真夏では、午後7時過ぎでも明るかったのに…
このように思うと、もう過ぎ去ろうとしている夏が懐かしく思えてしまいます
あの強い輝きの桂浜で見た真夏の海と青い空…今年の夏の象徴です
その高知旅行へ行く前の日だったかな…
NHKの『心の時代』という番組で、精神科医ヴィクトール・フランクルの死生観について特集がありました
彼は、ナチスの強制収容所で家族や多くの仲間を亡くしました
そしてフランクルは彼らの人生について考えて、考えて…
たとえ誰に知られることなく人生を終えたとしても、その人が生きた事実は決してなくならない、、、という結論にたどり着きました
そして、人生を砂時計に例えて
上にある将来の砂が、くびれている今を通り抜けて過去へと落ちて行く…
小さな砂粒の一つ一つが、現在から過去へと落ちて行って事実が固定されて
その人の人生は無くなることなく永遠に事実として残って行くのだ、と
そう、人は亡くなっても人の記憶から忘れ去られたとしても
生きて、人生を歩んで終えたという事実は永遠に残るのです
私の現実から過去へと落ちた夫と過ごした多くの思い出は、
永遠に事実として残って行くと、そう思えると何故かとても心が落ち着くのでした
そういえば、この番組を見た頃から涙を流すことが少なくなってきたように思います
二人の生活の数々の想い出は、無くなることなく私と共に生きて行くのですよね
人生は砂時計…
落ちて行く砂が後どのくらい残っているかわかりません
ほんの少ししかないかもしれないし、驚くほどたくさんかも知れないし…
だから明日、砂が無くなっても後悔しないように
今日を生きることができれば、と思うのです
私の残りの砂は、どのくらい残っているのかな…
こんなことを考えながら、今日を終えようと思います
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