徒然萬成

徒然萬成

2011.05.04
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カテゴリ: 国内外問題



このあたりは、日本人と欧米流の考え方の違いが浮き彫りにされるところだろう。


日本は基本的に事なかれ主義だ。
たとえ相手が悪くとも、急襲して殺すという感覚は理解しがたいだろう。
(相手が巨大な権力の場合のみ、この感覚は変わるのだが。
 しかも善悪に基づくのではなく、大衆の感覚が判断を左右する)

つまりは、感性が支配していると言ってもいいのかもしれない。


欧米流は、その点は違うことを日本人も理解すべきだろう。
彼らは"正義"を追求する。


正義に基づいて、悪は倒さねばならないと考える。



9.11では、アメリカ本土に対して攻撃を仕掛けた初のケースとも言われる。
テロであると同時に、(戦争と同様の)攻撃を受けた感覚に近いのだろう。
そのような悪は、正義に照らして許せない、許してはいけないと考えるのだ。

その感覚がつかめれば、なぜNYでお祭り騒ぎになるのかも理解が少しはできるだろう。


彼らにしてみれば、日本人は善悪の判断が曖昧である。
善も悪も一緒になっていても、大きなもめ事が起きるよりはいいではないか、と考えているように見える。
(学校でのいじめが隠ぺいされやすいのも、この辺が原因だろう)

彼らからすれば、まず善と悪は分け、悪は正さねばならない、と考えるのである。



もっとも、問題点はその正義が本当に正義かということであろう。

イスラム教は悪という概念が少なくともブッシュ前大統領時代にはあった。



イスラム教は、キリスト教の存在を認める宗教である。
少なくともコーランにおいてはそうである。

キリスト教文明もイスラム教文明も、互いに相手に対しての誤解があるのではないだろうか。
過去の長い対立を見れば、そう簡単には解消しない点ではあるとは思うが。



世界の宗教に共通する基盤はあるのか、ということにもつながるだろう。



世界紛争解決のためには、そのあたりも明らかにされる必要があるだろう。


世界は今混とんとしている。
日本もその中で曲がり角である。


日本人でさえも理解できるような正義の概念が出てくる必要があるだろう。
その時代はやがて来るのではないかと思う。


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最終更新日  2011.05.04 19:45:56 コメントを書く


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