全7件 (7件中 1-7件目)
1
三種町の森岳で、特産の「じゅんさい」の摘み取り体験をした(前回ご紹介)あと、森岳温泉の旅館に寄り道して立ち寄り入浴しました 森岳温泉は、かつて琵琶湖に次ぐ日本2位の水面積を誇った八郎潟(現在はほとんどが干拓地)の北東の丘陵に旅館や飲食店がある温泉地です。現在営業している旅館は3軒あり、今回は「森岳温泉 ホテル森山館」さんに立ち寄りました。昭和の温泉旅館風情が色濃く残る旅館で、ロビーも昭和の趣。フロントは広く、かつて大勢の宿泊客が大挙訪れたシーンが目に浮かぶようです。現在も楽天トラベルで「★4.11」の高評価を獲得している旅館さんです。温泉は無色透明。森岳の湯は海岸に近いことから「日本一しょっぱい」ともいわれる強塩泉で、非常に温まります(「よく温まる」というレベル以上)。湯から上がって車に戻ってからも、しばらく汗をかきながら運転しました。浴場は内湯のみですが湯舟は2つに分かれており、一方はあつめ、もう一方は気持ちぬるめでした(表示はなし)。少し深い浴槽で、壁側には背もたれになる手すりが設けられていて、快適。温泉浴場の画像はこちらをご覧下さい↓ホテル森山館 温泉浴場の画像(楽天トラベルへ)よく温まり、じゅんさい取りで少し草臭くなった手も綺麗になりました。 森岳温泉の夕暮れ。秋田では一世を風靡した最大旅館「丸富」は廃業し、現在は廃墟。最盛期に何軒の旅館があったのかは資料が手元にありませんが、現在営業中の旅館は今回お邪魔した「森岳温泉 ホテル森山館」と、潰れた丸富の真隣りにある「森岳温泉ホテル」、少し離れた丘の下にある町営「三種町山本健康保養センター 森岳温泉ゆうぱる」の3軒です。森岳温泉ホテルには2度立ち寄りしてことがありますが、ゆうぱるは未入浴。ぜひ行ってみなければなりませんね。森岳温泉ホテル立ち寄り(2016年)ホテル森山館秋田県山本郡三種町森岳字木戸沢115-72列車・バスでのアクセスJR奥羽本線「森岳駅」下車。車で10分ほど離れているので、宿泊の方は送迎を依頼すると良いでしょう。また、森岳地区にはタクシー会社があります。マイカーでのアクセスE7秋田自動車道「琴丘森岳IC」より、約10分。北(能代・大館)からの方は「八竜IC」から南下が便利です。
2024年06月21日
コメント(4)
秋田県三種町の旧森岳町エリアは、「じゅんさい」の宝庫です。じゅんさいとは、スイレンの仲間(スイレン目)の水草で、初夏に現れるその新芽と幼葉を食用にしています。新芽と幼葉はヌルヌルした粘液に包まれ、プリプリとした食感が特徴。全国的かどうかは分かりませんが、お吸い物に使われることが良くある植物です。世界各地に自生しているが、食用にしているのは日本と中国くらいだそうです。 この「じゅんさい」、三種町では摘み取り体験ができるということで、友人から誘われて行ってきました秋田市から車(下道)でおよそ1時間、道の駅に立ち寄って受付してから、三種町森岳にある、受付時に指定された農園に到着。農園の方に料金を支払うと早速バケツを渡され、すぐに摘み取り体験がスタート制限は3時間以内(スタート時間によっては3時間経過前に終了)、または「バケツいっぱい」までです。果たして、どれくらい採れるか?? じゅんさいの摘み取り体験は、本職の方々と同じようにこの箱型の小舟に乗って行います。増田(横手市増田町)のたらいこぎレースみたいな小さい舟かと思ったら、大きさはそこそこあります。農園の方の説明では、転落する方はほとんどいないとのこと。 このように、沼の中央まで漕ぎ出して行きます(写真は同行者)。最初はおっかなびっくりだけど、すぐに慣れて、面白くなってきます。この沼は天然の沼ではなく、じゅんさい栽培用の沼。岸に近くても採れるし、沼の中央でも採れます。沼の深さは一般的に50~60cm程度とのことで、怖くはありません。 なお、この小舟は、この竹竿1本を両手で操って漕ぎます。しかもこれは「パドル」ではなく「ただの竹竿」です。水深は浅いので、水を漕ぐのではなく、水底に竹竿を突き刺して力づくで進んだり方向転換する方式。力はそれなりに要りますが、コツをつかめば前進・方向転換が思いのまま画像では、竹竿を舟の前面に接触されています。