他のことを書いていたので間が開いてしまいましたがヴィルティンゲンWiltingenからカンツェムKanzemまで畑沿いを散歩した時の続きです。
前回は シャルツホーフベルクの畑を歩いた時のこと
を書きました。横に長いシャルツホーフベルクの中間くらいエゴン・ミュラーの醸造所付近から折り返してヴィルティンゲンの村の方面に戻ってきて、そこからザール川の下流側トリアー方面に少し下ったカンツェムの村まで歩くというルートです。
このまわりの雰囲気を感じてもらえればという想いで書くので土壌の性質の違いなど学術的なことはほとんど書きません。

シャルホーフベルクの丘の上のほうから裏をまわってショートカットをしたらヴィルティンゲンの村が真下にある地点に着きました。
この写真の右の見切れたところをまわって画像右から左端に連なっている斜面の中腹を歩いていきました。左に少しだけ見切れている斜面の畑がカンツェマー・アルテンベルクです。正確に覚えてはいないのですがここから1時間半くらいは歩いてカンツェムに着いたかと思います。
このブログを書くに当たって畑名を確認しようと思ったのですが、ドイツに向かう前の準備の段階で見つけた畑名の書いてある地図が載っていたサイトがなくなっていて、同じようなサイトを必至に探していたらとてもよいサイトにたどり着きました。Weinlagen-info( こちら
)です。
畑を指定するとその地域の地図が表れてその畑の範囲に色がつきます。その畑の代表的な造り手や土壌の性質、Erste Lageかどうかなども表示されるので利用価値はありそうです。ただ、最新の情報ではないと思うのであくまで参考程度に利用していただければと思います。もしかしたらマニアの間では有名なサイトなのかもしれませんが僕はワイン関係のネットサイトは疎いので全く知りませんでした。
Wiltingenで検索したらその周辺の畑が全て表示されてカーソルを持っていくとその畑名がわかります。興味のある方はSuchbegiff(検索)でWiltingenと入力し左に表示された畑名ではなく村名のWiltingenをクリックしてください。そうするとヴィルティンゲンの全ての畑に色がつきカーソルを移動するとその畑名がわかります。この画面を見ながらこの記事を読むとなんとなく畑の位置関係と立地などの雰囲気がつかめるかと思います。
braunfelsは上の写真を撮っている背中側に細長く広がっていてシャルツホーフベルクの畑につながっていきます。
また、画像の真ん中より少し左の箇所が奥まっているのがなんとなくわかるかと思いますが、このまわりは手前の畑より区画の範囲が狭くそして細かく分類されています。
エゴン・ミュラーの別名義であるレ・ガレが所有しているヴィルティンガー ブラウネ クップWiltinger braune kuppもシャルツホーフとヴィルティンゲンの村から離れたここにあります(今は彼らの単独所有のようです)。
あとはゴッテスフース、クップ、ヘーレなどがあります。これらの畑はVan Volxemを気にするように初めて知った畑名が多いです。フォルクセンはヴィルティンゲンの畑を中心に買い取っていったので彼らはいくつかの畑を所有しています。

最初の写真の場所から少し歩くと四方を見渡せる見晴らしのよいところに出るのですが、そこにこんなものがありました。それぞれに畑名と距離が書いてあってその指す方向と距離にその畑があるということです。わかりやすそうですが、その場で見てもどこがどれなのかいまいちつかめませんでした。
ヴィルティンゲンの村からこの斜面沿いに進んでいきこぼんでいる部分から丘を越えてコンツKonzへ向かうルートはハイキングルートになっているようです。実際にその時も歩いている人も見かけました。丘の中腹に整備されている道が続いています(ハインキングする人のためだけでなく作業用の機械も通ると思います)。見晴らしのよいところにはベンチもありました。
僕はKonzへは抜けないで途中ブラウネクップのところでぶどう畑の中を斜面を下に降りて車道を超えて(けっこう交通量があって注意が必要です)、その先の丘の上をKanzemまで進みました。ブラウネクップは遠くから見るよりも斜面がかあんり急で少し降りるのも大変でした。ここらへんは事前に調べておいたほうがよいので誰にでもおすすできるルートではありません。ヴィルティンゲンの村の上のほうに登ってあたりを見渡すだけでも十分だと思います。

最初の写真の右の手前のぼこっとなっているところです。ここらへん一体はクロスターベルクでけっこう範囲が広いです。おそらく修道院(Kloster)が所有していた畑なのでその名がついてるのでしょうが十字架が飾ってあります。たしか手前のゴツゴツしているところは見晴らし台になっていてここに登れたと思います。

十字架の下を超えて進んでから歩いた道のほうすなわちヴィルティンゲンの村方面を撮ったものです。斜面の真ん中のところに道があるのがわかるかと思います。その一番左のところには日時計があります。おそらくここを歩いた人でないとここに日時計があるのは知らないでしょう。

こういうふうに道の部分は段になっています。

Kuppのあたりから撮っていると思われます。

同じような場所からの違うアングルです。急斜面なのがおわかりいただけるでしょう。高い斜面が終わった低めのところからがゴッテスフースGottesfussだと思われます。
この写真はこの記事で載せた中では僕は一番好きです。
もう少し歩いたところから撮ったものです。
狭い区画で畑名が分かれているこの周辺が、畑の向き(太陽への方向ということで)や斜面の角度などがそれぞれ全く異なるのがこの写真でおわかりいただけるかと思います。
地図を見てわかったのですが、ザール川はヴィルティンゲンの上流のションデンのところで2つに分かれていて大きく弧を描いているほうが僕が歩いて行った下を流れています。そしてこの川はまたカンツェムの村の先で再び合流します。
ヴィルティンゲン編はここで終了です。
何キロもただぶどう畑を歩いているだけで飽きないの?と思う方もいるでしょうが飽きないのです。すごく楽しかったです。ワインを飲んでないのにこんなにテンションが高い自分が面白かったです。ワイン好きは度を超えるとワインを飲まなくても楽しめるのだなーと。
ぶどうに囲まれて幸せでいっぱいでした。なぜ?と訊かれても困りますが。
この散歩編はあともう一回続きます。
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