のんびり・ゆっくりダイエット

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2026/07/03
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まずやわらかな緑に包まれた道が続いていました。
木々の間を抜ける風が少しだけ涼しくて、
歩くたびに気持ちが整っていくようでした。





道を進むと、
石垣の上に鐘楼が静かに佇んでいました。





鐘楼は、ふだんは城下に時を知らせる建物でしたが、
戦いの時にはその役目が一変し、
敵の影が見えた瞬間に鐘を大きく打ち鳴らして
城中へ危険を知らせる声のような存在でした。
その音が響くと、武士たちは一斉に持ち場へ走り、
城は瞬く間に戦の体勢へと変わったといいます。





鐘楼を過ぎると、
大きな石垣がゆるやかに続き、
その向こうに白い天守がすっと姿を見せました。





午後の光の中で見上げる天守はどこか凛としていて、
静かに心が整っていくような気持ちになりました。

天守を眺めてから少し離れた場所に、
武者走りがありました。








この石垣は、大手門の渡り櫓(矢蔵)などへ
素早く昇り降りできるように造られたものだそうです。
V字型の斜面は「武者走り」と呼ばれ、
鶴ヶ城の石垣の特色のひとつ。
地表面の専有面積を少なくしながら
防衛の動線を確保するための、当時の知恵が感じられました。

緊急時、武士たちはこの斜面を駆け上がり、
城門の防衛や指示の伝達に向かったのでしょうね。
荒々しい石の表情の中に、
昔の武士たちの緊張と覚悟が残っていました。

武者走りの荒々しい石の斜面を離れると、
空気がふっとやわらかく変わりました。
そのすぐそばに、赤い鳥居が静かに立っていて、
午後の光の中で影がゆっくり揺れていました。






鳥居をくぐると、
細い参道の両側に緑が寄り添い、
風が通るたびに葉の音がかすかに重なります。
歩くほどに、城の緊張がほどけていきました。






参道の途中には、
編み笠をちょこんと被った狐さんがいました。
稲荷の神さまの使いであるはずなのに、
どこか旅人を迎えるような、
やさしい表情をしていました。
その姿が緑の中で浮かび上がっていました。





参道の先には、
石灯籠が並ぶ階段が少しだけ見えていました。
上までは行かなかったけれど、
鳥居の赤と木々の緑が重なる静かな入口だけで、
十分に心が澄んでいくようでした。


続く


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Last updated  2026/07/03 09:17:51 AM
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