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仙台出張から戻りました。被災地の方の、復興への元気な声をインタビューできました。しかし、青葉城址からこの街を眺めた時、遠藤周作『沈黙』の「人間がこんなに悲しいのに主よ、海があまりにも碧いのです」という一節を思い出しました。 何事もなかったかのように美しい自然、脅威たる自然、そして人間。何とも、やりきれないものがこみ上げました。(了)
2011/05/10
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これまで、第1弾からずっと追いかけてきて、第1弾の多聞天のインパクト、目を惹くブルーと渋みある形相に魅せられて、第2弾広目天、目玉であるはずの第3弾阿修羅…ともう一つピンと来ないところがあったのです。動く。格好いい。デザインは超絶。なんだけど、像としての美しさ(飽くまで私の中での美しさ、ですけれど)、という意味では、ちょっと記録更新がなかったんです。 しかし5月1日にリリースされた第4弾増長天。これは来ましたね。プロポーション的には、造形段階でしょうか、若干下半身が詰まってしまった感じがありますが、全体に細身にまとまったシルエットに救われます。あと、肩がやや弱いんだ。ちょっとなで肩なのが惜しいなぁ。あぁ、それと。やっぱりヘアスタイルも全体の印象に大きく影響があるんだなぁ。増長天の逆立った髪型、これは全体をとても引き締まったものにしていると思いますし、重心が偏らず、スッとした芯を感じるんです。像全体に。 あとはやはりお面相。広目天、阿修羅は、もう一つ好みのタイプとは違ったのですが、増長天は来ましたねぇ。とにかく顔がイイ。顔がイイから、どんなポーズでもキマる(ポージングこそアクションフィギュアならではの醍醐味ですから…これ重要です)。 多聞天はとにかくインパクトがありました(話題性、煽り、可動も含めて第1弾の印象は濃かったんだ…)。あの色味も、凄みを感じました。かようにカラーリングという点だけでも、阿修羅ですでに体験済みの朱色系というハンデを抱えつつも「シンプルに格好いい」ということで唸らせてしまった増長天、一歩リードか?残るグリーンなアイツ、持国天。ちょっと厳しいレースになりそうな予感も…、と言わず、6月1日を待ちましょう(w)。(了)▲リボルテック増長天は、なぜか西洋の宗教モチーフとも合うような気がするのですが…。
2012/05/05
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渡辺おさむ「崖の上の聖母」/渡辺おさむ個展『マリア様が見てる』展より。▲甘い、甘い崖っぷちに、聖母マリアは何祈る。▲ノートル・ダム寺院も、私はセーヌ河越しの背面からの眺めが好き。我らが聖母、その背面も、崖下るほどに、スイート。プリン、みっけ!!
2012/12/04
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尾崎紀世彦さんが好きだった。歌謡曲のいいところを思い切り活かしながら洋楽ばりのホーン使いで洒落た仕上げの楽曲に、スケール感のある抜群の歌唱力が素敵だった。父の鼻唄で『また逢う日まで』を覚えた。子供の頃、LPを何度もかけてもらった。 学生の頃、父によく飲みに誘ってもらった。ある晩、銀座にある、父の行きつけのクラブで、この歌を二人で歌った。親子で歌った『また逢う日まで』を、一本のテープに録音してもらったのは、ママさんのアイディアだった。15年以上も前の話だ。 その後、私がそれをデジタルデータにして、勝手にiPodに入れていた。データは実家で作ったようだ。 先日、そんなことを思い出しながら父と話したが、父も、自分のiPodに、親子で歌った『また逢う日まで』を入れていたらしい。私たち親子にとって、思い出深い歌手が逝った。また、逢えるときまで。(了)
2012/06/06
