすると称する女が湯殿に入ってくるなど、女難てんこ盛り。成る程腕が鈍る暇も無いな。無邪気な小娘役の薊、罠にかけたはずの十兵衛次第に情が移ってきた様子。本気でファザコンなのかもしれん。毒を飲ませるも、思わず追いかけていってしまう。十兵衛は芝居に気づいていた、しかしそれもいいかと毒を飲んだ。「遺体は川に流してくれ。頼むぞ」凄いな、十兵衛を殺してしまう話なんて多分始めてみた。遺言どおり遺体の始末をした薊はブルー。次のターゲットは鷹、だがまさか腐れ縁の薊が近づくわけにもいかないだろう。と思ったが、なんか結構傷ついている薊は鷹に接触した挙句、十兵衛を殺したことを話してしまう。鷹はしぶきに捕らえられ火あぶりにされるが、何故か薊が助けに来る。怨念の女の中に、どんな変化があったものか。「死ぬなよ。俺を終生の仇といったはずだ」自称くノ一になりきれなかった女、ただの女として死亡。
2009年08月06日
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ゲストは山城新伍。一人旅の百舌鳥、斬られた男から伝言を預かる。どうもやばい符号が満載だったが、まあ忍びなので大丈夫だろう。人斬りの浪人、旅籠の女中・お雪の顔を見て凍りつき、そのまま逃げ出してしまう。お雪は武家の出で兄を探していたが、肝心の兄の顔がわからなかった。百舌鳥は旅籠で働く太助に遺言を伝え、遺品を渡すがそれを覗き聞いている男がいた。生憎旅籠に部屋が無く、百舌鳥はその得体の知れない男と同室となる。「オレは暗闇の源太ってもんだ」彼は百舌鳥を同業者(盗人)と睨みぺらぺらと話しかけるが、残念、盗人じゃございません。山城さん、顔だけならよくわからないが声は昔から変わらない。一年前、山賊が一万両盗む大事件があった。それにあたりをつけた百舌鳥は大食い芸で話を聞きだすが、その結果襲われることとなる。危ないところで鷹登場。寝込みを襲われた百舌鳥はあっさり撃退。源太はいきなり侍口調になって自分の事情を語り始める。なんかあまり話が繋がってない。お前寝ぼけてるんじゃないか。要するに、様々な理由で一万両に関わりあった面々が宿場で唯一の旅籠に集まってしまっている。これは偶然か、誰かが仕組んだことか?事情がある程度の見込めている人間はいいが、たまたま夜中に目を醒ました女中、様子を伺い口封じに殺されかけるのだった。それを助けてくれたのは、旅籠に泊まらず始終(彼女の)様子を窺っていた浪人だった。源太、ご老女様の寝所に潜り込んで口説き落とす。年増女は銃を突きつけるが、「殺されても本望」と言われて結局落ちる。大奥のご老女様とは真っ赤な偽り、「夜嵐お竜」と呼ばれる大物の女盗賊だったが、(当人の言葉を信じるならば)ただの侍出の男にひっかかってどうする……。成る程、自分の魅力に自信がある女はこうやって身を誤るのか。目の見えない(見えなかった)妹のために身を持ち崩した男、妹のために鷹に見逃される。兄においていかれたお雪は気が抜けたようになるが、舞台はまだ一幕以上残っていた。「オレとしたことが、幕の引き方を間違えたぜ」「お兄さんはね、一万両を取り返すために命を賭けたのよ」客観的にみれば無駄死にだったが、それでもお雪は「兄は立派に死んでいった」ことを支えに生きていく。
2009年08月05日
