蓼科高原日記

蓼科高原日記

2013.11.14
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これから「文藝春秋12月号」収録の最新短編「ドライブ・マイ・カー」(副題は「女のいない男たち」)を読もうとしています。


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▲空気が澄み渡るこの季節は夕陽や朝明けが本当に綺麗です。 里山の紅葉が見ごろです。by CANON EOS 6D, EF70-300mm F4-5.6L IS USM/海抜1700m:写真をクリックすると拡大します。



今夜もきゅうううーんとういはぐれ子鹿の悲痛な叫びが聞こえます。夜行性のニホンジカが群で餌を食べに来て、幼いしか早見の中で良くはぐれるのです。すぐにオヤジかが飛んでくるから大丈夫なのですが、だいたいこういう甘ったれの子は決まっているようです。わたしもいつのまにか声の調子で個体識別できるようになってしまったようです。

それはさておき、夕陽が絶景の季節になりました。夕焼けは夏のほうが綺麗なケースも多いのですが、大きな気象変動でいまでは9月以降雪解けの季節、とりわけ11月中旬から3月上旬が空気が澄み切ってそれでいて綺麗な雲が遠景に在って、ほんとうに美しい夕景を観ることができます。

昨夜寝る前にいつも身辺に放ってある村上春樹の本のなかから「ノルウェイの森」の上巻(初版本)を手に取ってしまったのが運の尽きで、冒頭のシーンから草原のシーン前をぐぐぐぐぐっと読み切ってしまいました。それはもう巨大な渦に巻き込まれたような具合で、ぐるぐると回転しながらその世界へと引き込まれていったわけです。

「ノルウェイの森」はすでの24回以上も読み返しているので、もういいや、などとうそぶいていたのですが、やはりわたしのある種の原点はここにあるようで、どうにもなりませんね、これは。刊行が1987年ですから、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」が刊行された1985年から2年後のことです。

以外に思うひとが多いと想うのだけれど、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」こそが後期の村上春樹の長編の始まりであり、この「ノルウェイの森」はそこからひとりはずれた場所にあるとうい著者の後書きには反して、じつは「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」への「教養課程テキスト」的なものになっているというのがさんざん読み比べた私の感想です。

その証拠のひとつとして、もし「ノルウェイの森」の大ヒットがなければ、現在に至る村上春樹の世界観を共有するひとびとの数はおそらく3桁は違っていたのでは無いかと思うほどなのです。

まあ、そんなことを想う秋の夜です。

これから「文藝春秋12月号」収録の最新短編「ドライブ・マイ・カー」(副題は「女のいない男たち」)を読もうとしています。





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Last updated  2013.11.15 00:19:22
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