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この壁なのであるが、取り壊される事になった。これは理事会も通ったので確実である。学内的に決定的な対立にならなかった事も含め、やれやれと言うのが個人的な感想である。事務作業や教育環境をどのように維持するか苦慮している最中に「壁保存についての公開質問状」など出してくるプロ市民達も、この案件はそれほど大きな問題ではなかったようで、イデオロギーによる二次被害も最小限度だったのではないだろうか? 墜落時本館にいて死ぬような思いをし、現在工事現場にあるようなプレハブで働いている事務職員の大半が、取り壊し・早期復旧をのぞんでいるのだから議論の余地は無いのである。実際こういう事は報道されないのであるが、事務機能の完全破壊から、政治家等「偉い人達」の相次ぐ訪問、「市民」活動家様の御意見に対応しつつ、授業に対する影響は最小限だったのも、事務職員の労苦によるところが大きい。というか、教職員などほとんど何もしていないと言っても良い。このような地道な作業に関心を向けず、「記憶の壁」などという空虚なレトリックを振り回しても、現実を動かせるわけがないのである。 現実的には議論の余地はないのであるが、思想の問題としてはどうだろうか?実は明日から本土の知人が沖縄に来るのであるが、時間が許せば、大学を特にこの壁を見せたいような感情が私にもある。何度も書いているように、普天間基地の今後は全く不透明であり、気の利いた見通しも全て憶測に過ぎない。最悪再び今後10年以上「暫定使用」される可能性もあるのである。「せめて完全撤去が決まるまでは残せないのか」という意見には一理ある。保存派は基本的に「恒久保存」を前提にしており、「それは冗談じゃない」ということで、広範な支持を得る事はなかったのだが、もしかするとどこかに現実との接点があったような気もする。で、いちおう(1)としたのだが、(2)は無いかもしれない。
Mar 25, 2005
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実をいえば素人がどうこういうような状態ではなく、全く訳が分からない、というのが現状だろう。毎日のようにやれ本土移設だ、嘉手納統合だ、一時下地空港を使用・・・等々、少なくとも沖縄の新聞では毎日新説が出ている。 どうなるかは解らないが、どうしてこうなっちゃったのかは素人にも解る。普天間基地周辺には、現在三つの相容れない条件が存在する。(1)普天間基地は、米国防長官が認めざるを得ないほど異様な位置にある基地であり、なるべく早い時期の移転(撤去)が期待されている。普天間基地存続を祈っているのは土地連ぐらいである。(2)日本は憲法上ズバリ北朝鮮を攻めることができない。経済制裁賛成は国民の7割を越えているが、それによって北朝鮮が軍事的オプションを選択した場合、戦争まで覚悟していない。アメリカにお願いするのである。従って国民世論の大半は、経済制裁をして、万が一北が暴発すれば、アメリカ様が何とかしてくれる、と考えている。よって米軍の意向は最大限に尊重すべきであるというのが国民世論であろう。(3)普天間基地が危険なのは解った。一方日米同盟は非常に重要である。それ故本土移転も考慮に入れるべきである。しかしたとえ非常に軽微な負担であっても、自分の自治体に来るのはいやである。自分のところ以外の自治体が負担すべきである。 憲法を守るというのは、こういうことである。
Mar 14, 2005
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卒業生の結婚式に行って来た。なかなかよかった。 なにが良かったかというと、琉装である。実際沖縄の結婚式で琉装を見たのは初めてである。旧王族ではないはずだが、なかなか似合うのである。実は沖縄の結婚式は、他府県と大きく異なる風習がいろいろあるのであるが、衣装は大和と大差ない場合が多い。まあ、本土の結婚式もそうだが、芥川の「舞踏会」を思い出すところである。 衣装というものは、ある民族がそれぞれの美意識に従って、長い年月はぐくんできたものだと考えられる。実は意外と新しいものもあり、沖縄の一般民衆があのように華美な衣装を着ることはできなかったのだが、人間(顔立ち・体型等)にあわせ、入手可能な技術と資源を使い、それをいかに美しく見せるかに集中した衣装は美しい。以前カナダで公園で行う結婚式を見たことがあって、それは新婚旅行だったためもう取り返しはつかなかったのだが、ああ、白いウエディングドレスというのは、こういう顔立ちの人がこういう風に着こなして初めてその真価を発揮するのだと思った。「馬子にも衣装」という言葉があるが、衣装も馬子に着られてはかわいそうである。 18日は卒業式である。10年前私が沖縄にきた頃は2割程度だった琉装は今や絶滅寸前である。男などというものはどうでもいいのであって、青山のフェアで購入したソフトスーツを、かっこいいと思って着ていて差し支えない。が、ズバリ言うが、沖縄女性に和装や袴は似合わない。特にシェア占有率の高い袴は、渋い落ち着いた色が中心であり、あれは目鼻立ちがそれほどくっきりしない、控えめな大和女性の顔によくなじむ。ウチナーギャルは「高野連」をして「華美にして奇異」と言わしめたド派手な色合いの琉装だろう、と思っていたところ、ゼミ生の一人が「私は琉装です」と宣言した。楽しみである。顔伏せで公開します。お楽しみに。 などと書くと「典型的なオリエンタリズム」だとか、「ジェンダーに対する無理解」という馬鹿がいるかもしれないが、そういうものはくだらないと確信しているので、ご批判ください。
Mar 12, 2005
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次男の手術成功。合宿終了。確信犯をのぞきゼミ全員の卒業確定。入試業務ほぼ終了。組踊の論文完了(一応・・・汗)。本学修復案ほぼ決定か?普天間基地全然不透明。 というわけでそろそろ復活します。
Mar 7, 2005
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