セイヤのblog

2015.05.10
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カテゴリ: 映画
題名はAll is wellがインド訛りになっている様です。


映画の舞台となるインド屈指の難関大学ICEは、米国MITを凌ぐと言われるインド工科大学(IIT)がモデルの様です。其処に新入生として入って来た天才主人公ランチョーと落ちこぼれのファルハーン、ラジューの凸凹3人組が繰り成す「青春・学園・サクセスストーリー」という感じですね。ブラジル人やイタリア人にサッカーがある様に、今やインド人に数学や工学がある観であり国も国民も挙って理系脳の育成に躍起ですが、学生の90人に1人が自殺するというインド教育界の競争原理の歪や、インド社会に根深く残る家父長制度や貧困問題をベースにアンチテーゼを盛り込みながらも決して暗くならずに観る者に希望を与える青春ドラマになっています。
主人公である天才ランチョーが「マヌケの定義」を「せっかく工学を学んだのにMBAを獲って金融に行く奴」とする台詞があるのですが、大いに賛同したい気分にさせられましたね^^; インド映画には歌とダンスも付きものですが、それがストーリーを邪魔せずに映画に華やぎを加えて旨く収まっている様子には毎度の事ながら感心するばかりです。

「涙あり笑いありのエンターテイメント」と言ってしまうと陳腐な観もありますが、映画はシンプルに楽しめるのが一番だなとインド映画を観る度に思います。
シンプル故に此処であまり感想をストーリーで追ってしまうと直ぐにネタバレしてしまいそうで興味を削ぐ恐れがあります。中盤からの思わぬ展開から至る結末は最高に爽快であり「観て良かった思う事必至ですよ。」とまで書いて締めたいと思います。


劇中で困難が立ちはだかる度にランチョーが呪文の様に繰り返す「All is well」
「きっと うまくいく」は私もあやかりたいですね。人間逃れられない事態に遭遇したら不安や疑念は無駄な感情であり、そんなものは払拭してAll is wellを信じて行動する以外に道は無いと考えるのが合理的・・・なんですが、まぁ、「解っちゃいるけど止められない」という不合理性こそが人間其の物なんですけどね^^;.
だからこそAll is wellと言い続ける事が必要なんだろうね。

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最終更新日  2015.05.11 02:04:57
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