シングルな子育て♪

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転院


もう産まれてもいいんじゃないかと思うくらいで、しゃがんだりするのも苦しいし、でっぱったお腹をかばいながら家事をするのも一苦労になっていた。

私は里帰り出産することを決めていた。
夫は仕事が忙しく休みもままならないので出産に関してはまったく充てにできない。
私も始めての出産で不安だし、何か必要なものがあったら届けてくれる人が欲しかったので地元の病院で産むことになったのだ。

里帰り先の病院に電話をすると8ヶ月に入ったら転院するように言われていたので3月の頭に一度実家へ帰ることにした。

里帰り先の病院は実家から歩いて10分で私が産まれた病院でもある。
総合病院の中の産科だ。
前の産院から招待状をもらっていたので優先され、待たされずに受診することができた。
医師はお腹をエコーで丁寧に見てくれた。「男の子ですね。診たところ問題はないです。足が長めの男の子ですね。」と言ってくれた。
助産師さんがお腹周りや子宮底などを測って母子手帳に記入すると母親学級は行っていたのかと聞くので前の産院ではそこの産院で出産しない人は母親学級を受けられないと言われたので行っていないと答えた。
すると陣痛室や分娩台などの見学もできるのでぜひ母親学級を受けなさいと言われて通うことになった。

本当はその日に受診をすませたら夫のいる自宅に帰る予定だったが急遽5日後に母親学級に行って、その次の週にはまた妊婦健診があるので2週間ほど実家にいることになった。
またそのすぐあとに夫はインフルエンザに掛かったのでしばらく帰って来ないほうがいいと言われたのでちょうどいいかな、と思った。
そばで看病してあげられないことが少しかわいそうに思ったけどしょうがない・・・。

母親学級では妊娠初期の人たちと初めから受けることになった。
妊娠初期からの過ごし方や食生活の話をして、陣痛室や分娩台や入院室の見学をさせてくれた。
陣痛室にはベットが3台置いてあってかなり大きめのプラズマテレビが置いてあった。自分で好きな音楽も聴いていいし、ビデオも持ってきて見ていいらしい。
そのすぐとなりに分娩台があって、あぁここで産むことになるのかぁ・・・と思った。
入院室も4人部屋になっていて引き出しのある机や椅子ロッカーも付いていて、テレビや冷蔵庫もあってとてもキレイだった。
どうやら1年前に6人部屋を4人部屋に改装してこの病院は産科に力を入れているらしい。
その時から立会い出産も始めたらしく、私も病院側に勧められたけど、断った。
夫は忙しい身だし、すぐここまで来られるわけがない。
それに出産で苦しむ姿を親にも夫にも見られたくはないと思った。
ひっそりと一人で苦しんでいたい。

お腹はどんどん大きくなって胎動も激しくなり出産までいよいよあと2ヶ月となってくると出産にたいする恐怖も具体的になってきた。
もうここまできたら産むしかない。
けど痛いのは嫌だ。
私は極端に痛みに弱い体質なので点滴を打つことすら耐えがたかった。
そんな私が陣痛とやらを耐えることが出来るのだろうか・・・。
一体陣痛はどれほど痛いのだろう。
友達が言うにはこの世のものとは思えないほど痛いらしい。
男に陣痛と同じ痛みを与えると死ぬらしいとゆうことを聞いたこともある。
小さい頃下痢でお腹が痛くて泣いたことがある。
それよりも何千倍も痛いとゆうのだからもう想像も出来ない。
自分の赤ちゃんは欲しい。
だけど産みたくない。それが正直な気持ちだったけどここまで育った赤ちゃんをもうどの道出すしかない。

それからとゆうもの、母子指導や母親学級に妊婦健診、毎週のように病院に通わなくてはいけなくなり、自宅に帰るのが面倒になってしまった。
でもとりあえず実家に来る予定だったので本格的に里帰りの支度をしてきたわけではないので一度自宅には帰らなくてはならない。
3月下旬に自宅に帰ることになり、自宅を片付けて里帰り出産の準備をして5日間ほど自宅で過ごすとまた本格的に実家に帰ることになった。




出産を目前に



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