ほほえみの扉

　ぬけるような青空初夏のようです。朝の太陽の光にも、力強いエネルギーを感じます。
　ガタンゴトンと音を聞くと、電車でグッスリ眠ってしまいます。なぜか、とても眠いこの頃です。

＜No.16 つぶやき　～Happy smile ～＞

　私はよく忘れものをします。傘は特によく忘れ、今まで何本忘れたことでしょう。一度、高価な傘を買いました。忘れないようにと。一週間ほどで、バスに忘れてきました。 それからは、あきらめて、安い傘しか持ちません。

　自分のくせはよくわかっているので、仕事やいろいろな約束については几帳面になり、忘れずにピシと、します。

　しかし、ぼんやり気が抜け、自分になると、ポロポロと忘れます。何度も家の鍵をドアにつけたまま出かけました。昨日、電車で日傘を忘れま した。今日は熟睡したため、切符を落とし、向いの方が拾ってくださいました。

　私に似たのか長女も、よく忘れます。

　「へ忘れた～」の言葉を何度、聞いたでしょうか。しっかりした長女ですが、天然の長女。
そこが、親バカながら、とてもかわいい

　昨日、今日と、ある会社の一年に一度の大きなイベントに参加しました。

　昨年のお祭りのような感じはなく、とても落ち着き、真剣なその会社の理念が伝わるものでした。

　この会社の製品は、好きだなあ。と、様々な方のスピーチを聞きながら思いました。

　副社長を本当に近くで見ました。笑顔がとても自然で素敵な女性でした。スピーチも自然で素敵でした。

　一方、背中は鋼鉄のようで、足はとても重そうでした。背中全体が鋼鉄を背負われているようでした。

　女性が大きな企業のトップにたつのは、こんなに無理をしないとできないのかなあ。と、思いました。

　いきいきとされる一方、不安や孤独があるのかもしれません。

　もちろん、自分を大切にされているのでしょう。しかし、大きなことをなしとげるには、無理、孤独、不安もつきものなのかもしれません。喜びもたくさんあることでしょう。両方、あって当たり前のもの。

　最後に、私が小さな頃からの超アイドルのミニコンサートがありました。

　聞きなれた彼の歌声と唄。会場の方達も唄い、盛り上がります。

　歌詞も自然に、出てきます。

　会場は盛り上がりますが、私は、彼の会話は全く楽しそうな感じがしませんでした。笑顔は一度もありません。

　彼の病気の後遺症でしょうか。

　エネルギッシュで声量のある彼の歌声。どこかしら、きつそうです。

　私は静かに、彼を見つめてみました。

　海の側で暮らしたい。自然と共に、太陽のもと、家族と穏やかに暮らしたい。

　もう、くたびれた。

　でも、まわりの人たちの為に、まだまだ、唄っていきたい。自分よりも、この人たちの為に。僕を求めてもらえるなら。

　そんな彼のつぶやきが聞こえてきました。まわりは、彼の誰もが知るヒット曲で盛り上がっていました。

　私は気がつけば、涙がこぼれていました。この姿は、本質の彼なのかな。

　自分らしく、自分を大切に、自然に生きる。再確認した今日でした。まわりの人もそう生きる。そう願います。

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