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……このサブタイトル、楽天で許されるかな……。なんの変哲も無い小さな宿場、しかし暗闇祭りの五日間だけはお客が大勢来る。その祭りで若い娘が何人も行方不明になっているというので、親は祭りにいかせまいと躍起になっている。鷹は恋人をむりやり連れて行かれた男・新吉の死体を見つけたことからこの事件に関わってしまうのだった。村人たちはお静の簪を持っていた鷹をかどわかし犯と決め付けるが、お妙という娘だけは彼女の行方を知りたさに鷹に話しかけてきた。リンチから逃れた鷹はお静探しを始める。鷹が飲み屋でであった若いちんぴら、伊之吉の仕事は女郎に売られた女の説得役。確かに親孝行だ……親が女郎やを経営してるんだから。新吉が死んだことを知ったお静は自ら首を吊る。男を食って暮らすことの何処が不幸だ、と思っていた伊之吉、動揺を隠せない。久々登場の百舌鳥、入浴中に着物を盗まれ、往生しているところを鷹に救われる。声を出せば女の人が助けてくれると思うが、そうすると鷹にあえなかったかもしれない?しかし婀娜っぽすぎて身売りの田舎娘には見えない。あれ以来元気が無い伊之吉、下働きをしている小娘=お妙に目をつける。その日のうちに彼女にいきなりプロポーズ、女を見る目に自信はあるんだろうが早いなおい。鷹の密偵として入り込んだお妙は、思わぬ成り行きに戸惑うばかり。お妙を探していた伊之吉、お静の幽霊を見て仰天。お妙は幽霊なんて信じてないし怖くない。実にみっともない話である。「表に誰かが待っていますよ」女郎に言われて表に出てみれば、菰包みの中に新吉の死体があって、それがお静を返してくれと迫ってくる。まあセオリー通り、鷹のお芝居でした。新吉はたらしの1人だったが、お静に本気になり一緒に逃げようとして殺された。伊之吉はその一軒の後始末を任されたわけで、女郎屋一家は女を売る組織とは直接関係ない。そして女たちは、神事に紛らわせ運び出されようとしていた。一味は全てを鷹に押し付ける気だったが、女、金、証人と揃ってはどうにもならない。事件解決に協力した伊之吉は、「まだ信用できない」というお妙に一年後の再会を約束する。つか一年後にまた会いましょう、と言ってもらった時点でまず大丈夫だと思う。
2009年08月04日
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姫君の輿入れの駕籠に襲撃がかけられる。またしても、ただ野道を歩いていただけで面倒ごとを頼まれてしまう鷹だった。身代金は10万両、期限は三日。そんなの出せると思ってるのか?輿入れの責任者である城代家老、腹を斬るよりきつい立場に。城代の子飼いの主馬、1人だけ消えたことから逃げたか、裏切ったかと邪推される。実際は鷹に頼んで助けて貰ったのだが、半死半生のくせに「姫を取り戻すまで城には戻らない!」とか言ってる。運び込まれた先は知り合いの医者宅、だが姫をさらった連中はその命を繋ぐため、事態の関係者とも知らずその医者を呼びつけるのだった。思わぬ大事件に巻き込まれた医者はがくがくの挙動不審、鷹は代診と称してかわりに行こうとするが見破られる。すっかりびびった父は三猿になりきろうとするが、娘のふでは主馬に気があるよなどうみても。このまま黙っているか?移動の際には駕籠のうえ目隠しをされていたが、波の音がしたのは覚えている。そして白い花が咲いている屋敷。姫は病気なので、急がないとお亡くなりになるかもしれない。が、中々それらしい屋敷はみつからない。おまけに意識が回復した主馬は、手がかりは何もないのに出て行ってしまう。いや、彼には「兄の兵馬が怪しい」という手掛かりがあった。ひねた兄、二度に渡って弟を殺すことを躊躇うが、主馬にすれば世話になった家老を切腹させることもできない。姫を盾に逃げる鷹。うん、思いついたけど実行するのが凄い。さすがに主馬は姫を背に庇ったぞ!切っても切れぬ兄弟の絆が、後味がいいのか悪いのか……。詳しい後始末はわからないが、姫は後に無事輿入れしたとのこと。
2009年08月03日