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帰宅したら届いてました~。BlueloungeデザインのThe Sanctuary。ウッド調やブラックもあるけれど、ここはやはりホワイトでしょう!!デスク周りがそんなトーンだからかなぁ。 早速色々つなげてみましたが、評判通り、互換性が高く、かなりのデバイスを一括充電できました。 ただなぁ…やっぱりこれは、引き算の美ですね。欲張ってつなげたら、デザインの美しさを損ねてしまう。だから、ケーブル束出しまくって全部使うんじゃなくて、選んで充電、がベストですね。あ、でも、3つ…いや、4つくらいまでならいけそう(苦笑)。 ちなみに、自分でUSBケーブルを中に挿すことができたのは便利。これで、使い勝手もかなり幅が広がります。つなぎ過ぎ注意を教えてくれるのもいいですね。(了)12種類の充電専用コネクターが内蔵、1台あればiPod、携帯電話、SONY PSP、Nintendo DS Liteなどを同時に充電できます【BlueLounge】一台であらゆるガジェットを充電 The Sanctuary(サンクチュアリ)充電ボックスホワイト/ブラック【BlueLounge】The Sanctuary(サンクチュアリ) ウッド
2011/09/13
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***********************************************************塩野七生著『ローマ人の物語』(19) 悪名高き皇帝たち(三)(新潮文庫)読破ゲージ:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■***********************************************************憂国の近衛大隊長ケレスらの手によって、思いもよらず、齢50にして皇帝となったのはゲルマニクスの弟・クラウディウス。この人、50歳までは全く無名の人として、権力や政治とは無縁の学究活動に打ち込んだ学者皇帝。ルックスはイマイチなれど、血筋はイイし培った学は『ローマ史』のリヴィウス(カエサルのルビコン渡河からアウグストゥスの帝国樹立まで、パクス・ロマーナの歩みを目撃したアウグストゥスとほぼまったくの同時代人)を師とする一級品。ポップ・スター皇帝の若気の至りに手痛い思いをしたローマ市民および元老院、机上では優等生のクラウディウスの政治に賭けるとする。先帝カリグラの殺害という国家の大事件を手早く処理すると、野心はないが、学問の力を実地で検めるにやぶさかでなかったクラウディウス、結構やる気満々で治世スタート。カリグラの不始末・財政破綻の再建、税制改革、中途半端な公共事業の貫徹。今ひとつ、悩みの種のユダヤ人社会の問題。イェルサレムではアウグストゥス(威厳)、アレクサンドリアではティベリウス(調停役)の方式を復活。歴史を学んできた自負はある。ブリタニア遠征。なお、ケルトとガリアの使い分けは、ローマ征服以前はケルト、以後はガリア。いずれからも逃れた純正ケルトは、今や手つかずのブリタニアに移動し、ドゥルイデスが活動。人身御供を排したいローマ、ドゥルイデスにセーブをかける意向。クラウディウスの長所で短所は、人を信じすぎること。いや、人の善意を信じすぎること、か。元老院に伺いを本気で立てる皇帝は歴代初。ただ、帝国の拡大はその統治の複雑化を生み、これをハンドルしようと思えば、誰かを頼り信じるしかなかったのも事実。クラウディウス、己が解放奴隷三人組を秘書官として組織して機能させるも、元老院には不評。所謂、茶坊主の魁。権力と結びつくセクレタリーは、セクリタスには危険因子。クラウディウスもまた、妻に翻弄される。若妻メッサリーナ、皇帝の男児を生んで野心も受胎。虚栄心に物欲、性的欲望(ゆえにメッサリーナは伊では性欲のコントロールできない女性を指すそうで)の三本柱がクラウディウスの鈍感な横っ面を殴り付ける。クラウディウスを見る世間の目は次第に冷笑的に。アウグストゥスが創設した郵便制度(クルスス・プブリクス)を、国営から民間に開放。カリグラ建造の元祖タイタニック号を灯台の礎石に替えたクラウディウス港開港。メッサリーナ、愛人との極秘重婚の罪で、皇帝との弁明の接触を果たさず殺害さる。感情を見せない(事態を収拾できない)皇帝に、またも市民の疑問符。しかし、この時期なされる開国路線を踏まえての名演説は、ローマ文明が遺した教訓の一つとまで後々賞賛されることに。