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Ato0414

Ato0414

2005年11月02日
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最近気づいたことがある。

だけど、認めたくなくて目をそむけてきた。

私と主人は、それぞれ、計算高い思いがあって、一緒になったようだ。
私は、主人が当時働いていた大きな企業のエリート社員であり、将来を嘱望されているというその肩書きに、自尊心が満たされ、結婚を決めた。ところが主人は、いずれ会社をやめ、自営業をはじめたときに、私が一緒に営んでくれることを期待して、結婚を決めたもよう。従って、現在はお互いがそれぞれ計算外の動きをしているため、「こんなはずでは」という事態に陥っている。私はずっと主人を心から愛しているつもりだったので、その事実に気づいた瞬間、愕然とした。主人をあるがまま、受け入れている気でいたのが、実は、自分の計算どおりに進んでくれなかった主人を心のどこかでずっと許せなかったのだと思う。主人が会社をやめてから、私たち夫婦の間には、妙な距離ができてしまった。意地を張りあい、冷たく、緊張した空気が満ちていた。夫婦なのに言いたいことも言い合えず、息がつまりそうだった。

時折、寂しさに絶えられなくなった私が「どうして逃げるの?」と聞くと、主人は「おまえが最初におれを拒絶したんじゃないか」と言っていた。その言葉が、本当にそうだったと、いま初めて実感できる。あのときは、「私はいつだって待ってるのに、背を向けているのはあなたのほうじゃない」と恨めしい気持ちでいっぱいだった。だけど、実際、主人を「受け入れられなかった」のは私のほうだったのだ・・・。

私は、自分が被害者のような顔をして苦しんできたが、主人の方が、ずっと辛かったに違いない。

主人と、もういちど最初から夫婦をやりなおしたい。何もない、ただの「男と女」から、素のままのお互いから。それぞれに課せられた、別の分野で頑張って一つの家庭を築いてゆくのだ。私は、主人の仕事がうまくいくことを願い、戦場で傷ついた主人の心を癒してあげられる、あたたかく、優しい妻になる努力を、本気でしよう。自分のことよりも、家族のことを考えられる、本当の母になろう。それが私の仕事だ。

テルちゃん、待っててね。





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最終更新日  2005年11月03日 00時39分25秒


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