これで舟はぴたりと停止。竹竿を抱えたまま水面に手を突っ込んで収穫肝心のじゅんさいは、初体験の素人に見つかるのでしょうか??? あったあった開始早々、発見しました。これは成長した(大きすぎる)じゅんさいですが、まだ葉は開いていないので採りました。この画像の中だけでも3つ生えていますね。 またまた発見!面白いもので、じゅんさいは「ないところには全くない」のですが、「あるところにはたくさんある」んです。そこは、魚釣りでいうところの「入れ食い状態」な感じで次々採れます。 開始からおよそ50分の途中経過。まだまだ頑張ります体験料の元を取らないと この日は天気が良く、水面を吹き抜ける風も心地よく。熱中症対策しましたが、夕方が近づくにつれ風はひんやりしてきて、ずっと浮いていたいくらいでした。 つみとりたてのじゅんさいはこのようなお姿です。透明でプルプルとしたゼリー質が命のじゅんさい。当然、採るときもヌルっとするので、食用にする幼葉&若芽よりも下の部分を爪でもぎ取り引き揚げて、不要な部分(開いた葉や太い茎)をポイします。注:若芽(つぶつぶ)は食用にしますのでつけたまま収穫するうまくいけば、水中でもぎ取る時点で幼葉と若芽だけをとることも可能ですが、ヌルヌル攻撃により難易度は少し上がります。 ミニ蓮の葉のように、じゅんさいの葉が水面一面を覆っていて、それに西日が当たってまあきれい。 そろそろ農園の終業時間ということで、体験はここまで。およそ2時間50分、一心不乱に摘み取りまくった成果はいかに??? 1.2kg採れました~収穫量はもちろん、楽しい体験であったので体験料2,500円の元は十分に取ったのではないかと思います。農園の方も目を丸くしてた規格外であろう大きいのがかなり入っているので。市場に出回るものとは比較できませんが、ネットショップでは1kgで4,000円~6,000円くらいのようです。ちなみに同行者は600gしか取れておらず、しかも若芽を全部捨ててしまっていたので、農園の方から「1000円分もないぞ~」と「御指導」を受けていました(笑)。収穫したじゅんさいは農園の方が袋詰めして下さり、全量持ち帰りができます。持ち帰ったじゅんさいは早速調理!ぬめりは取らないようにして水洗いし、茹でます。味付けは簡単にポン酢で。 採りたてはやわらかい!幼葉の部分のプルプル食感+若芽の部分のプチプチ食感もともと高級食材なだけに、普段はそうそう口に入りませんが、手元に1kg以上もあればじゅんさい三昧??なお、保管は生のままだと冷蔵で2~3日、茹でたあとに冷蔵するとだいたい5~7日だそうです。ええ、数日間毎日食卓にジュンサイがのりました(笑)~2024.06.21追記~我々が体験した農園とは別の農園ですが、三種町じゅんさい摘み取り体験の模様が、今日のNHK総合テレビ「列島ニュース」で紹介されました。バケツいっぱいに採っていらっしゃいました~水煮も良いが、旬にはやはり「生」がいい~森岳の生じゅんさいじゅんさい朝摘み【生】500g《無選別》【送料無料】秋田県三種町森岳 冷蔵発送※沖縄・離島へお届けの場合後ほど別途送料計上させて頂きます。価格:2,880円(税込、送料無料) (2024/6/19時点) じゅんさい朝摘み【生】500g《S選別》【送料無料】秋田県三種町森岳 冷蔵発送※沖縄・離島へお届けの場合後ほど別途送料計上させて頂きます。価格:5,030円(税込、送料無料) (2024/6/19時点) じゅんさいの収穫時期は、5月~8月です今回摘み取り体験した農園と、上記の楽天市場商品とは直接の関係はありません三種町のじゅんさい摘み取り体験例年、5月~8月に実施申込先は「三種町観光協会」で、公式サイトに申し込みフォームがあります。帰路に立ち寄って撮影摘み取り体験受付時間中は、ピンクの幟が立っています 体験当日は、まず先に、道の駅ことおか内「三種町観光情報センター」に立ち寄り、受付と、職員の方から摘み取り方法の説明を受けます。その時に体験する農場を指定されますので、各自の車で農場まで移動します。実際に体験する農園は数か所あり、いずれも「道の駅ことおか」から車で10~20分ほどかかりますので、体験開始30分前には受付して下さい(じゅんさいの産地は「旧森岳町」地域だが、観光協会は「旧琴丘町」にあるため)。