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2004年06月20日
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1. 被害者とその父親について  その3

 被害者であるお手洗いさんは、きっといい子だったんだろうなと思わせるエピソードがある一方、何故に最初の瞬間風速で、加害者贔屓の空気が一部で吹いてしまったかを考えると、復讐賛美が大きいと思うが、加害者が可愛いというだけではなく逆に、最初に出されたお手洗いさんの写真が、ちょっと引いた、というのもあるように思う。
 「ニッ」という顔で、歯茎を出して両手でピース。
 おそらく日本中の家庭で「他に写真なかったのかよ!」と突っ込んだに違いない。毎日新聞の佐世保支局長である被害者の父親があの写真を提出したのであろう、という極めて常識的な推論と共に、何故にあの写真を選んだのであろうか? という疑問は、徐々に心の中でひっそりと身を潜めていたのであるが……

 毎日新聞佐世保支局長である被害者の父親が手記を発表した。しかし、それは何故か、被害者である娘に呼びかけるという不可思議な内容であった。幸運にして「お父さん、娘さんはもう亡くなってしまっていないんですよ」と教える輩はいなかったが、殺された娘に語りかける内容の手記を、メディアに向けて発表した。キモい。
 ある特定人物に対する語り掛けを、その本人ではなく第三者に発表することを前提にした文章で書くということが、もうそれだけで信用に足らない人間であると断定できる。第三者に見せることを前提にしながら、ある特定の人に語りかけるのは、必ずどちらかに無礼な行為だ。というのも、第三者を証人に利用するためか、あるいは、語りかけられている特定の人間をダミーとして利用するか、であるからだ。
 もちろん、読み手への効果を考えて、敢えて語り掛け口調を利用するというのは、それは文章の書き手の技術であるが、自分の娘が殺されたという手記において、読み手への効果を考えて、殺された娘へ語りかけるなど、常軌を逸したやりすぎであるし、娘の死に対する重大な冒涜であり非礼である。時と場合を考えるべきだろう。そう、ポエムを書いている状況ではないのだ。

 あの被害者の父親の書いたポエムで感動している人が、意外に少なからずいて、驚いたわけだが、それと同時に、毎日新聞佐世保支局長のキモい自意識が感じ取れてしまって、非常に気分が悪かった。
 そう、最初の疑問が氷解したのだ。

 おそらく、ついうっかりポエムを発表できてしまう毎日新聞佐世保支局長は、「ニッ」という顔で歯茎を出して両手でピースの写真を、娘らしい一番生き生きとした表情の写真と思い、独り善がりな善意であの写真を使った、というのが、もう私の中の事実として確定してしまった。

 独り善がりな感情であんな写真を出し、娘を利用した語り掛け口調のポエムを発表する、履き違えた独り善がりを見せられると、被害者である娘さんが不憫でならない。
<続く>





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最終更新日  2004年06月26日 21時41分30秒
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