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2011年05月18日
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2011年5月5日 記

「渋滞」と打ち込んで検索したTLを眺め、臨場感と日本独特の季節感に触れる。

発想がことごとく逆だよなと思う。
渋滞からの連想。

土日祝日はほっておいても高速利用希望者は多い。
サンデードライバーや地理に不慣れな人の数から事故も増加が予想されるから渋滞は必然。
一般道の併用や日時の拡散に向けるのが合理的。

一方平日でも利用したいという人は職業的な利用者が多く常連中心であることが予想される。商業・サービス業においては、一般に常連および閑散時間帯・閑散期は優遇があり、
一見さん、集中期、繁忙期には割高となる。


もっともそれで喜ぶ人が増え、票につながってしまったのだから、
彼らだけを笑うことは出来ない。



時間とコストと捉える人が少ない、
あるいは現実的な価格という数字を見てしまうと時間以上に貴重であると錯覚してしまう人が多いということが推測できる。
いや、もっと単純に時間以外に稼ぐ手段を持っていない人が多いと考えたほうが自然か。
多くの日本人は給与・賞与以外の収入のチャネルを持ち合わせていない。


とすると、一部の今話題になっているような既得権だの身分だのから発生する市場の原理の枠外の報酬をリスク無しで確約されている人々(天下り役員など)を除けば、
多くの人は時間を切り売りもしくは量り売り(計り売り?)することで生計を立てていると言える。これのメリットはリスクが少ないこと。


他方、もしこの時間の切り売り・量り売り状態から逃れ、
組織による緩やかな拘束からの開放を願うとすれば、時間以外の売りを得るしか無い。
自分の所有する技能・能力・仕事・財などから、

いや、実はそれだけでは換金はできない。
どんなに換金性のある自己の所有するものでも、その存在を相手に認知され、
さらに価値を認められなければならない。


そこまでやろうとすると並大抵の努力では叶わない。
実力はもとより、半端ない執念や模索・創造・普及させるための時間が必要になる。


そう、時間を切り売りしている身分で、多大な時間を用意せなばならない矛盾。
しかもコレは投資だからその間は収入がない。


回りくどい話はようやく結論に達する。
この自分の持つもののなかで換金性のあるものが何であるかを見つけ、
見つけられなかったときは育成し、
さらにそれに需要を感じてくれる人や組織に認知してもらい、
価値を認めてもらうという壮大な作業。
これを為すための時間。


そんなものを持ち得た人がいるのか?
実はいるのだ。しかも大勢。
特定の事情を抱えていた人以外はほとんどこの時間を所有して「いた」。

もうおわかりだと思う。その時間こそ学生時代に他ならない。
考えられる限りの平等性で多くの人々が食うために働かなくても生活できる数年間を与えられて「いた」のだ。
問題はそのことに気がつかなかったことにある。
いや、少年少女にそこまで気づけというのも酷な話だから、そこまで教えなかった、
そのことを考えてカリキュラムやプログラムを提示しなかった側の責任も皆無ではない。


なんだ、これこそ、まさにキャリア教育の中でもっとも重要な、
「なぜ学ばなければいけないか・働かなければいけないか」という動機づけの根幹であり
第一歩じゃないか。
ちなみにぼくはその類の資格にも学部にも興味はない。
時間の切り売りから逃れる努力をし成功した経験のある人からしか、
こんな発想は生まれないし説得力もない。


漢字というか熟語というのは不思議なものだと感じる。
「学生」という言葉。
通常は「学問に生きる」とか「学び生活する者」とか、
「学」が「生」を修飾する熟語とされる。
実際この熟語の成り立ちはそれでいい。

が、逆に「生」きるために「学」ぶ。
「生」計を立てる術を「学」ぶ者と考えることもできる。


こういう符合を見つけると妙にうれしい。


ともあれ、たかだか渋滞のヴァーチャル体験から
ここまで考えを展開していては
そりゃ精神もくたびれる。





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最終更新日  2011年05月18日 16時53分02秒
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