久しぶりの更新になります。来月もあまり更新できないかもしれません。ドイツワインフェストに関しては書くとは思いますが。
さて、週末に茨城県に行ってきました。
2つつ目的があって両方があるから行くことを決めたのですが、そのうちのひとつが酒屋 土浦鈴木屋
に行くことでした。ここはインポートもしていてドイツワインも輸入しているのですが1990年代から2000年代初頭にたくさん輸入したものがまだだいぶ残っているので、他のインポーターが輸入している醸造所でももう在庫がないようなバックヴィンテージがこの酒屋にはたくさんあるのです。
今回は6月29日のドイツワインフェストで使用するワインを選ぶという理由があったて訪れたのでした。店舗に伺ったのはおそらく4年ぶりくらいです。前回はモーゼルの銘醸のバックヴィンテージがたくさんあることに興奮して3万円くらい12本買ったような記憶があります。
フェストで使うワインに関してはまだ確定していないということもあって秘密にします。
フェストのを考えた後には個人用のを物色しました。そして購入したのがこちらです。
モーゼルの銘醸のバックヴィンテージのは飲んだことがある、もしくはそれ似ているということで再び飲むほどの興味がわかなったので一本も手を出しませんでした。その時よりも視野が広がったということもあって、前回訪れた時にあったものでも全く気にかけなかったものを購入しています。購入のポイントは、熟成したらどうなるっているのか全く予想できないもの、というくくりです。今後のための経験として知りかったというものがほとんどです。
茨城に来ることをフェースブックで少し書いたら茨城在中のドイツワイン狂の ハルトマンさん
が車をだしてもよいとのコメントを書いてくださったのでお言葉に甘えて最寄駅から車にのせていただき一緒に行動しました。鈴木屋の後には彼の家で軽く飲むということになっていたので、ここで面白そうなものがあったら購入して一緒に飲みたいと考えていました。
下の写真の中にはその購入した2本も含まれています。
彼の家で飲んだワインです。
2人で5本すべて飲みほしたわけではないのでご安心を。
最初は前日の飲み残しという シュ―ベルトです。2010のトロッケンの畑名ワイン
(たしかヘレンベルク)です。レモン水の系統のすっぱさがありました。2010年らしい強めの酸なのですが、もっと若いうちに飲むとフレッシュ感とこの酸味がうまく融合してもっと好印象になったのかもと思いました。トロッケンは甘口以上に変化のスパンが短いので難しいです。特に酸が強いものはその傾向が強いかと。
それと、ぜひ試してほしいということでリースリング用という少し小ぶりのグラスで飲んだらおいしく感じたのはびっくりしました。もうひとつのグラスでは感じない甘みが感じられて飲みやすいバランスになっていました。ここまで変わるのにはびっくりしました。オーディオマニアの環境で聴く音楽みたいなかんじですね。補正ではあるけれどもちろんもとがちゃんとしていなければ補正されてもよくはならないという上での例えです。後のワインではあまり効果がなかったので若めのリースリングワインの特徴を分析してがよりよくなるような形状になっているということがわかりました。
お次は今回の一番の飛び道具、 トリアーのホスピティエンの99年グラウブルグンダー(QbA)
です。このラベルのものは初めてみました。
リースリングじゃなく熟成しているモーゼルものということでまだ美味しいという確証がもてないけれどあまりあにだろから飲んでみたい、という意見が一致して購入しました。
最初はやっぱりだめかと思いましたが思いのほか飲めました。単体だと癖を強く感じるのですが煮物など料理とあわせたら問題ないと思いました。軽めのシャルドネといったかんじです。リースリングよりはあきらかに重たいです。モーゼルにはあまりない味筋なのですが、他の国のを飲んでいる人なら日常に飲むことがあるような味筋なのて抵抗がないかもと思いました。昼下がりに外で飲むのにいいかも、と思いました。2000円しなかったです。どう考えてもマニアアックなワインですが。
シェーンボルンはラインガウの銘醸に数えられる造り手です。その97年のエアステス・ゲヴェックスということで15年経ってどう変化しているのか非常に興味がありました。3000円という手の出しやすさが買う決め手でした。
辛口の最上級の格付けはグローセス・ゲヴェックスですが、ラインガウではエアステス・ゲヴェックスと呼ばれています(今年からVDPではグローセス・ゲヴェックスに統一されるようです)。GG、EGがVDPとしての規定となる前の90年代後半からラインガウでは独自にエアステス・ゲヴェックスという格付けを付け始めていました。なのでそれは名称というだけなのでエアステス・ゲヴェックスと書いてあるのと同時にシュペートレーゼ・トロッケンと書いてあります。
前置きが長くなりましたが、そういうことでその醸造所のトップの辛口ワインであるので楽しみにしていました。
最初は平坦で、もう枯れてしまっているのかとがっかりしましたが10分以上経つと、立体的になってきてじわっとうまみも感じるようになりました。すごくおいしい、というわけではありませんが、この醸造所の名に恥じないワインだとは思いました。
土壌にもよりますが、有名な畑の大半のラインガウらしいと感じる土壌ではここまで辛口ワインは寝かせないほうがよい気がしました(土壌の成分を言いきっちゃって間違っていると問題なので細かいことは書きません)。とはラインガウ特有のくえのある熟成香いわゆるペトロール香がをほとんど感じないのは葡萄の質と醸造所技術の質の高さによるものだと感心しました。なので畑やヴィンテージによってはこのくらい熟成しても素晴らしいワインがあるような気はしています。
残りの2本はハルトマンさんの得意分野フランケン、現地で購入した ヴュルツブルクのAm Stein
です。
ショイレーベ
は去年の12月に購入したのに2012年産だったそうです。
香りは白桃でとても心地よかったですが味わいは平坦でした。若いしこの品種で遅摘みでもないのでそこに期待しえはいけないのですが。ショイレーベのよさが出ているワインで日常消費として軽く飲むなら文句の付けどころはありません。
もう一本は 2011年のリースリングのアウスレーゼ
です。
あまり甘く感じなかったのとパワフルなワインだと思いました。
飲むのはまだ早すぎて本領を発揮していないかも、と二人で話していたのですが、残りをいただいて今3日目のを飲んでいるのですが2日目までとは異なる味わいになってきてこちらの方が好みです。ということはおそらく5年くらいは寝かせたほうがよいものなかと想像しました。甘みのあるはっさくのようジューシーな甘みがとてもよいです。
また、凝縮感がすごいのでもっと寝かせて甘みが抜け気味で食中酒とするのも美味しく飲めるかもとも思いました。
18時が駅までの終バスだったのでもう帰らなければいけなかったのですがこの時間で気持ち良い酔い方をしていました。言葉を選ばず全開で話せる人って日本ではかなり限られるのでリミッターのない全開トークをたっぷりと楽しみました。
同じドイツワインでも地域も視点も少し異なるのでそういう人の感想や意見は興味深いです。
また、ただただマニアアックな話をするだけでなく、ドイツワインを愛しているからこそこの良さをもっとたくさんの人に知ってほしいという気持ちがあるから自然と日本におけるドイツワイン業界の話題になるのもうれしいです。
次回はもうひとつの目的について書きます。
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