『絆結(ばんゆう)』

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ゆうPAPA

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2010.06.11
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カテゴリ: 絆結会



今回も、溝口聖子さんの素敵なレポートになっています。

最後まで、ご覧くださいスマイル

========

今日の絆結会は、 飛鳥工房 美紀さん を知りたい!
と、いう思いで、トークをリクエスト。
スペシャルナビゲーターとして、深町健二郎さんがお越しくださいました。

お聞きしてみると、お二人は、ずいぶん前にテレビの取材で出会っていたらしく・・・


DSCF1690.JPG


美紀さんは、陶友に木工おもちゃをいくつか持ってきてくださいました。

そのなかの一つは、美紀さんのご主人が、
長女飛鳥ちゃんのためにつくった木馬。
木のあじわいと、なめらかな手さわりは、木のあたたかさ
そのものを感じました。
この木馬こそ、飛鳥工房の木のおもちゃのはじまりだったそうです。

mokuba.JPG

concept.JPG


もともと、飛鳥工房は、
タンスの部品や、ひきだしのツマミに穴をあける仕事をしていました。
24歳で飛鳥工房に嫁いだ美紀さんは、なんとなく疑問を感じていたそうです。

景気もよく、大川の家具が展示会でも多く売れていた時期は、
「なんでもいいから、取っ手つくって!」という、駆け込み注文もあったそう。


「どんな家具につくかもわからない部品をつくっていた」と。

そんな時期、長女の誕生です。

美紀さんは、子どもが生まれて、子育てをして、わかった!と語ります。


子どもは、目で見て、さわって、口にいれて、それが何なのか考え、確認するそうです。
この行動は、「脳」の成長にも大切なこと。


ご主人の木工の技術と、美紀さんの思いから誕生したのが、飛鳥ちゃんの木馬。

まだ、商品化される前の飛鳥ちゃんのための木馬ができました。


kinoko3.JPG



そして、飛鳥工房の生業自体は、家具が売れなくなるという過渡期を
むかえていたのも、同じ頃。

美紀さんは、知り合いの薦めで、「チャレンジSHOP」に出展しました。
そこで、美紀さんは多くの方に出会い、近所の学生の話相手になり、相談相手になり、
ときには、ギターを弾く子に進められ、ギターをやってみたり・・・

美紀さんの自然な心のおおらかさや、笑顔が、
きっと立ち寄る人たちの心を元気にしていったように感じました。

DSCF1692.JPG


美紀さんは、このチャレンジSHOP時代に、
「木のおもちゃは、いける!」という感覚をもったと語ります。
最初は、家に一個買ったら、次に必要な時期って
そんなにないだろうと思っていたそうです。

でも、お客さんは疎らな商店街の中の美紀さんのチャレンジSHOPに、リピーターができたそうです。

最初は自分の子どもに、次はお友だちのプレゼントに・・・と。



それから、以前は社員の食堂として利用していた食堂をショウルームに改装。

デザインも、専門家の方にお願いし、職人のご主人も納得し、
飛鳥工房が動き出したといいます。

DSCF1704.JPG


そして、もうひとつの転機は、病でした。

木のおもちゃを販売するチャレンジSHOPに出向く仕事はあっても、
大切な一番の仕事は、「主婦業」。

いざ、入院したとき、いろんなことを考えたといいます。

そして、思ったことは、もし、死んでいなくなっても
「美紀さんなら、こう言うんじゃないかな・・と、思い出される生き方をしよう!」と。

そう心に思い出して
「美紀さんに出会ってよかった。」「飛鳥工房と出会ってよかった。」と、
思われるようになりたいという気持ちになったといいます。

木は、生き物。あたたかく、寿命もながい。
後々の人々に、飛鳥工房の仕事が残る、ということを感じたそうです。



活動的な美紀さんは、PTA役員もになっていました。
そこで、出会ったのが「西野旅峰さん」。

DSCF1695.JPG

西野さんは、自転車で旅をした経験を、講演しながら、次の旅資金を貯めているそうです。
西野さんは、テレビのない家で育ち、本や文献をみて育った方。

九州1周を自転車で旅したとき、自分が小さいことに気づいたそうです。

そして、南米ガイアナからスタートした自転車の旅を決行!
初めて九日目に金銭を盗まれるという災難。
でも、自分の家族の食事さえままならない人々が
西野さんを助けてくれたといいます。

西野さんは、自分が旅したのではなく、
「自分を多くの人が運んでくれた」といいました。

そんな西野さんは、帰国後美紀さんと連絡をとり、
美紀さんの声かけで、現在飛鳥工房で仕事をしています。
(西野さんのバックグランドは、また次回!)

DSCF1696.JPG

全く知らない、貧しい国で、可愛がられた西野くんは
受け止めきれないほどのやさしさに触れ、涙したそうです。
どこに住んでいても、引き合うのは同じ。

SHOPでも、同じ人が何度も来てくれるのは、
お客さまとお店の関係ではなくなることと、美紀さんは言いました。



こんな美紀さんですが、
一番ショックだったのは、「美紀さんが嫌い!」といって工房を辞めた子がいること。
でも、今も工房に立ち寄ってくれるそうです。

美紀さんは、「もっともっと可愛がってほしい!」という
サインだったのかな・・といいます。

子どもの反抗期と同じで、もっと、構ってほしいというサイン。



最後に美紀さんは言いました。

不景気って、本当は関係ないと思う。

人の役に立ち続けるところは、残ってなきゃいけない。
日本のすばらしい技術をもつ職人さんが食べていける、売れる工房でありたい。

だから、手を抜かない。

DSCF1707.JPG


かっこいい大人でありたい。軸をもつ、ぶれない大人に。

大人が疲れていると、子どもは大人になりたくない。
親は、子どもを産んで、初めて親になって、子どもに育てられる。

そして、笑っている人には、笑っている人が集まってくる。
「今から何しよう!」と思う『わくわく』が増えるといい。

DSCF1706.JPG

美紀さんは、あえて、うちが作る必要ある??の壁にぶつかったときもあるそうです。
安い価格で、一見カタチが同じであっても、“飛鳥工房のものとは全然ちがう”と気づき、
確固たる自信をもったといいます。

手ざわり、ぬくもり、職人さんの気持ち・・・
そんな目に見えないものが、おもちゃをさわると、伝わってくるように思います。

木のカタ・コトと響くやさしい音色は心にやさしく響きます。

yoshio.JPG


美紀さんの

「人の役に立つ」
「やり続ける、ぶれない!」
「子どもがなりたいと思う、かっこいい大人に!」

という言葉が印象的です。


最後に、参加者全員に
木工細工のキーホルダーをプレゼントいただきました。

DSCF1708.JPG

木のおもちゃのように、ぬくもりとあふれる美紀さんの話、
とても心に沁みましたスマイルスマイル


ありがとうございました。ウィンクウィンク





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Last updated  2010.07.12 02:15:32 コメントを書く


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Comments

スーパームーン@ Re:『ありがとう』は、人を幸せにする。(04/20) 嬉しく読ませていただきました。 ありがと…
MIKI@ Re:数学の演奏会【第三章】 ~ わたしの輪郭、世界の輪郭 ~(04/16) 溝口さんのレポート、かなり素晴らしいで…
ゆうPAPA @ Re:後山泰一さん小柳俊郎さんのトーク(03/12) musamejiこと鮫島宗哉さん samaへ ----- …
musamejiこと鮫島宗哉 @ 後山泰一さん小柳俊郎さんのトーク こんばんは 鮫島宗哉です。 一昨日の…
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