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オキナワの中年
大城立裕全集
2001/11/30
大城立裕全集の刊行が決定した(本紙既報十一月十日)。大城は一九六七年、「カクテル・パーティー」によって沖縄から初めての芥川賞を受賞し、いわゆる「文学不毛の地」というレッテルを返上した。厳密には戦前も沖縄文学は不毛というわけではなく、久志芙沙子「滅びゆく琉球女の手記」(一九三二年)や池宮城積宝「奥間巡査」(一九二二年)など、沖縄ならではの課題に立ち向かった文学は存在した。
しかしそのような伝統は先の大戦によって完全に分断されてしまった。これらの先行する作品が、岡本恵徳氏によって再発見されるのは復帰前後のことである。それゆえ大城はほとんど荒野から文学を開始しなければならかったのである。大城には「かがやける荒野」(一九九三年)と題された占領下の沖縄を題材とした作品があるが、現在の目取真俊、崎山多美、又吉栄喜らの活躍をみるならば、大城の開拓した荒野はまさに「かがやける荒野」であったといってもよいだろう。
■………■
大城立裕の業績は多様であるが、何よりも重要なのは継続性と多産にあると思われる。芥川賞作家は多数いるが、そのうちほぼ三分の二強は、その後これといった作品を残すことなく埋もれていった。これらに対して公務員としての実務をこなしつつ、半世紀にわたって創作し続けたエネルギーは驚異的なものである。しかも小説だけではなく、エッセー・批評・戯曲・ドキュメント等、およそ言語表現のあらゆるジャンルにわたって表現し続けた。これは案外知られていないことだが、普天間高校や中城小学校など、大城の作詞による校歌・社歌なども数多いのである。
今回の全集では、紛失原稿以外のすべての小説・戯曲をおさめるという方針を順守した。雑誌には掲載されたものの、これまで単行本に収録される機会のなかった作品を含めすべてである。これらの中には現在ではほとんど閲覧不可能な作品も少なくない。
このようなことが可能になった背景には、沖縄の次代を担う研究者の存在がある。今回全作品の解題を担当した呉屋美奈子氏は、まだ二十代の半ばである。彼女はほぼ二年を費やし、大城作品のほぼすべてを網羅するリストを作成した。この文献調査がなければ、膨大な大城作品を網羅することは不可能だっただろう。大城は何よりも次世代を担う創作者、研究者の成長を祈っている。晩年に至ってこのようなよき理解者が出現したことを、だれよりも喜んでいるのは大城自身だと思われる。
若干残念なのは、現在の厳しい出版事情のため、エッセー・評論等、創作以外の文章を一部割愛せざるを得なかった点である。大城の重要性のひとつに、本土にむけての沖縄文化の紹介、さらに沖縄自身の再検討という作業がある。私事にわたって恐縮だが、私自身、ほとんど沖縄についての予備知識無しにこの地に赴任したとき、例えば「なぜ沖縄県民は、独立ではなく、復帰を選んだのか」といった素朴な疑問が氷解したのは大城のエッセーによってであった。
今回の全集において、創作以外の業績は三つの巻におさめられている。編集委員の一人として、限られた分量の中で大城立裕の全体像を再現するためにベストを尽くしたつもりであるが、その評価については、今後にゆだねたい。
■………■
出版事情について多少補足するなら、近年文学をめぐる状況は非常に厳しいものがある。早く言えば売れないのである。特に「全集」は厳しい。これは個人の購読者が減少したことに加え、地方自治体の財政難のため、文教予算が極端に削減されたことによる。今回県内の公立図書館に問い合わせたところ、いずれも深い理解と最大限の努力を約束していただいたが、予算の関係から、一部の市町村立図書館では、この全集を購入できない可能性もあると示唆された。この場合その自治体の住民は、戦後沖縄を代表する文学を部分的にしか閲覧できないという状況になってしまう。
さらに厳しいのが、学校図書館である。内容上中学生には難しいのであるが、少なくともすべての高校生が、読もうという意欲さえあれば読めるという状況が望ましい。が、いまや学校図書館の予算は逼迫(ひっぱく)しており、購入できない高校も少なくない。ある高校の司書教諭はこう言った。「当然購入すべきであり、数年前なら間違いなく購入した全集であるが、現状では不可能だ」。財政再建が重要なことは重々承知しているが、県の文教予算がここまで削減されているというのは驚きであった。
以上のようにさまざまの困難を伴った船出であるが、この全集は個人全集である以上に、次世代への戦後沖縄文化のバトンである。できる限り数多くの人々の目に触れることを祈ってやまない。
本全集は来年五月中旬に、勉誠出版から全十三巻一括刊行される予定である
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