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2009.06.02
カテゴリ： 読書／小説
孤立無援の日本では、米軍による本土空襲が激化し、戦局は絶望への道を辿る一方だった。
日本政府はソ連仲介の終戦工作を模索するが、スウェーデンに駐在する海軍武官・大和田市郎は、
瀕死の日本にとどめを刺す連合国側の極秘情報を入手した。
日本が滅亡する前に、その情報を軍情報に伝えるべく、いま二人の密使が放たれた…。(上巻より)
+++
日本存亡にかかわる連合国側の極秘情報を携えて、日本国籍を失った賭博師森四郎と
元ポーランド情報将校コワルスキは、スウェーデンからもうひとつの中立国スイスへ向かった。
連合国占領下のドイツを突破し、対日参戦の準備を進めるソ連を横断して、
遥か2万ｷﾛを日本へと駆け抜ける。
「祖国とはなにか」をドキュメンタリー・タッチで描く＜第二次大戦秘話三部作＞完結編。(下巻より)
この本、しばらく絶版になってて、最近復刊したようなんですが、
楽天ブックスのリンクにはありませんね…。
さて、本書は、「 ベルリン飛行指令 」「 エトロフ発緊急電 」に続く、
第二次大戦秘話三部作の完結編となります。
本書の最後で、ようやく日本は終戦を迎えます。
これを読んでいると、日本はもう少し早く戦争を終わらせることができたのではないか。
少なくとも原子爆弾投下という悲惨なことが起こる前に、
一部の徹底抗戦派軍人や、
不都合な情報は握りつぶしてしまう本部の情報分析のまずさのせいで、
日本国民がどれだけ悲惨な目に遭ったか、本当に残念で仕方ありません。。
まあ本書は、小説でありフィクションなんですけど、
そう感じてしまうほど、緻密でリアルな話になってます。
間違いなく力作です
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