2004年03月13日
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おはようございます。
今日はたまたま時間が取れたので朝に更新となりました。
昨日までの二日間(11.12日)の日記で卵の中に虫が含まれている可能性とそれを防ぐ方法についてお話しました。

 本日はその延長線上で鶏カゴでの飼育方法によるもう一つのメリットと放し飼いとの方針の違いについてお話したいと思います。

それでは、はじまりはじまり~。

昨日の日記ではお伝えしていませんが、鶏カゴによる飼育方法の利点には原虫などの虫の繁殖を抑えるってことと、もう一つ、食中毒対策(サルモネラなど)においても優れているということがあげられます。

食中毒の原因になるウイルスや細菌はたくさんありますが、感染源としては野外動物との接触によるものが代表的ですね。 

特に、サルモネラなんかはネズミや野鳥からの感染が主な原因というのがわかっています。



・・・答えは簡単。

ネズミや野鳥と極力、接触させないこと!!

そのためにはどうするかっていうことで衛生面での意識の高い養鶏場は次のような方法を行ったわけですね。
(今までは国で定められているわけではないので、このへんは農場の自主的判断に委ねられていました。京都の問題を起こした養鶏場は野鳥対策にかなりの手抜きがあったのは皆さんもご承知だと思います。)

まずは、しっかりした建物でガードし、その中で飼育します。これで野外の動物とはある程度ですがシャットアウトできます。
 もちろん、建物の窓にはきちんと金網をはり、極力、野鳥が侵入できないようにします。それでもね、すずめは人間の出入りに乗じて侵入するので駆除が大変ですけどね。

(農場によっても作り方はまちまちですが我が家の場合を例に出すと、太陽光線はたくさん入るし風通しもよくなるように作っていますよ。普通の我々の家と比べると遥かに中は明るいですし、吹き抜けを作って風通しがいいですから。)


次に、地面からも離して、細菌や原虫、鶏の糞との接触率を下げるように工夫する。そのために鶏カゴを吊って地面から最低1メートルは中に浮かせています。


最後に、ネズミも登ってこれない細い金属の棒状のものでカゴを作ってその中で生活させる!!
 建物の隅々にはネズミ用のおとり餌を用意しておいてとっつかまえます。



 後は個別に各農場でさらにそれぞれの土地に合わせて対策をします。

我が家だったらキツネ対策!
 場所によっては猿とか熊とかいのししとかってケースもあるでしょうね。

このように各農場で建物を工夫することで動物の進入を防ぎウイルスや細菌の繁殖を防ぎますがこれでも正直なところ、充分ではありません。



 その極めつけは、出荷前にはオゾンシャワーと紫外線照射で滅菌処理を施すってことです。これで仮に菌などが卵の表面に付着していたとしても大丈夫。菌は死滅します。

こうして今の大部分の卵は皆さんの食卓に登場するわけです。

一方、自然派志向の放し飼いでは逆に、極力自然に近い状態で飼育するのが基本です。地面に足をつけて、自然の環境にすべて接触し、たくましく育てる!
 その環境の中で産まれた卵は鶏カゴで飼育した卵よりは生命力があるでしょう。
そのかわり、病原菌対策については鶏と人間双方の免疫力の強さに委ねるのが基本という格好ですね。

そういった意味で衛生面に関しては、ちょっと徹底するのは難しいかもしれませんね。

 後は、この事情の違いをしっかり理解してどちらの卵を選択するかは皆さんそれぞれの判断だと思います。

ということで鶏カゴでの飼育と放し飼いでの飼育の方針の違いがわかっていただけましたか?

万が一の危険性を極力避けるのが鶏カゴ飼育で、自然に近い状態で全てのリスクを共有するのが放し飼い飼育です。

卵の味についてはというと究極の卵に関しては放し飼いに軍配があがるでしょうね。でも、究極を求めると一般の皆さんには手が届かない価格になります。

そこで、手頃な価格である程度自然の味に近いものを出すとすると鶏カゴでの飼育に軍配が上がるでしょう。

大部分の方が食べてすぐにわかる範囲での味や風味に関しては鶏カゴでの飼育法でも充分に作ることが可能ですから。

というわけでまたまた長くなってしまいました。

それでは、本日はこれまでです。

<終>





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最終更新日  2004年03月13日 10時55分46秒
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Re:卵のウイルス対策!(何も恐いのはインフルエンザばかりではございません)(0  
chibiまる  さん
親戚のうちの卵も放し飼いなんですが少し不安です。
不衛生ってどこまでいうんだろう。
糞の匂いとかするんですよねぇ・・・。

とっても勉強になりました。
卵の黄身に引っ付いている白いカラザと言うものを取る人がいますが、虫と間違えているのかなぁ?そんなわけ無いか・・・。
変なこと書いてすみません。 (2004年03月13日 17時01分21秒)

Re:卵のウイルス対策!(何も恐いのはインフルエンザばかりではございません)(03/13)  
うーん、なるほど。勉強になります。
卵でこれだけの情報があるわけですから、知りだしたらキリがないけど、知りたいというところですね。
これからもご教授ください。
ありがとうございました。 (2004年03月14日 13時44分08秒)

Re:卵のウイルス対策!(何も恐いのはインフルエンザばかりではございません)(03/13)  
みみたん☆  さん
う~ん・・・放し飼いならなんでもOKだと思ってたら、
そういう面ではコワイ部分もあるんですね。
やっぱり生き物を扱う仕事はデリケートなんだなあ・・・
手間だってかかるもの。
生産者サンってすごい。

あ、ウチの旦那さんはとても凝り性です(笑) (2004年03月15日 11時15分38秒)

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