もう一年前になってしまいましたがやっとクロアチア、スロべニア編に突入するのですが、クロアチアに向かう飛行機の出発地となった土地のことを書いてから南の地のことを書いていきます。
ドイツからクロアチアもしくはスロベニアに行く格安航空会社の飛行機は路線、便数ともに少なくてルートをとても悩みました。
そんななかシュトットガルトからクロアチアのドブロブニクに向かう便を発見しました。
その前にいたラインガウ(フランクフルト近辺)からは少し離れていたのですが、シュトットガルトStuttgartはワイン産地ビュルテンブルクWürttembergの中にあるので未知のこの土地を訪れてみる良い機会だと思ったので、このルートに決めました。
フランクフルトからICで朝シュトットガルトに向かってから15時の飛行機までの間のビュルテンブルク滞在だったのですあg、二つの近辺の街を訪れることにしていました。どちらもSバーン(首都圏のJRみたいなもの)で30分以内で行きやすいところだったというのも決め手でした。
ひとつめはエスリンゲンEsslingenです。葡萄畑もありますが観光地として有名なところみたいだったので行ってみることにしました。

中心の広場からの街並です。こういう建物が並んでいるので人気があります。

こっちの古めかしい雰囲気のほうが僕は好きです。

この土地は丘に囲まれていてその斜面はほとんどが葡萄畑で、葡萄畑に囲まれた街でした。写真は畑しか写っていませんが左のほうには市街地がすぐそこに広がっています。
シュトットガルト周辺に住んでいたら気軽に行けるとても良い癒しの場、という街でした。
この次に訪れたのはフェルバッハFellbachです。
ここには評価の高い醸造所がいくつかあることとワイン祭りをやっているとのことで行くことにしました。
しかし結果、期待していた収穫の半分にも満たないということになってしまいました。
ワイン祭りはこの町のものではなく組合の醸造所の単独のものだったので著名な醸造所のワインを飲むことができなかたったです(10月に町のワイン祭りは開催されるようでした)。
そして日本に帰った後にこの地の醸造所のアルディンガーが賞を受賞してさらに悔しくなったのでした。
駅から中心地まではまっすぐ行けば着くのですが1キロくらい歩いて(村というよりは商業施設もちゃんとある小都市でした)、ワイン祭りはさらにそこから街の一番奥の葡萄畑の手前のところだったのでけっこう歩きました。
そしてそこで街自体のワイン祭りではないという事実を知ってぐったりしたのでした。
でも畑の前でその地で獲れた葡萄からのワインを飲むというのはとても気分が良かったです。
ワインはトロリンガーのゼクトとリースリングのトロッケンを飲みました。
トロリンガーTrollinger、レンブルガーLembergerという品種はビュルテンブルクが主な生産地で他にはあまりみかけないのですが、高品質なワインも造られているので機会があったらできるだけ飲みたいと考えています。
タンニンの強いしっかりとした味のレンブルガーよりはトロリンガーは軽い飲み口のものが多いですが、ここで飲んだトロリンガーも少し甘めでした。というか飲みやすそうだったししぶめに造っているものより良さそうな気がしたのでこれを選んだのですが。
これはふだん飲みタイプのものですがすごく好みでした。たまに書いていることですが、こういうのをケースで常備して飲みたいです。日本に輸入されるような質のものではないけれどおいしいワインなのです。
トロリンガーはこういう造り方、タイプのワインが適しているのかなーと思っています。
リースリングのほうは他の地域に比べると、というものだったので特筆することはないです。でも地元でこういうに飲んだり食卓のテーブルワインとしては十分なものです。
葡萄畑の産地といってもピンからキリまでありますが、このフェルバッハの畑はけっこう評価が高いみたいなので、一定のレベルのワインは飲むことができるので住民は幸せですね。
精神的にも肉体的にもけっこう疲弊しましたが、前回のアールと同様産地を訪れるだけで少ないながらも収穫はあります。
それに生産地域の中でビュルテンブルクはワイン消費量が一番の地域なのでその片鱗も垣間見ることができたので良かったです。ファルツのワイン祭り同様ここも祭りのグラスワインの一杯は250mlでした(ラインガウは100ml)。
そして質より量、というだけではなく良質なワインが造られているということも今回の訪問やその後も情報を気にするようになりわかってきたことも収穫です。
日本にはあまりこの地域の評価の高い醸造所のワインは入ってきていませんが、白だけでなくレンブルガー、シュペートブルグンダーの赤ワインも含めて気になる産地になっています。
その後メルセデスベンツの本拠地シュトットガルトの街を少し観光してから空港に向かったのでした。
商店のあるところは他の大きめなドイツの都市とそんなに変わりませんでしたがこの大きい広場のまわりには大きめの建物が多くてドイツではみたことがない風景だったので新鮮でした。
わずかな時間でしたがビュルテンベルクを訪れて良かったです。
ドイツ赤ワインの産地アール地方その2 2011.09.10
世界遺産のある街アーヘンと赤ワインの産… 2011.09.05
ビュルツブルクで観光 2011.09.03
カテゴリ
キーワードサーチ
コメント新着