「議員諸君、今われわれが態度表明を迫られているガリア人への門戸開放も、いずれはローマの伝統の一つになるのだ」。カエサル~アウグストゥス~ティベリウス・ラインで綿密に固めた帝国の統治ならば、確かに50年にわたる歴史研究の成果で問題なくできたのだ、この人は。それはそれで本人は幸せ。ポスト・メッサリーナは、先帝カリグラの妹、小・アグリッピーナに決定。これまた、皇帝の妻になり、皇帝の母となって帝国統治を夢見るアウグストゥス直系の野心家。アウグストゥスの自制の心は、女性の子孫にはまったく受け継がれなかったこの不思議。アグリッピーナ、皇妃になって、敵対分子は早々に一掃。ただし、夢は帝国統治。それまでは、周到に立ち回った点、メッサリーナとは格が違う。妃選びの際に自分を押した秘書官・パラスを擁し、息子・ドミティウス(後のネロ)には哲人セネカをつけ、着々と野望実現を詰めていく。ドミティウスをクラウディウスの養子とさせ、その名をネロとする。先妻・メッサリーナとの実子、ブリタニクスをさしおいて、ネロを皇太子に押し上げる。そして、烈婦の権力への愛情は、凶暴な結末へ加速。クラウディウスを必要とする手は全て打った。今や無用。おまけに、摂政として皇帝を操るには、ネロの成熟は厄介と判断、きのこ料理に毒をばまぶし、突然皇帝になった人はまた、突然皇位から引きずり降ろされる。禍々しき最期、享年63。当然、拒絶する間もなく、ネロがインペラトールの歓呼を浴びる。解放奴隷による秘書官システムを活用し、妻に欺かれ続けたお人好しの文人皇帝の死に際して、ローマ世界は新たなスターを欲望していた。皇帝ネロ、母の熱意により誕生。(了)ローマ人の物語(19)■「旅から、音楽から、映画から、体験から生死が見える。」 著書です:『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/12/03
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***********************************************************塩野七生著『ローマ人の物語』(20) 悪名高き皇帝たち(四)(新潮文庫)読破ゲージ:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■***********************************************************16歳の皇帝ネロ、誕生。クラウディウスの秘書官政治は嫌いだった元老院も、元老院による補佐官は歓迎。セネカ、補佐官としてネロをサポート、新皇帝のスローガンは、基本に返って「寛容」と決定。気分一新でスタートした政権若返りも、またもパルティア問題浮上で緊迫。セネカ人事により名将・コルブロ、起用。しかしネロの眼前の厄介は、自分を帝位に就けた孟母・小アグリッピーナ。ネロの反抗期、始まる。母は、皇帝の母にではなく、女性初の皇帝になりたかったのだ。先帝クラウディウスとの実子ブリタニクスを擁するアグリッピーナを危険視し、ネロを守ろうとするセネカらに対してアグリッピーナ爆発。ブリタニクス、殺害さる。アグリッピーナ、自派形成に奔走。その一方で、アルメニア王位問題に立ち向かうパルティア対策の要・コルブロ。知勇を備え、情報を重んじ人心も掌握する、駆け引き巧みな名将は、お家騒動でもめる本国からの指令もない三年間を、有効活用。皇帝と敵国を上手に秤にかけ、パルティアが名を捨てて実を取るならば、ローマは実を捨てて名を取る、アルメニア対策ではローマ史上初の発想の大転換を画策。軍事的解決回避をはかるもまた、名将の資質なれば。ローマでは、皇帝ネロ、母親殺し。もてなしの小舟での事故死、との計画は水泳達者のアグリッピーナには効かず。殺意に気付いても岸まで泳ぎきった母。もはやこのまま母を放置できない息子。あの母なら、自分を殺すだろう、と。同じ夜も白む頃、アグリッピーナ、再度刃を向けられ果てる。ギリシャ贔屓のネロ、父ではなく母親を殺して、以後母の亡霊に悩むことに。気分を変えたいネロ、やりたい放題。ギリシャ贔屓(だから彫像のネロに髭があるのだ)からオリンピックをまねて、ローマで「ネロ祭」開催。