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ゲスト・松方弘樹。旱魃と役人の強奪に苦しむ人々。大名主は身銭を切って米を配るが、役人たちは病の彼を抜け荷と罪人として引き立てる。娘の志摩は父にかわり、直訴すべく旅立つ。たまたま彼女の窮状を知った鷹は、その手助けをする羽目になるのだった。鷹の旧知の「不知火の隼人」、鷹を松平の密偵と嘘をつき?悪代官に自分を売り込む。お尋ね者から足を洗いたいというが、それは本当に本音なのか?見るからに破滅型だが。そもそも鷹は、まだ助っ人を引き受けていない。鷹を助けてくれたのは、隼人の母だった。そして志摩の父の死を知った鷹は、隼人と戦うことを選ぶ。不意打ちしただけあって、隼人の腕は鷹に及ばない。そして結局鷹の味方につく。「オレは、今度生まれ変わったら、きっと、きっと……」どうしたかったのか。隼人は鷹への借りを返し死亡。鷹は再び羽ばたく。
2009年08月02日
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信綱に夜釣りに引っ張り出された鷹。最近天下泰平で、彼を働かす必要が無いので繋ぎとめておく必要を感じたらしい。信綱は数日後、将軍の叔父に呼び出され、お楽の方の子である竹千代君を世継ぎとすることについて問いただされる。彼は母の血筋を気にしているのだが、あっさりと言いくるめられてみせる。江戸に出てきたばかりの若侍数馬、雨宿りに飛び込んだ茶店で百舌鳥に声をかけられる。敵討の彼は、初対面の彼女に頼るつもりはなかったのだが、父の印籠を拾ってもらったことから全部喋ってしまう。鷹は押し切られて数馬を居候させるが、仇探しには手を貸さない。元々、敵討とかあまり建設的だと思っていない様子。「百舌鳥殿がいなかったら、私はとっくに諦めていたかもしれないな。ありがとう」仇は中々見つからないが、二人はいい雰囲気。しかし数馬は妹を人質にとられ、鷹への刺客として送り込まれたのだった。「はっきり言ってやる反吐がでるほど汚い役をやっているのは数馬だ」敵討が始まるものの、鷹はそれを「三文芝居」と指摘して止めさせる。そして鷹は珍しく捕らえられる。百舌鳥に情が移り、殺せなかった数馬は使い物にならないとして拷問を受ける。とりあえず一仕事したんだから「狂い死にさせる」必要はないのだが、闇公方の趣味なのか。妹は兄の助命のため、かわりに汚い仕事をさせられることになる。敵の目的は、鷹をつかって信綱を失脚させること。瀕死の数馬、紀州家の頼家こそ闇公方の正体だと明かした上で切腹。信綱は「こんなんでも御三家だから」と斬る事を止め、ここで鷹との縁は切れた。「鷹は去った。これでよい」頼家は隠居。鷹は江戸を去る。
2009年08月01日
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旗本奴と町奴が昼間っから睨みあい。遂に旗本が刀を抜き、大立ち回りが始まる。たまたま現場にいた鷹、ついでに突っかかってきた旗本を斬ってしまう。喧嘩はやくざの負け、だが鷹にやられて気を失った男は町人たちに笑いものにされ、逆上して彼らに切りかかる。旗本・筧の死体が屋敷の側から見つかる。手にかけたのは、同胞をわけもなく殺された仲間。渡り仲間同士が怪しげなコミュニティを築き上げつつある、と信綱はむりやりにこの仕事を鷹に割り振った。実に鬱陶しい話である。鷹が終始嫌々やっているんだからどうしようもない。鷹は町奴たちを助け、連中の中に入る。とっても胡散臭いのだが、侍装束で行ったのがかえってよかったらしい。しかし連絡をつけるため側を離れたその間も、事態は動いていた。いくらしつけのなってない悪がきとはいえ、子供をさらうとか破滅の臭いがぷんぷん。母は子の助命を願いこうべを垂れるが、小十郎は聞いてくれないし亭主たちも突入する気になってるし……。彼の狙いは喜助たちを無事に逃がすこと、だが鷹は子供殺しまで許すつもりはなかった。喜助と、小十郎の妹はもう逃がす算段つけてるけどな!小十郎は盛大に斬り死にするが、鷹はそいつに罪を被せる気なのか、旗本奴を片端から斬って回る。生き残ったのは、妻が命乞いをしてくれた1人だけだった。町奴の反乱(未遂)は敵味方に多くの犠牲を出しながらも終結。喜助と扇は何処かに旅立っていった。
