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2007.01.20
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カテゴリ: 読書/歴史系
ロシア帝国最後の皇帝ニコライ二世一家は、果たして本当に虐殺されたのか…。

これはそのことを解き明かそうとする本なのですが、なんせ証拠がねえ…。。

当時は今みたいに科学捜査やら、DNA鑑定やらが発達していない時代のことですから、
現場の物的証拠、証言だけが頼りで、
でもそれもいろいろ食い違いがあるし…ってなことで、
タイムマシンがない限り解決は難しそうですね。。

皇帝が死んだことで有利になる側、ならない側。
生きていることで有利になる側、ならない側。

それぞれが自分の有利になるよう工作したりするワケですから、ますます事態はこんがらがって…。。
うーん、ワタクシの頭の中までこんがらがってしまいます~。。
まったくもう。。。

まあでも、なんかロマノフ一家って気の毒だわ…。。
亡命するのだってチャンスはあったはずなのに、イギリスが見放したせいで出来なくなって。。
あげくの果ては行方不明。。。

皇帝のニコライ二世も、たまたま皇帝一家に生まれただけで、
皇帝になりたいとか思っていたわけではなかったのにね。。

皇后のアレキサンドラも気の毒です。
ニコライに惚れられて、ドイツから嫁いできたのになあ。。

その頃のヨーロッパ王室は、ほとんどが政略結婚による親戚同士。

それなのに…。。
ああ、やっぱり気の毒…。。。

この本の結論によると、皇帝と皇太子アレクセイは、
一家が捕らえられていたシベリアのエカチェリンブルグで処刑されましたが、
皇后と娘四人はひそかに輸送され、しばらく軟禁された後、行方知れずになったということです。

そこからあとははっきりしません。
脱走した皇女というのがアナスタシアで、
のち世間を騒がせたあのアナスタシアと名乗る女性ではないかと言われています。
でも真相は闇の中。
すべては謎なのです…。。

あまりにも悲惨な皇帝一家の末路。
ホント気の毒というしかありません。。
このころ日本は明治時代。
こんなことがあってから、まだ百年もたってないんですよね。
ま、いつか真相がわかればいいのですが。。
なんか惹かれてしまう歴史ミステリーですね。


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最終更新日  2007.01.20 11:38:53
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