トイレは農園に仮設トイレがありますが(きれいだった)、道の駅で済ませてから行くのが良いでしょう。農園に到着したら、開始時間まで待機。開始時間近くになると農園の方が来られますので、そこで料金を支払い、バケツを受け取って摘み取り体験スタートです。マイカーでのアクセスE7秋田自動車道「琴丘森岳IC」より、国道7号線へ出て八郎潟町・秋田市方向へ数分走った左側に、受付場所の「道の駅ことおか」があります。列車・バスでのアクセス受付場所である道の駅ことおかの最寄りは鹿渡駅、体験する農園の最寄り駅は森岳駅または北金岡駅ですが、いずれもJR駅からは離れた場所にあるので、秋田市・秋田空港・能代市でレンタカーを借りて向かうのが良いでしょう。
2024年06月19日
コメント(2)
千葉県南房総市「道の駅ちくら 潮風王国」では、太平洋を眺めたほかに、ここでお昼ご飯にしました。道の駅建物の入口に、なにやら食欲をそそる看板が出ていました。 テレビで絶賛!とは、食さないわけにはいきませんね。ランチのピーク時間は過ぎていたので、少しの待ち時間で「せんまさ水産」さんに入ることができました。 てっぱつアジフライ定食(1枚)看板に恥じない大きさのアジフライが到着!まず、どのくらいかというと↓ お箸の長さの半分以上の幅!写真では分かりづらいと思いますが、現地で現物を見ると、おーっと唸る大きさ。このでっかいアジフライを、定食1人前に「2枚」または「3枚」でも注文することができます(メニューにあり)。一人で3枚はたぶんおかずだけでお腹いっぱいになりそう。まずは「塩で食べてみて」と書いてあったので、塩で食べてみました。身はふわっふわ、塩だとアジの甘みが口の中に広がり、脂乗りも良いのでご飯が進む!タルタルソース(別添)やソース(卓上)の用意もあり、味変しながらおいしく食べられました。そして、尻尾の近くまで食べられたのには驚き。~24-06-13 追記~「てっぱつ」とは、房州弁で「大きい」という意味だそうです。いやあ、これは揚げたてが旨い。製造元「ハクダイ食品」さん直営食堂「せん政食堂」はここだけのようなので、ぜひ現地で食べてみて下さい。~楽天市場に出店されています!~ 【特大 アジフライ160g前後“てっぱつ” あじ アジフライビックサイズ!1枚入 冷凍 保存 楽天で購入 【骨取り】【訳あり:塩さば切身:ボリューム満点 1kg】厳選塩サバ切身!千葉県南房総千倉加工!訳あり ワケアリ 分けあり わけあり 【B-2 こだわり干物セット】厳選素材 ひもの ギフト 送料無料(本州)、北海道は450円、四国は300円、九州は450円、沖縄は1960円の追加送料がお客様負担となります。お歳暮 御礼 「道の駅ちくら 潮風王国」は老舗の道の駅のようで、海産物の直売店がメインになっていました。レストランは「せん政食堂」さんの他にもあります(画像ではこの建物の向こう側にあり)。長旅なので生ものは買って帰られませんでしたが、地場物の「干ひじき」を購入。スーパーで売ってる小さな「干ひじき」と全然違って1本がとても長く(10cmとかその位ある)、味も濃厚。ひじきは当然煮るわけですが、調味料に勝るほどでびっくり。 敷地内では、昭和30~40年代にかけてこの辺の海で活躍したさば・さんま漁船のレプリカが展示されています。ほぼ原寸大で、船内の通路や階段は本物同様に狭く急で、ブリッジまで上がることが可能です。 今回は行きませんでしたが、県道を挟んで向かい側にはお花畑(千田のお花畑)があり、有料で花摘みやお花の購入ができるそうです。お花畑は、別のお花畑を見に行きました!以下、次 回! 次回は一度、別の話題(秋田県内の話題)を挟みます道の駅ちくら 潮風王国千葉県南房総市千倉町千田1051※物販・飲食施設は定休日があります。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。※第2駐車場、第3駐車場は遠く離れた場所にあります。ご注意を。列車・バスでのアクセス【高速バス利用】高速バス「房総なのはな号」(東京駅発着)の千倉経由安房白浜行、または「南総里見号」(千葉駅発着)の安房白浜行に乗車し「潮風王国」下車。※房総なのはな号の「安房神戸経由安房白浜行き」は通りませんのでご注意を。【電車利用】JR館山駅・JR千倉駅またはJRバス安房白浜駅より、日東交通路線バス「館山千倉白浜線」に乗車し、「大川」下車。徒歩5分。※一般路線バスは山側の国道を通りますマイカーでのアクセスE14 館山自動車道「富浦IC」(終点)より30分少々詳しい道順は、前々回の記事「川口の屏風岩」末尾に記載しました。川口の屏風岩より道なりにあと5分ほど南下したところです。