2009年07月31日
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海で異人のどざえもんが上がる。純朴な猟師たちは役人を呼びに行くが、戻ってみれば死体は消えていた。しかし事件はここから始まる。大嵐でポルトガルの船が沈む。死体が消えたのは、単にかっぱらいの仕業にも思えるが、鉄砲鍛冶の弟子が姿を消したとなるとどうも気にかかる。どざえもんの懐にあったのは、銃ではなかったか?消えた竹次郎には、能の家元の跡取り娘という身分ある恋人がいた。しかし静香様は芸の道より男がきにかかる。竹次郎は鉄砲のほうが大事。すむ世界が違う2人がどうして知り合ったのかと思ったら、間に女友達が1人挟まっていたのか。お嬢さんはポルトガル語を翻訳して貰いに行く。2人はたまたまぱくった新型銃の設計図を再現することに賭けているが、風魔だの欲の皮の突っ張った連中は別の理由で完成を待ち望んでいる。だが、竹次郎にとって大事なのは一生懸命組み立てたそのプロトタイプで、いい環境で銃を作れるとか心底どうでもよかった。ものづくりに賭けた青春なんてそんな価値観だな。でも迷惑な趣味だ。2人の夢は無残な終焉を迎える。そしてお嬢さんは銃を海に投げ込む拾って帰らなくていいのか、鷹。自分が風魔なら一冬越しても海を漁るけど。
2009年07月30日
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ご朱印が盗み出される。容疑者は上様のお手つきばかり四人と、京から側室になるべくやってこられた慶光院様。期限は二日!中々面白そうだ、と珍しく素直に引き受ける鷹だった。慶光院、墨屋に化けた鷹に落し物を指摘され、「取ってください」。権高というか、退屈で構って欲しいのか?女たちの素性は伊達・前田・蜂須賀・島津とどれも外様大名。そんなのばかりに手を出したのか……。百舌鳥と朱鷺は侍女として内偵中、でもそう簡単に判子は出てこない。で、考えたのが「火事騒ぎを起こせば大事なものを持って逃げるだろう」だった。寝ているところを叩き起こされ、皆上を下への大騒ぎ。そして慶光院と薩摩出身のおみわの方が容疑者として絞り込まれる。やっぱり生きていた薊、薩摩藩に風魔を売り込みに行くが断られる。侍女たちは慶光院を慕って鷹にもかかってくる。よかったね鍛えているフェミニスト相手で。でもご朱印は、結局彼女の元にあった。「盗まれたものかどうかはわかりません。私は公家の娘です。公儀が困っても構いません」御所は食い詰めている。お米を頂くために江戸にやられた慶光院、たまたま手に入れちゃったご朱印だが、これと心中する覚悟。世間知らずで強かってたち悪い。かわいげだけは十二分にあるしな……。ご朱印に取られたかと思ったが、慶光院が「うっかりと」(鷹から)隠していた。それを彼女が取り出してきて一件落着。鷹たちは大笑いするが、薊は面目丸つぶれとなる。「墨やさんにしては、お手が汚れてませんでしたわね」要するに、初対面から怪しいと気づかれていたと……。最後の最後までやっつけられた鷹、公家のお姫様が自分に気があったのかどうか自問自答。そんな単純なものじゃないとわかりながらも「そんな女じゃない」。要するに気があるのは鷹のほうなんだろう。男心も中々複雑だった。
2009年07月29日
