『絆結(ばんゆう)』

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ゆうPAPA

ゆうPAPA

2010.04.16
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カテゴリ: 絆結会



タイトルは、~ わたしの輪郭、世界の輪郭 ~

今回も、溝口聖子さんのとっても素敵なレポートになっています。

最後まで、ご覧くださいスマイルスマイル

===============

今回は、スペシャルトークライブ。
森田真生さんの「数学の演奏会」に、
深町健二郎さんがジョイントしてくださいました。

DSCF1486.JPG

「森田くんが語る数学の世界には、

冒頭に深町さんがおっしゃったのが印象的です。

そうです。

森田さんが語る数学の世界は、
日々の生活で素通りしている違和感のようなもの、
でも、向き合わなきゃいけない大切なことを
気づかせてくれます。

それは、ひとつの答えではなく、
そのとき、その場、その日の自分のコンディションで
きっと変化することかもしれません。


1+1=2、と答える『正解』を出すのが数学ではなく
いきなりゴール(答え)を想定して考えるものでなく、

自分の内面と向き合うことこそ大切だと思います。

DSCF1488.JPG


今回は、『層』をキーワードに、語っていただきました。

私たちは、空間を表現するとき、
縦×横×高さを使います。
でも、本来の空間は、もっともっと複雑で、


森田さんは、ラジオを例に話しました。

A局、B局のラジオの電波の入り具合をみると
ある1点では、Aだけ聞こえる。
でも少し場を変えると、Aが聞こえるけど、クリアではない。
また場を変えると、Aもどうにか聞こえそうだけどB局も聞こえる。
さらに場を変えると、A局はまったく聞こえず、B局が聞こえる。

DSCF1494.JPG

円が、点の集まりだとしたら、その点毎に情報がある。
そして、点と点の間には、あいまいな部分が存在する。


物事の「対象」、それは、自分のなかにある。
4次元の物体を創造する例で、私たちはそれを体感しました。

「対象」は、自分のなかにある、という言葉は印象的です。

内面に目をむけ、自分の些細な変化に気づき、
内面に勤勉になること。
外見でどう見えているか?より、内面的変化。


1+1=2と答えることはできる。
そう計算するように習ったから、テストで答えることができる。

でも、きっと最初は、
なんて、2なんだろう?と内面に疑問をもった子どもも
いるかもしれない。
その内面的思考を塞いできたのが、今の学校の数学かも。

DSCF1496.JPG

音楽であれば、

指を動かす→ピアノを演奏する→感動を与える。

数学の場合、

計算をする→ ?(終了) となってしまっている。



でも、本当の数学はロマンがあふれる世界。
「メタファ」を創りだす世界観にあふれていることを
森田さんに教わります。


物事を思い出すことは難しい。
「思い出す」という行為は、メタファを糸で手繰り寄せるような行為。

初回の演奏会で、森田さんは瞑想するときは
メタファを消していくと、なにもない空間ができあがると
話してくれました。


確かに、私たちの日常は経験を積むほど、
あらゆる物事をメタファで捉え、内面をじっくり見つめる前に
外面で判断をくだしているように思います。


おそらく、対象そのものを考えると、
それは、だれとも一致しないのかもしれません。

それくらい曖昧な世界で私たちは日常を過ごしています。

それを素通りしていることに
気づかせてくれるのが森田さんの演奏会のように思います。

DSCF1498.JPG


今は、「目的意識」がクローズアップされることもしばしば。

あなたの目標はなんですか?
ゴールは何ですか?という問いに答えるのって、本当は
難しいことかもしれません。


自分の内面とじっくり向き合って、そのとき、その場で選ぶ
自分の選択の集合体で、自分が成り立つように思います。


「自然」というのは、そうなるべくして、そうなった。
ここに自分の選択はありません。

でも「未然」であれば?
そこには、自分の意思、選択が入ります。
そこには強い生命力が宿ります。

DSCF1493.JPG

分相応という言葉があります。
きっとそれは、「その人らしさ」です。
森田さんは言いました。
腹の底から納得したことだけを
自分の言葉で語り、
自分らしさを自分で受け入れ、生きていく世界。
そのとき、その都度、の自分の選択が、自分が生きている線になる。
そして、その線をみたとき、
その人の人生が相対的に見える。

何か「対象」を見るときも、その線でわかった気にならずに、
そのとき、その瞬間の「点」を深く、深く見つめることが大切で
曖昧さを受け入れることも大切。
線が「外面」で、点は「内面」。


仮に点が人間同士であれば、もっと複雑。
だからこそ、内面を知ろうと圏論的志向で考え、
お互いを知ろうとすることが大切だと思いました。




なにかとスピードを求められることもしばしば。
でも、物事はそんなに単純ではありません。
私の感想ですが、Yes or Noの世界も、実は曖昧で
空気の流れ次第で変化します。
でも、それと向き合っているのは自分自身の内面です。

自分とていねいに向き合う時間を大切にしようと思いました。


そして、自分自身も曖昧な点の集まりとしれば
向き合い相手も同じです。
であれば、とことん向き合って、知ろうとすることが
大切ですね。
もちろん、好き・嫌いの感情はありますし、
苦手意識がうまれることもしばしばです。

でも、それは過去の経験が引き寄せた
メタファによるものかもしれません。


外面で判断せず、内面と向き合える素晴らしい出会いを
大切にしたいと思いました。




数学の演奏会。
今回が3回目です。

最初は、衝撃的。シンバルが鳴り響いた感覚。

2回目は、しみじみと心に響き、
これは、やさしい音色でした。

そして今回は、
話を聞いている時間は森田さんにぐっと引き寄せられ、
演奏が終わってからも、その余韻が心に残り
自分の心に問いかけをもらったような気持ちです。


日常の迷いは、数学の演奏会で、明確な命題になり、
その命題の答えも、曖昧さがあるからこそ、
内面と、とことん向き合うことが大切だと思いました。



最後に深町さんは
「わかったような、わからないような、
わからないけど、なにか感じるような、、
それぞれの心に残るもの」と言われました。

DSCF1499.JPG




ここでの数学は、まさに答えを出すことではなく
自分と向き合う時間を森田さんを通じて、いただいたように思います。



DSCF1500.JPG







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Last updated  2010.04.18 22:55:01
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Re:数学の演奏会【第三章】 ~ わたしの輪郭、世界の輪郭 ~(04/16)  
MIKI さん
溝口さんのレポート、かなり素晴らしいです。

よく理解し、そして人間としての深みも感じます。

いつもキラキラした目で話を聞いていらっしゃるのが

とても印象的です。

今回は二度目の参加でしたが、やはりもっとじっくり聞きたい。

電車の都合で色々心残りでした。 (2010.05.15 17:45:55)

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スーパームーン@ Re:『ありがとう』は、人を幸せにする。(04/20) 嬉しく読ませていただきました。 ありがと…
MIKI@ Re:数学の演奏会【第三章】 ~ わたしの輪郭、世界の輪郭 ~(04/16) 溝口さんのレポート、かなり素晴らしいで…
ゆうPAPA @ Re:後山泰一さん小柳俊郎さんのトーク(03/12) musamejiこと鮫島宗哉さん samaへ ----- …
musamejiこと鮫島宗哉 @ 後山泰一さん小柳俊郎さんのトーク こんばんは 鮫島宗哉です。 一昨日の…
はるの花道@ Re:9月絆結会(09/11) お疲れ様でした(^◇^) 私の方も勉強に…

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