2024年06月12日
コメント(4)
館山駅でレンタカーを借り出し、時計回りに半島を一周するドライブ記。この道のりで2カ所目の道の駅に立ち寄り、そこでしばし太平洋・外房の荒波に夢中でシャッターを切っていました。ザブーンなんかね、日本海の荒波とは明らかに印象が異なるんですよ。波は荒く、怒涛が聞こえるのに、空は明るい。波頭に陽の光がフルに当たって、きれいでずっと眺めていられる波なんです。波が磯に当たって砕け散る。それなのに、結構近い距離を通行する大型船と絡めて撮れる。これも日本海側ではなかなかお目にかかれない画が撮れました。※望遠ズームレンズを使用前回の記事でご紹介した「川口の屏風岩」から、だいたい2kmくらい。こちらも、岩に無数の皴が刻まれていて、かつて房総半島が受けた地殻変動の痕跡を目の当たりにできます。でもここは平べったいので、力を受ける向きが違ったのかな。ここには、かつて活躍していた漁船が陸揚げ固定展示されており、操舵室に上がることが可能。ブリッジから海岸を眺めることもできます。千倉のペンション・貸別荘パームヴィレッジなみおとcottage 夕凪お昼ご飯は、この道の駅で♪以下、次 回!
2024年06月09日
コメント(2)
JR千倉駅の駅観察を終了し、レンタカーは一路海岸線へと出ました。次は、地理屋としては楽しみにしていたジオスポットに立ち寄り。見る人が見れば「お~っ」と思う景観が広がる海岸へ。 川口地区の屏風岩この奇妙な形の岩の列は、およそ1000年前に発生したと考えられている太平洋プレートの運動により圧縮されて形成されたものだそうで、屏風のように空に向かって跳ねているような奇岩がおよそ1.3km連なっているそうです。南房総市には、「屏風岩」と呼ばれる景勝地が2カ所あり、ここは旧千倉町にある「屏風岩」です。(もう1カ所は旧白浜町エリアにあり、そちらの方が有名なのだが駐車場所がない) 同じ立ち位置から向きを変えて撮影しました。1000年前の事象ゆえ、風化や侵食も受けてはいますが、1枚目に写っている岩とは様相が異なるなめらかな形状の岩も連なっています。 今度は反対向きを撮影。こちらもまた違う様相です。岩の跳ね上がりがほとんどなく、水平・平行に岩の裂け目が並列しています。これは男鹿半島の鵜ノ崎海岸に似ているところも。~野島崎へ!お花畑へ!鴨川へ!~千葉県外房 千倉温泉千倉温泉 千倉館 千倉海底温泉 海辺の温泉料理宿 ホテル千倉 また、防波堤には画が描かれています。ここは「ちくらアートな海の散歩道」の第二工区「くじら場壁画ROAD」として、クジラをモチーフにした作品を中心に多数の壁画が描かれています。「ちくらアートな海の散歩道」は、3カ所合わせて1500m以上に絵画が描かれているそうですので、健脚の方は全部回ってみてはいかがでしょうか?川口の屏風岩千葉県南房総市千倉町川口68番地の隣接地※「白浜の屏風岩」ではありません(別の場所です)列車・バスでのアクセスJR館山駅・JR千倉駅・JRバス安房白浜駅より日東交通バス「白浜千倉館山線」に乗り、「安房川口」下車。徒歩10分程度。集落を通って海岸線の道路へ出て、少し北上して下さい。※海岸線沿いに立派な道路がありますが、バスは旧来の国道を運行※便数が少ないので、プラン立ては慎重にマイカーでのアクセスE14館山自動車道「富浦IC」より館山市街~千倉経由でおよそ30分。東京湾フェリーより高速経由でおよそ45分、下道(富浦経由)でおよそ1時間。千倉の市街地からは国道ではなく、海岸沿いの県道251号を南下して下さい。※千倉市街地の、館山からの県道と国道410号との丁字路は一旦左折し、次の信号を右折すると海岸沿いの県道に出られます(現地でこの経路を見逃し、国道を進んでしまって行き過ぎた…)※レンタカー屋さんは館山に複数あります。 駐車場所ですが、コテージ「UMInoTELLACE VILLA」さんの南側に数台停められる空地があります。UMInoTELLACE VILLAさんの北側の空き地はこのお宿の駐車場とのことですので停めないで下さい(その旨の看板ありました)。UMInoTERRACE VILLAせっかくなのでUMInoTERRACE VILLAさんもご紹介。こだわりの演出と屏風岩の景観を独り占めできる、大人向けの一棟貸しVILLA。