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首をくくって死んだ女郎は、死んだ筈の公家の姫君だった。そして最近、貧乏な公家の娘の死亡届けが相次いでいる。鷹たちは京に事情を調べに出かけるが、早速刺客が襲ってくる。次にやってきたのは、江戸に売る女を一晩買ってくれという話だった。公家の娘たちは鷹に逃げろと唆されるが、家族が心配だからと断る。じゃあ江戸の老中の屋敷に逃げ込め、と一筆書いてやった鷹は、女を連れていた連中を叩っ斬るのだった。京では、姫売りの公家たちが乱痴気騒ぎ。公家が自分たちの娘を売るとは部外者には考えづらいが、しかし消えた人数はハンパないし、金持ちの妾のなかにもそれらしいのがごろごろ。娘を渡さなかった公家は拘束され、娘に対する人質とされる。要するに貧乏人に高利の金を貸し出して娘を取り上げるというよくある話なのだが、姫さんたちが皆いい子なのでやっぱりむかつく話だ。首謀者たちは島送りに。鷹たちは公家たちの貧窮も悪いと信綱に噛み付くが、さすがにそちらはどうにもならない。かと思いきや、石高が倍になって一件落着。……いや、それでも安すぎるんだけどさ……。
2009年07月28日
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黒装束の辻斬りが横行。しかも何度もきりつけるという、腕が無いのか趣味なのか。まあこの格好の人間がやる辻斬りなんて趣味に決まってるけど。夜遊びを覚えた上様。老中・信綱に問い詰められてものらりくらり。なにやら表情に覇気が無い。世情には、上様が辻斬りの正体だというとんでもない噂が広がり始めていた。で、いつもどおり鷹にお鉢が回ってくる。「面白い。オレに将軍家を斬れと」綾姫は急死なされたらしい。鷹は「上様の辻斬りをやめさせる」ことを引き受けさせられる。が全然やる気がなかった。姫が生きておられたら、朱鷺が口をきいてくれたかもしれないのに。忍も人の子、身内が斬られて初めてやる気になる。だがお忍びの上様の目には、何故か殺気がなかった。鷹は上様の犯行か否か疑うが、朱鷺は突っ走る。上様はご大身の若君と称して、植木屋の娘・お楽との逢瀬を楽しんでいた。正妻がなくなったばかりだというのに、この男は……!しかも実は公家のご落胤でございます、とかそんな阿呆な話を信じるのか。賢い殿様で通してきたがこんなもんなのか。お楽にはいい縁談が持ち上がっていた。しかし父は、得意先を失っても娘の恋を選ぼうとする。あれ、てっきり辻斬りの一味だと思っていたが……。上様は10日お見限り、江戸城は平和だが親子の暮らしには嵐が吹き荒れていた。身投げ女を引き上げた鷹、「若様を探し出してやる」と請合う。そして「若君」は鷹により城外に連れ出され、そして本当の辻斬りが姿を現す。辻斬りの正体は、先代将軍の隠し子だった。思わぬ展開に呆然となる上様、腹違いの弟にあちこち切り刻まれた後で鷹に助けられる。そして鷹にぶん殴られる。鷹は上様の命を助け、「将軍家の汚点」を抹殺した功を盾にお楽を大奥入りさせることに成功。1話から見ているこっちは中々複雑な心境だが、とにかく1人の女が幸福を掴むのだった。
2009年07月27日
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今日は千姫のお話。二度目の夫とも死にわかれ、仏門に入ったもののご乱行。……と言われているが。実際はどうだったんだろう。将軍の姉の悪評紛々というので、遂に鷹に暗殺指令が下る。でも当人はやっぱりその気があんまり無い。百舌鳥は、「朱鷺様は姫様に同情するから無理でしょ」とナマイキな口をきく。しかし老中の息子が、門前でさらわれるとは凄い話だ。若い男は家に閉じ込めとけってか?鷹は駕籠同士をぶつけてうまくすり替わり、千姫の館に生贄として潜り込む。千姫は、多分何処かに隠されている。敵は騒ぎを起こせれば細かいことはどうでもよかったが、鷹は騒ぎを起こすことを好まない。