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2011年11月25日
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大阪在住の、六代川端近左さんの作品展示会があって、最終日にはご本人が亭主を勤めての薄茶席がありました。

掛物は、『一以貫之』、いつをもってこれをつらぬく、大徳寺430世大徹和尚筆。
花入れは、実際に漆掻きに使われた桶に、多少手を入れて漆も塗り、花入れにしたと説明がありました。 木の皮をまいて底板を入れて作られたもの。 蔦の紅葉にアケビのつる、白花がそえてありました。
香合は、小さな染付けの漆桶、古いもののようです。

金地桐の絵の風炉先は組み立て式で、長板ほどの箱に収めることができるそう。
釜は、角谷一圭の兎釜、兎のかん付と釜の丸さが印象的、釜肌も一圭ならではのおだやかさ。
炉縁は掻き合せに波の絵。 うさぎ年にちなんで、『波うさぎ』の趣向とのことでした。
棚は、溜め塗り四方棚、水指は真葛の染付けで蜜柑型。

そして、正客に出されたのは、なんと了入の黒茶碗。 

三客からにも黄伊羅保など素敵な茶碗の数々。
さらに二服目のお茶が真葛の数茶碗ではこばれました。

法隆寺御物の華文をかたどった螺鈿入り漆の食籠、溜め塗りの干菓子器。 お菓子は大阪から。
建水は浄益、蓋置は永楽の緑色のつくね。
大きな青貝で紅葉をちりばめた大棗、茶杓は、銘『初時雨』。

圧巻は、料紙の上の硯箱。 15年間、様子を見ながら乾燥させた直径15センチほどの蔦の輪切りを、黒漆に銀の縁取りで硯箱とし、中にはうさぎのついた丸い硯、平目の金蒔絵を施した二本の短めの筆、金彩の墨、そして多分水滴(残念なことに水滴が思い出せない・・・)

この硯箱と、前出の花入れがご当代の作品、他の漆の道具と茶杓は先代および歴代の作品。
そして今日のお道具の すべて に、歴代表千家お家元の箱書・花押がありました!!









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Last updated  2011年11月25日 23時52分35秒
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koto@ Re:第4回花月合宿(06/30) はじめまして。花月百騎を検索していまし…
緑の海 @ Re[1]:杉村楚人冠邸の椿(03/14) ていけんさんへ ぼちぼち書いております。…
ていけん@ Re:杉村楚人冠邸の椿(03/14) 久し振りにお邪魔しました。 先月からだっ…
ていけん@ Re:北海道・恵庭岳登山(10/11) 再開ばんざい!!! 今夜から涼しくなるそ…
緑の海@ Re[2]:小倉と八幡(06/07) beramiyansaさんへ ご期待に添えず申し訳…

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