2024年06月07日
コメント(2)
九重駅からレンタカーを走らせること10分くらい。下り方(安房鴨川方)の次の駅「千倉駅」に立ち寄りました。 鉄筋コンクリート造りの立派な駅舎が待ち構えていました。1日平均乗車人員は、JR移行後初期の1990年には1,400人余りいたようですが、2022年にはわずか253人まで激減しています。館山駅ととともに、お花畑や安房白浜方面への玄関口だったはずですが、アクアラインの余波をもろに受けているのでしょうか。現在のこの駅舎は、2007年に改築使用開始となったものです。 駅舎内部。改築当初はみどりの窓口があったそうですが、10年ほど前に閉鎖されています。客用の機器は近距離券売機、乗車駅証明書発行機、Suica簡易改札機(入場用・出場用一対)が設置されております。 画像では改札窓口が閉まっていますが、当駅は有人駅で、時間帯を区切って勤務をしているとのことです。 待合室を挟んで反対側には、南房総市の観光案内所が入居しています。館山駅にある観光案内所は館山市の観光案内所なので、白浜など南房総市エリアの観光案内はこちらの方が詳しいようです(実際に、館山駅の観光案内所で「白浜の屏風岩」について尋ねたところ、係の方がこちらに電話していました) かつては海水浴客が大挙到着していた名残で、特に駅舎側のホームが広くとられています。Wikipediaの記述によると、2000年まで定期特急「ビューさざなみ」が到着していたそうです。 今回は入場券を買っていないので、柵の外からのぞき見。特急発着に対応した、2面3線の長いホームですが、上屋があるのは少しだけです。現在の2両・4両の列車は、上屋があるところに停まります。 駅の前後とも単線です。ここに、「房総夏ダイヤ」で沢山の海水浴列車が到着し、水泳道具を抱えた家族連れが大挙降り立っていたかと思うと胸熱。海水浴、リゾート向けの列車を設定し、定期列車も巻き込んだ「房総夏ダイヤ」はアクアラインの開通と明暗を分け、1998年を最後に実施されていないそうです。 駅舎の前にバスのりば。こちらも、往時は国鉄バス(JRバス)が頻繁に出入りして観光輸送を行っていたと思われますが、現在は日東交通のバスが細々と出入りするのみとなっています。館山~安房白浜間の日東交通バスも、千倉駅前に立ち寄ります。※館山~安房白浜間のJRバスは経路が違い(安房神社前経由)、千倉は通りません 駅前ロータリーはご覧の通り整備され、駅舎と共に観光客を迎え入れるのに万全の整備がされています。ところが、肝心の観光客が列車では来なくなってしまったのです。なお、タクシーは待機していましたのでご安心を。 駅の向かいにあった「コインロッカ」。PC出力した文字をラミネート加工して貼り付けてあるので、比較的近年まで営業していたと思料。ただ、肝心のロッカーは朽ち果て、室内にはなぜか掛・敷布団が散乱していました。「盛者必衰の理」とはこのこと。さらになぜか、扉は壊れて外れているのに、荷物が1個入っていました。いつから放置されているのか…。千倉駅からバスで5分ほどのエリアが千倉の温泉エリア&ビーチ。館山の街には宿は少ないし、一方で白浜温泉は人気の温泉地。千倉駅からバスか車で5分くらいの千倉エリアに宿をとってのんびり寛ぐのもオススメです~駅から直進すると千倉の海岸 温泉地です~南房総千倉の宿ちくらつなぐホテル 千倉海底温泉 海辺の温泉料理宿 ホテル千倉美味しい温泉 夢みさき 鉄板焼オーベルジュ 別邸夢咲 今回の旅での「駅観察」はここまで。南房総ドライブは、いよいよ佳境。青い海と色とりどりのお花が咲き誇る海岸沿いへ進みます以下、次 回!