風魔の薊は千姫を殺しに行くが、ぎりぎりのところで躊躇ってしまう。しかしすっかり世を捨てた姫は、江戸に帰るより殺されたほうがましという態度。「梅の花に囲まれて、天女のような貴方は既にこの世のものではなかった」だから殺さなかった、という薊。薊をどうにか救おうとする千姫。対極をなす二人の対面は、薊と鷹の全面対決に進む。「薊は死んじゃったのかしら」「かわいそ」何が可哀想だよ、女ってわかんね、という鷹。いや、確かに可哀想ではあるよ。救いを求めないっていうのは。世間の噂なんてどうでもいいのよ、とにかくほっといてよと思ってるのに元の押し込め生活に戻らざるを得ない千姫もかわいそうだった。
2009年07月26日
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なんつーサブタイトルだ……確かに視聴率は取れそうだが。外様の小藩で、用水灌漑御普請工事が行われる。殿はいい方だったが、子供を土砂崩れから助けて亡くなられてしまう。このことが公儀にばれれば藩が取り潰されるので、家老は皆に口止めし、若君の世継ぎ認可を得ようとする。結局ばれてるけど。あまり気乗りしないまま殿様死亡の裏を取りに行く鷹、しかしもう一組、邪悪な意図を持って藩に乗り込む組織があった。殿様が久々の外出、皆、殿様を慕っているので大騒ぎ。朱鷺は骨折り損?とがっかりするが、鷹は殿様が運び込まれた百姓やに乗り込んでいく。でも、本当のことを言ったら藩がつぶれる、お前の娘の命を貰うぞ、と言い含められているというか脅されている男は自分の口を塞ぐ道を選んだ。「ひとでなし!」娘に罵られ、鷹も朱鷺も言葉も無い。「なんで侍でもないのに殿様のためにあんなに立派に死んだんだ」侍じゃ無くったって、恩義ある殿のため、藩(皆)のため、娘のためなら死ねるさ。娘さんだって口を割るよりは死ぬ方向のようだし。しかし何故奥方が影武者なんだろう。弟とか従兄弟とか、なんかいないのか。普通背格好で決めるものだ。最後はお約束通り家老の影腹で〆。色々揉めたが、何とか藩は存続を認められた。
2009年07月25日
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「不知火忍法始まって以来のくだらない仕事だ」芸人の皮を被った遊び女どもの本心を探ってこいと言われて腐る鷹。いや、中々楽しそうな仕事じゃないか。確かにいい女が揃っているようだが、江戸の女と何処が違うのか全くわからない。野趣があるとかそういうのか?「こんな優しい人初めて」うわあ、退くわ。単なる手管なんだろうけど。阿国一座に潜り込んだ朱鷺、花形・みさとを抱いただろう鷹に焼餅。忍びが貞操とかどうとかいっても仕方ないと思うが……。お上は江戸中の遊び女を捕らえ、吉原に押し込めようという無粋な趣向。それを笑い飛ばす作事奉行は女狂い、比丘尼は嫌いだ、みさとみたいな女がいいとわがままを言う。そのみさとは、鷹の保護下にあった。朱鷺は百舌鳥が殺されたのかもしれないのに、と苛々。多方面に気を使わなくちゃならなくて、もてる男も大変だ。こんなデリカシーの無さでもてるとは……やっぱり男は顔と腕か。敵はみさとを拉致するが、みさとの犬をまくことはできなかった。乱闘続きでどさくさに死んでもおかしくなかったが、有難いことに百舌鳥も朱鷺も女には甘い。綱紀粛正はこの後も続いたが、事件は解決しみさとは出雲に帰る。……というか追い返される。既に女が二人もくっついてる男に縋りつくとは、いい根性だ。
2009年07月24日
