ヨーロッパ、ドイツワインについてのいろんなこと

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JUMI

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2012.06.17
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カテゴリ: ドイツワイン

もう2週間前の出来事になってしまいましたが、ドイツワインフェストで出したワインを打ち上げで飲んだ感想を書いていこうと思います。
おいしいとかいう感想だけでは意味がないと思うので、ここで書く必要ががあることのあるワインだけ書いていきます。
自分の感想と共に来場者の印象も一緒に書いてあるワインもあります。

1  ローゼン (ブラザーズ) (モーゼル) QbA トロッケン 2010

2  デンホフ  (ナーエ) QbA トロッケン 2009

3  フュルスト  (フランケン) ジルヴァーナ "ピュアミネラル" トロッケン 2010

4  クニプサー  (ファルツ) 赤3種混醸 Cuvee "Gaudenz"  2008

5  フーバー  (バーデン) シュペートブルグンダー  マルターディンガー 2008

6  州立アスマンズハウゼン  (ラインガウ) シュペートブルグンダー  アスマンズホイザー ヘレンベルク 2010

7  ライツ  (ラインガウ) ピノワール(シュペートブルグンダー) ロゼ 2010

8  マティアス・ミュラー  (ミッテルライン) QbA ファインヘルプ 2008

9  ラインホルト・ハール ト (モーゼル) QbA 2009

10  シューベルト  (モーゼル) QbA 2009

11  エムリッヒ・シェーンレバー  (ナーエ) モンツィンガー フリューリングシュプレッヒェン  カビネット 2005

12  シェーファー・フレーリッヒ  (ナーエ) ボッケナウアー  カビネット 2008

13  J.J.プリュム  (モーゼル) グラーヒャー ヒンメルライヒ  カビネット 2008

14  エゴンミュラー  (モーゼル) シャルツホーフベルガー  カビネット 2004

以下は有料にて提供  15、16は200円 17は300円 1杯35ml

15  ロバート・ヴァイル  (ラインガウ) エアステス・ゲヴェックス 2006

16  フリッツ・ハーク  (モーゼル) ブラウネベルガー ユッファー ゾンネンウーア  アウスレーゼ 2002

17  ペーター・テルゲス  (モーゼル) アイスヴァイン  2002 


以上ウエルカムゼクトを含めた18種類を提供しました。
葡萄表記のある3から7とゼクト以外の葡萄品種は全てリースリングです。



今年は例年より赤ワインに力を入れたのですが、どれも良かったので選んだ甲斐がありました。
4のクニプサーは現在日本で購入できないのですが、ピノノワール以外のものも紹介したいと思ってドイツにある酒屋を通して輸入してもらいました。
クニプサーはボルドータイプの赤も生産されていてこのワインはカベルネ・ソーヴィニィヨン、ドルンフェルダー、ザンクト・ラウレントを混醸して造られています。どんよりと重たいけれど素朴さもあります。
気軽な食事でそこそこしっかりとした赤ワインを飲みたいという時に重宝すると思いました。

6のアスマンズハウゼンは今回の赤の中で個人的に一番好きでした。
薄うま系で、典型的なドイツの赤のイメージのワインだと思いました。飲み口は軽いのだけどジューシーで旨みが凝縮されています。
定価は4000円するので気軽に飲むには高いと思いますが、おいしいワインだと思いました。
薄うま系で果実味が強めのピノ・ノワールが好きな方はアスマンズハウゼンとアールの赤はチェックしていただきたいです。

4はドイツ以外のを慣れ親しんでいる人に、6はドイツワインをふだんから飲んでいる人に好評と評価が分かれましたが、ドイツにもいろいろなタイプの赤ワインがあるので(タンニンが強いフルボディのは少ないですが)、もっと日本に輸入されて多くの方にドイツの赤も知ってほしいと思っています。


ロゼもあったほうが良いと思ったので7のライツを入れました。
これも好評でした。もしかしたら今回の一番人気だったかもしれません。
軽い飲み口ですが口の中ではしっかりと味を感じられて水みたいなかんじではなく飲みごたえもあります。
分析して評価するようなタイプではなく飲んで素直においしいと思えるワインです。
実はラインガウやミッテルラインにはこういうロゼが多く存在しています。生産量は少ないし日本に入るとそんなに安くはないのであまり輸入はされていませんが。


