ろすまにあ。

ろすまにあ。

2007.04.03
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昨日は、NHKで「激流中国」という番組を見て、
今日は、テレ東でワールドビジネスサテライトの中国における日本文化特集を見た。


ずいぶん捕らえ方が違って面白かったのでメモ。
(メモという割には、結構長い…汗)


NHKの方は「報道」がテーマで、
テレ東の方は「経済・文化」がテーマ。



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NHKの方は、ある週刊誌の編集部の60日間を追ったドキュメンタリー。


中国の報道メディアって、
どれだけ国家の政策が良いものかを「宣伝」するためのもので、
「報道」機関として位置づけられていない。
(えー、そうなのー、って感じでした)

中国には、国家機関の中に中央宣伝省というところがあり、(←ビックリ)
そこが都会から地域までの、全てのメディアをすべて統括・チェックしているらしい。

国家のイメージを否定的なものにするような記事はNGらしい。
違反した場合は、即刻そのメディアの責任者が辞任させられる。

メディアは国家の宣伝のためのもので、報道の道具ではない。


だから、今だに、人身売買が行われている村が存在するなど、
日本ではありえないことが通用している。


雑誌編集者がその人身売買の村に訪れてた映像の中からも、
その編集者の身の危険度がびんびん伝わってきた。

結局、その村人が中央宣伝部の地方局に通報し、
地方国家の権力によって、その編集者は取材することができなかった。

報道の自由はそこにはなかった。


政治家のスキャンダル、芸能人の不倫騒動まで、
やりすぎなくらいになんでも取り上げる。
日本の報道の自由を痛感した。

そして、中国は、すごい勢いで発展しているといいつつも、
やっぱり社会主義で、発展途上国なんだと感じた。目からウロコ。
(でもそういう中国のメディア規制に関しては、今大きく変わろうとしているみたいです)




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そして逆に、テレビ東京で見た中国は、
日本の文化・品質を取り入れることに必死だった。
(若干、番組の編集自体が日本びいきな気がしたけど)

日本のファッション雑誌が中国の版元から少し内容を変えて売られ、
それが競合雑誌の中でのシェアナンバーワンだという。
番組内では、Rayとかwithが紹介されてた。
日本のファッション誌のモデルのポーズやスタイルなどを見本にして、
現地でファッションページを作っているという。

中国のアパレルメーカーの人が言っていた。
「日本のどんなものでも吸収しそれを日本風にアレンジする気質。
そういう気質は、中国でも見習いたいし、10年後にはその品質に追いつけるようになりたい」


それは、欧米からの発注を受けるためにも、必要なことらしい。
日本の品質要求に達しているのが、
ブランドの質の高さを表すわかりやすい一つの指標になっている。

デザイン自体は、欧米のものでも、
製造技術は日本流であり、そういった意味で、
日本品質のブランドが支持されている、という。


それは、車であり、カップラーメンであり、電化製品など、
たくさんの日本の製品にもいえることだと思う。




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でも、日本は、ただそれを指をくわえて、
中国にまねされて追い越されるのを見ているだけでいいのだろうかと思う。

現在の世界の中で、日本のポジションは何だろう?

イギリスのメディアでは、日本に関する記事が圧倒的に少ない。
アジアといえば、現在は「中国」であり、
今や日本はインド・中国の影に隠れているという。

その解決策を考えるためには、
日本の特徴であるバブル時期の頃に産業発展を遂げ、
それいけどんどんと発展を遂げた日本の
「基礎」になったものは何かを考えてみる必要がある。

消費者の厳しい目がある、他の国に負けない、というプライド、
繊細な心とセンスを持つ日本の消費者などなど。
そういうものが、日本文化・経済の「基礎」だと思う。

それらを生かして、まだまだこれからも
成熟していく日本の先を作っていける。

その未来はやっぱり、オレたち20代・30代、
そして10代の人達の力でしなきゃいけないことだと思う。

新しい物を作る技術、そして細かいところまで気を配る繊細なセンス。
それを今の日本人は持っている。

今は、アニメやオタク文化というジャンルが世界で面白がられているが、
「日本」が誇るものって、もっともっとたくさんあると思う。
それを今考える時なのかな、と思う。

必要なことは、
将来これからどういうことをしていこうか悩み、
自分にどういう可能性があるのかを模索し、
自分の興味のある分野は?得意なことは?と試行錯誤して、
今まで自分の生きてきた人生に自信を持ち、
新しいことをスタートさせる。
その新しいものを見つけようとする、好奇心。
古いものを思い切って捨てるという勇気。

上の7行の文章の主語は、「オレ」でも「現在の日本」でもいい。

日本は、一人の若者そのものだと思う。
その「若者」の原動力になるようなことをしたい、
と「オレ」という若者は考える。
(ややこしいw)


それは、今いる音楽とか出版、ネットビジネスなど、
どういうジャンルであってもいい、
日本でするもよし、日本以外の別の場所でするもよし、
中国という大きな未来のライバルに負けないために、何ができるか、
それを考えたい。

一体、何ができるだろうか。

人生は、たくさんの悩みと苦しみと嫉妬と自己嫌悪の連続だと思う。
でも、それがあるから、人生は面白い。
障害物がないと障害物競走が楽しくないのと一緒。


今、心から求めているものは、
あのトンネルを抜けるときのようなまぶしい感覚。

「閃」という漢字。
「闇」から音が消えて人が現われて「閃き」(ひらめき)になる。

トンネルの中で、
一人っきりで静かにゆっくりと時間をかけて、自分自身と格闘し、
そして、それを生かし、誰か他の「人」と協力することで、「閃き」が生まれる。


日本もオレ自身も今、トンネルの中にいると思う。

トンネルを抜けたとき、そこに見える景色がどんなものなのか、
それを想像することは、怖いことだし、勇気のいることだけど、
それでも、時間という列車に乗って、走り続ける日本とオレは、
いずれトンネルを抜けるだろう。

そのとき見える景色が、明るい春景色なのか、暗い雪景色なのかは、
今どれだけこのトンネルの中で、
自分自身のことを深く知り、研究することかにかかっていると思う。


トンネルを抜けた先に、何が見えるだろうか…




それを知るためにも
中国の発展していくその激流を肌で感じたいと思った。
久々にバックパッカー欲が自分の中でふつふつと沸いた気がした…。






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Last updated  2007.04.04 01:53:03 コメント(2) | コメントを書く


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