ちびろずるーむ

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アイルランド紀行(6)


アランセーターで有名なアラン諸島。ここはケルト文化の中心。今現在でも、
アイルランド語=ゲール語が日常語として使われている程。古代遺跡の島。

本土と離れているために、長い間独自の文化が守られ育まれていたらしい。アラン諸島は3つの島からなる。「大きな島」という意味のイニシュモア島へ。

満員御礼のような船で45分くらいで到着。港には、セーターのお店が並ぶ。とても有名なので、母に「買ってくるね」と約束をした。選ぶのがとても楽しみ。

島の道はとても狭いので、ミニバスに分乗する。馬車やサイクリングも人気でよく見かけた。お天気がとても良いし、海からの風もあり気持ちよさそうだった。

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石灰岩があちこちに積まれているのをよく見かけた。これは4つの意味がある。自分たちの領土、家畜の囲い、風よけ、石を温め熱を得る。大自然との闘いだ。

最初に向かうは、聖キーラン修道院跡。6世紀のもの。バイキングに破壊されたりして、今は完全な廃墟に。そのなかに、今も完全なカタチを残す遺物があった。

ケルト模様が刻まれた古代の日時計。今も正確に時を刻んでいたのには、感激。後で知ったのだが、左回りに7回(?)廻ると夢が叶うみたい?してみたかったな。

此処は少し高台にあるので、景色がとてもキレイ。よく晴れているし風も心地良い。島の人口は900人に対して観光客は年間20万人!アイルランドで一番人気かも。

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またミニバスに分乗し、2000年前に造られた砦といわれる「ドゥーン・エンガス」へ。アラン諸島の一番の見どころと言われ、また勇気の試しどころのようなところでもあり。

ビジターセンターで解散。独自に登って行く。砦まで20分の坂道。日頃の運動不足が身に沁みるかも。岩ごろごろの道を用心深く登る。不安定な足が心配だけど、大丈夫。

15分程で無事に到着。潮風が気持ちいい。大西洋に面する断崖で、海面から90mの高さ。遮るモノは何もなしだけど、みんな下を覗いている。どれどれ?吸い込まれそう?

実際に覗いて見たら、それほどまで高いとは思わなかった。運が良いのか、この日は、風も天気も穏やかで、そこに立っていると本当にとても気持ちが良くて、最高の気分に。

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みんなよりも先に降りて、気になるお土産屋を覗く。以前某雑誌にて、アイルランド特集があり、そこに紹介されていたお店。アラン諸島に咲く花の栞があったので、数枚購入。

すっかりお腹が空いたところで、みんな楽しみにしていた「ロブスター」の昼食。さっぱりドレッシングのサラダやパンを食べたところで、登場。レモンをしっかりかけて、戴きます。

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案外と身ももしっかりあって、とても美味でした。付け合わせのジャガイモ。食べ放題ではなく、干したような感じで、味が濃厚で、すごく美味。みんな同じことを話していた記憶が。

軽めの食事だったので、デザートのアップルケーキまで完食。帰りの船まで1時間半ほど。港周辺が商店街となっているので、そこで解散。セーターのお店が、軒を連ねて大賑わい。

ガイドブックには正統派の生成色のセーターが紹介されて、100~150ユーロ以上だと。でも実際には、様々な色に染めてあって、65ユーロくらいからの値段だったので安心する。

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それなら母と私のを買えるなと思って、あちこちウロウロしてみたけど、あまりの数の多さに疲れて来て。最初に見たお店に戻り、母が好きな青色と木イチゴ色のセーターを私用に。

みんなにこんなごっついセーターなんて、最近着ないよと言われたりもしたが、ま、記念よ。旅の思い出。家のなかで着たらいいんだし。木イチゴ色も日本では見かけないのでいいか。

イニシュモア島の住民は、夏のシーズンに儲け、スペインやイタリアに冬の間、バカンスに出かけるんだそうだ。冬はさほど寒くはないそうだが、波が荒いので住みにくいとは聞いた。

帰りは、甲板に出て、アラン諸島をずっと眺めながら過ごした。とても憧れていたアラン諸島。
気に入ったセーターも買えて、大満足。初めて天気もずっと良くて、大満足。とても楽しかった。



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