8のマティアスミュラーも好評でした。ほのかな甘みのある中辛口のファインヘルプ(ハルプトロッケンに相当)は飲みやすいので日本人にも馴染みやすく、白いご飯の食卓にもあわせやすいのでもっと日本人に知ってほしいと思っている系統です。
残念ながらこの醸造所はこのワインしか現在はラインナップがなかったのですが、このタイプをもっと色々と紹介したいと思っています。

9のラインホルトハールトは記載はありませんが8と同様のファインヘルプのタイプですが僕は8より好みでした。8はもう少し若い酸がたっているフレッシュの時のほうが美味しかったと個人的には思っていますので。
スタイッリッシュで洗練されていて嫌な所を感じず飲めました。隠れた逸品だと思いました。
食事とあわせても単体でも楽しめる心地よいふわっとぬけるほのかな甘さがポイントです。

甘口の中では11のシェーンレバーのカビネットが好みでした。
6年経過しているので甘みが落ち着いてきていて、酸もたっていなかったので余計なものが削ぎ落とされてピュアな部分だけを味わっているような感覚でした。人によってはそれが面白みがなくつまらないと感じるかもしれませんが。
甘さも感じられるしそこそこのボリュームはあるので僕は気軽に飲むシチュエーションで単体で楽しみたいと思いました。

12のシェーンレバーのは2年前くらいに飲んだ時には鉱物、ミネラル感が強くてかなりマニアックな味筋だったのですがやっと飲めるようになってきました。でももっと時間が経てばもっと化けて良くなるような気もしています。確信ではなくそうなるといいなあという願望も含まれていますが。ポテンシャルを感じるので。

13のプリュムは同じヴィンテージもしくはもっと若いヴェーレナー・ゾンネンウーアの畑のカビネットよりは今でもおいしく飲めるかと思って選びました。鉱物感もヴェーレナーよりは少なくて飲みやすかったのですが、丸みがある甘いワインいう印象だけで深みがまだあまり出ていなったので、この畑でももう少し寝かせる必要があると思いました。
色々とドイツワインを経験している人にとっては今でも充分おいしいと言える、そして薦められるレベルではあるのですが。

エゴンミュラーはあまりドイツワインを飲んだことがない人も先入観なく飲んでもおいしいと感じたようです。
もとから土壌と古樹からの葡萄によって複雑さがあるものが熟成していることもあってさらに味わい深くなっているので他との差を感じるのは当然とのでしょう。
僕個人の感想としては、おいしいと思うけれど面白いとは思わなくて自分で買おうとは思わない、というタイプでした。これは好みの問題であってすばらしいワインということを否定しているわけではありません。
また、エゴンミュラーのカビネット以上は最低このくらい年月を経ったものを飲んでいただきたいです。若いうちに飲んでもエゴンミュラーの魅力は少ししか伝わらないので。
高いから美味しいのではなくワインには飲み頃があるということをそれなりの価値のものを飲んでいる方には知っていただきたいです。


15のロバート・ヴァイルのエアステス・ゲヴェックス(辛口の最上級)は一口飲んでおいしいと言ってしまいました。寝かせたらもっと深い味わいになってもっとおいしくなると思うのですが僕は今でも充分だと思いました。他の国のある程度のレベルの辛口白ワインには勝てると思いました。
わかりにくい表現なのですが、口の中で凝縮された味わいの中にきらきらした宝石が輝いているようなイメージでした。具体的な表現がなくてすみません。メロンを連想させるフレーバーはあった気がします。


16のアウスレーゼは、もう少し甘みを強く感じるもののほうが良かったのかなとも思いましたが、甘みを伴う長く続く心地よい余韻は熟成してこそのものなのでこういうワインの良さも感じ取ってもらえていたらうれしいです。
ハークのゴールドカプセルでないアウスレーゼは3,4年前くらいまでは02が良くてそれ以降は01のほうが勝っていると思いました。01は若くてもおいしかったですが。



といたかんじでざっと書いていきました。
飲んだ感想の整理や今後に向けてのヒントになる事柄があったら幸いです。

前回の記事 に来場者の感想のブログのリンクも貼ってありますのでそちらも読むとより参考になるかもしれません。






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最終更新日  2012.06.17 22:58:47
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