体育だけでなく、文化も競うオリジナリティ溢れる模倣は盛況、帝国を覆う暗雲は、憂さ晴らしの連続投下を誘発。勢いに乗ってブリタニア問題では英断下すも、ついに貴重な補佐を失う。即位からネロを支えた近衛軍団長・ブルス、病死。そして、知識人による政治の限界を知ったセネカ、知の敗北を認めて退場。お目付け役を失って以後は、その不安からか、たががはずれたのか、おそらく両者はコインの表裏だが、ネロ、坂道を転落。妻を殺して愛人ポッペアと結婚。女児を授かり、子煩悩な一面も。宗教に無関心なポッペア、ユダヤ社会を保護し、それが後にネロのアンチ・クライスト像を強調することに。前半戦は、オリエントの王の様式を重んじて、“ネロの像”に額ずかせ、後半はローマでネロから冠を授かる。見事なプランは実って、パルティア王・アルメニア王の納得を勝ち取ったコルブロ、12年かけてパルティア問題を解決。ギリシャ好き皇帝、詩作も本場で実力を試したい。ネロ、ギリシャで歌手デビュー。皇帝の力を行使せず、判定待ちも一般出場者と同じ立場でドキドキ。そんな真摯な歌う皇帝、喝采を浴びる。きな臭くとも、天性の愛嬌はあり、それなりに愛された皇帝ではあったのだ。ローマ、大火に見舞われる。陣頭指揮で事に当たり、被災対策もまずくはなかったネロだが、ローマの再建計画に、自身の夢を相乗りさあせる。黄金宮殿建設計画だが、その予定地が大火による全焼地帯と重なったため、「皇帝放火説」流れる。ネロ、放火犯にキリスト教徒を挙げる。社会不安の種となる…など事情は諸々あれど、肉体としてのパン、血としてのぶどう酒を供すイエス・キリストの宗教観は、カニバリズムとしてローマ人には嫌われたのだ。誤解されたカニバリズムよりも残虐なキリスト教徒迫害、始まる。ローマ市民をなだめるつもりのキリスト教迫害、市民には不評。この残虐な行為は、公共の利益でなく私利私欲のためのものと。ネロ、2000年後にはローマ史上最も有名な皇帝になったのはこの一事によるが、それは西洋世界の中心がキリスト教に変わったから。ネロに不足していたのは、出る杭は打たれて当然、という超然たる余裕、または覚悟。ゆえに過激に暴走すると止まらない。ナイーブな、歌う皇帝のタレント化を危惧する元老院。愛されることはまた畏怖されることと反対に進むエネルギー。皇帝稼業は人気だけでは務まらず。ネロ殺害「ピソの陰謀」、発覚。ピソの陰謀に加担したと疑われたかつての師でありサポーター、セネカもまた死を命じられる。セネカ、墜つ。その後は憂国の青年将校らによる「ベネヴェントの陰謀」でまたも殺害されそうに。これは、皇位をコルブロに、という含みもあったとか。真偽はともかく、ネロ、功臣・コルブロにも死を。同時に、帝国の防衛線を任される司令官二名も殺され、三将を自ら放棄することに。これに目をつけたガリアの有力者・ヴィンデックス、「反ローマ」ではなく「反ネロ」を合言葉に決起。これはガリアの反抗による対ローマ蜂起ではなく、形の上では、ローマを愛するガリア人によるネロへの疑問符。ゆえに、皇帝を討つのはガリア人の呼びかけに応じたローマ人。イベリア方面の総督ガルバ、ネロ追放に呼応。元老院はガルバをパブリック・エネミーに指定するも、ローマ皇帝の責務たる「食」と「安全」の確保に期待でいない市民、もはや同胞同士の混乱は絶対回避したいと激しく反発。仕方なく密かにガルバと結んだ元老院、今度は返す刀でネロを「国家の敵」に。元老院は、ネロの次の皇帝にガルバを指名する。「皇帝ガルバ、万歳」の声を耳に、伸びる逮捕の手から逃げ場なしネロ、自決。死ねば愛されたという、皮肉な五代皇帝ネロ。死後、その墓には庶民からの花や供物は絶えなかったと。ネロの死をもって、アウグストゥスより始まる「ユリウス・クラウディウス朝」終焉。それは、血統の断絶ではなくむしろ、アウグストゥスが描いた壮大なる計画、オリジナルな意味での帝政が崩壊したことと同意だった。(了)ローマ人の物語(20)■「旅から、音楽から、映画から、体験から生死が見える。」 著書です:『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/12/08
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