2024年06月04日
コメント(2)
「道の駅グリーンファーム館山」および道の駅内の郵便局でお土産購入や貯金・消印回収などを済ませて、再びレンタカーを走らせること数分、道路沿いにあったJRの無人駅を訪ねました。 内房線 九重駅(ここのえ)Wikipediaによると、1921年(大正10年)、内房線が延伸してきたときに開業。1972年(昭和47年)にはすでに無人駅になっていたようです。1日平均乗車人員は、平成初期には100人台にまで落ちていたそうなので、旧九重村にも駅をひとつ…という性格で設置された駅なのかもしれません。ご覧の現在の駅舎は2007年(平成19年)に改築されたもので、それまでは有人駅時代の古びた木造駅舎が継続使用されていたようです。 駅舎内部です。駅舎といっても、トイレの建物を含む全体に屋根をかけ、駅前広場側にガラスの仕切りやトイレ入口の目隠しを設置したスタイルで、ホーム側はすべて開口部になっています。この屋根の中に簡易Suica改札機と乗車駅証明書発行機、インターホンが設置されています。無人駅にインターホンがあると、分からないことを聞くことが出来て良いと思います。(JRとしてはJR東日本アプリ・どこトレ利用を推奨していますが)飲み物のacure自動販売機は1台、駅前広場側に向けて設置されています。 Suica簡易改札機が置かれているだけの「改札口」を通ってホームにインしました。下り方(千倉・安房鴨川方)を向いて撮影しました。無人駅なので入場券は発売されていません(簡易改札機なのでSuicaでの入場サービスも未対応)。「改札口」のホーム側には、JR東日本お得意の「強固なきっぷ・運賃入れ箱」が用意されています。内房線のワンマン運転では車内精算はしないので、現金精算の方は過不足ないように入れましょう。※2020年に公開された労組資料に「集札箱を案内」と記載あり※Suica(交通系IC)利用推奨 トイレのホーム側外壁には、地元の小学生が作ったと思われる駅名標が展示されています。地元密着の駅ですね。 こちらは上り方(館山・木更津方)を向いて撮影。下り方を合わせて眺めると長いホームです。11両編成に対応しているそうです。かつては特急・急行車両の停車もあったのでしょうか。一方、向かい側の線路は剥がされて棒線化されています。2021年に実施したとのこと。ホームだけがそのまま取り残されています。 使用中のホームに設置されている駅名標の周囲は、枯山水風に整えられていました。国鉄時代の地方駅のホームには、このようなミニ庭園や花壇、植え込みがあって、良く手入れされていたものですが、現在のJR駅ではまずお目にかからなくなったか、あっても放置されるがままのことが多いです。九重駅は無人化が早かったので、「駅庭」(?)がまだ盛んだった頃から地元の方が整備を続けていらっしゃるのかもしれません。余談ですが、トミックスNゲージのロングセラー商品「対向式ホームセット」(品番4001の方)では、これが再現できるモールドが施されています。[鉄道模型]トミックス (Nゲージ) 4001 対向式ホームセット 楽天で購入 駅前広場も見てみましょう。駅の規模に比べて駅前ロータリーは広いです。そして、中央には花壇があります。昔のローカル駅の駅前広場のイメージそのままですね。駅によっては、広場の中央に桜の木が植えられたりなんかしていました。 そしてなんと1日平均乗車人数100名余りの小駅ですが、東京ゆきの高速バスのりばがあります。これは驚きよ千葉行きも通ります。なお、路線バスの方のバス停はどういうわけか駅前にはなく、駅前から70mほど館山方へ進んだ道路上にあり、バス停名は「九重駅前通り」のようです(Google mapおよびWEBの時刻表より)。駅とバス停が離れているのは、地方駅あるあるですね(バスは「駅前」と称しながら駅の近くまで入らない…とかよくある)。 昼下がりののどかな小駅を満喫しました♪もう1カ所、駅に立ち寄りました。以下、次 回!
2024年06月02日
コメント(2)
全7件 (7件中 1-7件目)
1