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駿河大納言の謀反の証拠?が上がる。礼金100両は安いな、確かに安い。しかし内密のことに500両も出せるか、300両で我慢しろ、って世知辛い会話だなー。朱鷺は一族の取りたてに賭けている。百舌鳥は今回留守番の予定だったが、むりやりついていこうとして緊縛プレイ。一人でも多いほうがいいと思うけど。しかし朱鷺様って身分高いのね。風魔のくのいち薊、色仕掛けで鷹を落とそうとして失敗。きっと原作では色々やったあとなんだろうな、原作者からして。兄に放逐された駿河大納言、鬱々といい加減な日々を過ごしている。そうか、賢兄愚弟設定なのか。50万石で謀反を起こす気むんむんなのもどうかと思うし、それがまだばれてないと思っているのも……。側室小尾の方、なんとか止めたいが「余計なことすんな」と薊に釘を刺される。逃げ出す振りをして入り込む。なんか落語でそんなのあった。百舌鳥も自力で城に入り込もうとして失敗するが、小尾の方に救われる。朱鷺は思わず助けに入ろうとしたが、鷹はそれを止めた。やけになった百舌鳥はすらすらと知る限りのことを喋り、「田舎の神社の神官の娘なんて謀反が成功しても捨てられる、口ききを約束するから手を貸して」味方を作る話術は朱鷺のほうが数段上だな。進入トリックに使われたねこ可哀想。しかし役者、あきらかに蹴りあたってなかったぞ、当然だけど。「今更殿様に義理立てしたって仕方ないでしょ?」鷹は心理的な罠を使って誓紙を奪いにかかる。百舌鳥は今からでもこちらにつきなさい、と様子を見に来た側室に迫る(本気で同情してるんだろう)が、彼女はむりやり従わされた殿と、それでも命運を同じくする覚悟。いや、明らかにそんな価値ないだろう。薊はむかつく女だったが、確かに強敵だった。しかしあの結末は微妙。小尾の方、結局逃げた挙句「すみません」とけろりとして言ってるあたりやっぱり愛情が無かったのか。正直責める気にはなれない。
2009年07月23日
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今日は大奥のお話。上様暗殺を見破られた女は口を封じられ、何故か死体を捨てられていた。……それをどうやって鷹に探れと?春日局は自分でなんとかすると言い張るし、老中は渋い顔。結局むりやり礼金500両を押し付けていく。内掛けが着たい、とノリノリの百舌鳥。しかし手掛かりが殆どないんだぜ?どうやって解決する気。朱鷺も「国の皆の生活費に」とOK。百舌鳥、綺麗な内掛けはお目見え以上と知ってがっかり。しかも仕事は水仕事とか、春日の局にあう機会なんて、真面目にやってたら年に一度あるか否か。まあ、せっかく綺麗だから誰か適当な人に取り入るのが手っ取り早いな。時を同じくして、公家のお姫様が大奥入り。だが先日の騒ぎもあり、まだ上様とは会うことが出来ない。朱鷺は綾子姫が輿入れを喜んでいないと感じ、「断ればいいのに」とずけずけと言い放つが、実は2人は既に面識があった。そうか一目ぼれか。それはめでたいな。……多分。朱鷺の正体を知りながら「ずっと側にいてほしい」という姫は素直だが、情が濃すぎるような。上様は姫の顔を覚えていた。それは嬉しいな!わざわざ江戸くんだりまで下ってきた甲斐があった。しかし園遊会の最中にも暗殺未遂事件が起こり、百舌鳥が間違って捕まってしまう。最初に「曲者!」と叫んだ女が臭いが、どうなんだろう。主人公の出番が少ない、まだ2話だぞ!敵のほうも焦ってる……上様が姫を気に入ってて。「姫様、どうか行く末長くお幸せに」「いつぞやの約束、忘れないで下さいね」姫、大丈夫かね。他に頼る相手はいないのか……。敵の正体とか正直とってつけだったが、忍びに人質を取るとは斬新な。上様が「これからは毎晩お側寝役をつけます」と言われて動揺しているのが笑えた。姫が幸せENDだからこっちはどうでもいいけど。
2009年07月22日
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