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テーマ: ニュース(97021)
カテゴリ: 政治・社会
たった1枚の漫画が原因で、今、大変な騒ぎが起こっているという。


イスラムの預言者ムハンマドを風刺した漫画だが、これがイスラム教徒たちの逆鱗に触れてしまったらしい。

そして今月4日、怒ったイスラム教徒たちはシリアのデンマーク大使館に放火。ノルウェーの新聞が風刺画を転載したため、ノルウェーの大使館も放火された。

今朝見たTVのニュース番組で、欧州の人々はインタビューに答えて、「表現の自由があるから」と発言していた。確かに表現の自由は尊重されるべきだろう。
しかし、表現の自由とは、多様な価値観への尊重の上に成り立つものではないだろうか?

世界の人口の約2割(約10億人)がイスラム教徒だそうだ。
そして世界の人口の3.5割(約19億人)をキリスト教徒が占める。
人口比率ではキリスト教徒が上回るが、宗教人口では世界第2位を占めているのがイスラム教徒だ。
それだけ多くの人々の価値観を無視した表現の自由など有り得ない、と私は思う。

今、フランスを始めとする欧州ではイスラム教徒排斥ムードが広がりつつあるようだ。

フランスというと、今までは自由で寛容な国、 という良いイメージがあったが、イスラム教徒女性のスカーフ禁止法以来、なんて狭い了見の国なんだろうと失望してしまった。

ムハンマドの風刺画は、西側諸国の人々にとっては、単なるユーモアであり、辛口の皮肉であったりといういわば知的なお遊びに過ぎないものなのかもしれない。
しかし、イスラム圏の人々にとってそれは、自分たちの神を侮辱されたとしか受け取れないものなのだ。
「イスラム教徒はユーモアがない」などと見もフタもない事を言ってはいけない・・・。
「風刺画はユーモアであり、表現の自由だからOK」と思うのは、欧米流の価値観に過ぎず、イスラム圏には通用しないだろう。

世界では近年、イスラム教を巡る騒動が起こっている。
特に強烈な事件は、10数年前の「悪魔の詩」著者に対し、ホメイニ師が死刑宣告をしたという話。これに関連して日本語版の翻訳者が殺害された事件が記憶に残っている。
「それだけのことでなぜ殺されるの?」と思うのは、やはり価値観の相違からなのかもしれない。
師が死刑宣告をした者を殺しても、信者にとっては罪になるどころか、むしろ神から祝福を受ける事なのかもしれない。
異教徒の私にとっては信じがたいことであるが、そういう価値観を持つ人々がこの世に存在するという事を受け入れるしかないのだろう。

で、あるならば、相手の価値観を理解し、お互いに平和共存できる道を探るしかないと思う。

先に気付いた者から始めなければならないと思う。







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Last updated  2006.02.07 00:06:09
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