温故知新

2006.01.29
XML
私を憂鬱にさせていたクラス懇談会。

保育園に迎えに行った娘の体調が思わしくなかったのだ。
担任の保育士と相談した結果、インフルエンザも流行っていることだし、
夜、出歩くことは得策ではないだろう、という有り難い流れと相成った次第。

はじめから、こうやって行かなければ良かったのだ。
何も戦うだけが兵法ではない。
打って出るときには出て、守るときには守る。
出席しなければ負けたような気持ちに陥っていたとは…


金曜日に持って帰り損ねたお昼寝布団を、土曜日に取りに訪れた際、
クラス懇談会の結果が、プリントされて入っていた。
「来年のクラス幹事が誰に決まったか」
「保育園での子供たちはストレスを感じて生活していることを忘れないで下さい」
と、話し合った内容の最後に、
「どんな子供に育ってほしいか、また、そのためにどんなことを心がけているか」
についての、皆の意見がまとめられていた。
それを読んでいたら、心から行かなくて良かったと安堵してしまった。

『当たり前のことを当たり前に出来る子供に育ってほしい』
『あいさつの出来る子供に』
『最近、「嫌い」と言うようになったので、それだけは直して欲しい、うちのものは誰も言わないのに…』


それなのに私は、どんな大人に育ってほしいか、を考えてしまった。
だって、そうだろう。
『お迎えに行く時間まで、一人、教室の端でおやつをまだ食べている娘にとって、
当たり前のことがどんなに大きな壁なのだろう』
『あいさつしても、大半は相手に伝わらない発音』

どれだけ、娘の世界が広がったことか』

もちろん、本音と建前はあるだろう。
クラスの中の代々続いている医者の家系の一人息子の親は、
以前ランチをした際に「中学から夫と同じ私立に入れないと」と言っていた。
それぞれの家庭に、もっと複雑な想いが存在することも、あるのかもしれない。
だが、建前として出してくるネタが、あまりにも『和やか』ではないか。
私は障碍のある子供しか育てたことがないので分からないが、
こうまでして、障碍のある子供を育てたことがない親との違いが歴然とあるのか。

彼女たちと、そう、『時間の流れ』の違いを感じて、悲しくなってしまった。

子供時代には子供時代の楽しみや、想いがある彼女たち。
一方、いつまでも手がかかる子供にあくせくしながらも、
常に「生活できる大人へ」という目標のために今を生きる、私。

これでも、『障碍があってもなくても、子育ての悩みや苦労は同じ』と、言うのか。
似非人道者よ。

おかげで、また眠れない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.01.29 05:37:12
コメント(21) | コメントを書く
[障害児と生きる日常] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

pms

pms

Calendar

Archives

2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2026.05

Comments

ウルフがおー @ Re:私の背中(11/27) 子供が多いのですが、一番下の子に「脱腸…
音楽愛好家@ Re:もう一つの七夕の歌(07/02) かな~り昔(今から30年前)もうひとつの七…
ぁゅみ084 @ Re:私の背中(11/27) はじめまして さきほどはじめました 障…
はなまる@ Re:私の背中(11/27) 大学院合格おめでとうございます。私も発…
kepiko@ Re:私の背中(11/27) pmsさんが、自分らしく自分を大切に生きて…
あきら@ Re:私の背中 信じていると、突然変異がいつか起きるん…
月夜夢. @ Re:大学院進学のための居宅(10/21) あまりにご無沙汰なのでもうお忘れになっ…
あきら@ Re:大学院進学のための居宅 なにか新しい出会いがあるはずだから、信…
えりこ@ Re:大学院進学のための居宅(10/21) 久しぶりにお邪魔しました。 大学院合格…
たかっち。 @ Re:大学院進学のための居宅(10/21) うまくいえないんだけど、もし障碍児じゃ…

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: